このレビューはネタバレを含みます
文句のつけようが無いほどに、満足の時間でした。
2021年1月から3月まで放送されて、毎週の楽しみだったTVアニメ「無職転生」。ようやっとの第2クールも、本当に素晴らしかった。
前作は“デッドエンド”の名前を周囲へ轟かせ、スペルド族の悪名の払しょくが焦点でしたが、第2クールはそこからさらに踏み込んだお話に。
異世界小説のパイオニアに、恥じない名作でしたね。
ルーデウスの冒険の裏で起こっていたことや、生前の価値観を試される数多の試練、そして大きな出会いと別れ、傷心からの再起動……どれもこれも堂々たる人間ドラマに溢れてて、ご都合主義や気休めが入り込めない現実味。喪失に加減はなくて、再生には胸を焦がす。
これほど上質な物語に触れられて、感謝です。
特にルーデウスとエリス、ルイジェルドの三人、つまりチーム“デッドエンド”の旅路が素晴らしかったです。お互いの足りないものをお互いで補って、怒ったり、悲しんだり、楽しんだり、学んだり……この先も追いかけたかった最高のチームです。
だからこそ22話「現実(ユメ)」の回はもう、寂しさで胸は焦がされ、別れ惜しい限りでした。あの演出、あの描写、すべてが最早ズルいです……。
何から語ればいいのかもう、分からんほど素晴らしかった。日曜日の深夜にこれを見られたのは光栄すぎる。
残滓が消せない、消したくないほどの圧倒的傑作でした!
第3期が決まった時は、きっと喜び爆発ですね✨