頭文字D Fifth Stageの7の情報・感想・評価

エピソード07
ACT.7無(ゼロ)の心
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あらすじ
七曲りでの「チーム・スパイラル」戦はコースに濃い霧が発生して視界を妨げる悪コンディション。一切の感情を廃してマシンの挙動に従う「ゼロ理論」の使い手である池田もこの霧には閉口し、恐怖心からアクセルを開けるのを躊躇するほどだった。一方、啓介は霧など意に介さずにアクセルを踏み込んでいく。啓介は「ゼロ理論」では計り知れない駆け引きを考え出し、視界の効かないなかでイチかバチかの賭けに挑もうとしていた。
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8823peメモ

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このコメントはネタバレを含みます

「やはり雨か…仕方あるまい。こればかりは天の意思。悪条件こそゼロ理論の真骨頂なんだ。何が起こるか予測不可能な公道バトルには相応しい演出だろう。それにしても高橋涼介…あの男には特別な何かを感じる。でかく広く深く、優しい。なのに何故だ…あの男が漂わせる切なさは…」 「ん?あれ涼介、随分早いな」「3時間も寝られればなんとかなるさ。それよりフミヒロ、面白いぜ。スパイラルの池田。サイトでゼロ理論という自分のドライビングについて公表しているんだけど、これがなかなかユニークで。俺と共感できる部分が多くて興味深い」 「いつも思うんですけど、瞑想の時は何を考えてるんですか?」「何も考えないさ。頭の中を空っぽにするのが瞑想だからな。今回もあえて作戦は何もない。勝ちたいと思う心は人間の弱さに繋がってゆくんだ。俺はただ、車が持っている最高の状態を引き出すだけだ。それができた時、結果は後でついてくる。必要なのはゼロの心だ」 「人の心とは弱いものだ。何故なら感情がある。感情は冷静な判断と正確な操作の邪魔をする。例えばこの雨に濡れたコンディション、アクセルを踏み込めない焦りやフラストレーション、滑る路面に対する不安や恐れ、そうした人間の持つあらゆる感情は…必ずミスを生む。すべての感情を無心の状態で車が語りかけてくる声を聞く。ゼロ理論は車との対話から始まるんだ」 「上手いっていうか…スゲーなコイツ。この濡れた路面で全くふらつかない。ホイルスピンをさせてないのか。かといって攻めてないわけじゃない…その証拠に着いていく俺は結構ふらふらだからな。アクセル操作に無駄がないってことか…その気負いのなさが不気味だぜ」 「よくできた車というのは、それ自体が意思を持っている。だからこそドライバーは謙虚になるべきだ。車を操ろうとするのではなく、車と一体になってその意思に従うだけでいい。怒り、不安、焦り…それらの感情はネガティブな結果だけをもたらすものであり、闘争心さえもゼロの走りには不要だ」 「俺の解釈では、ミスをしないことを優先した理論だと思う。ドライバーは主体的な存在ではなく、車そのものに意思があると考え、ドライバーの方がその意思に従っていくという考え方だ」「そこが分かったような、分からないようなところなんだよ」「少し極端な言い方をすれば、感情のないコンピューターが車をコントロールしている状態をひとつの理想と考えて、ドライバーの意識や感情を消していくことだろう。アプローチとしては間違っていない。ミスは100%人の心から生まれるものだからな。車との対話の重視、それは俺も同じ考えだ。藤原とハチロクの関係のようにな。いかに多くの正確なインフォメーションをキャッチできるかで、ドライバーの技量は決まる。特にこの滑りやすい状況だと、タイヤからのインフォメーションは生命線だ」「隙のない相手か…それで、突破口はあるのか?」「ある。人間である限り、感情を完璧にコントロールすることなんて不可能だ。俺は騙されない。ゼロ理論では闘争心さえも不要ということになっているが、そこは違う」 「どっしりとした安心感…やりにくいぜこのタイプ。もの凄いテクニシャンだ。このコンディションでペースを上げてきている!」 「ドライバーが速くなるために絶対必要なもの…俺と啓介の今回のキーワードは、闘争心だ」 「本当に現実になってきたな。昨日、久保さんが言っていた雨以外にもうひとつの最悪な状況に。箱根名物…白い悪魔」 「この霧を予測したって言うのか…」「この週末に天候が崩れるのは事前の予報で分かっていたからな。箱根に乗り込む前に、可能な限り過去のデータを集めて雨と霧の相関関係を調べてみたんだ。今日の条件では高い確率で霧がでることは予想できた。あらかじめ啓介にもそれは伝えてある。俺たちは初めからこの霧を前提にして作戦を考えていたんだ」「開いた口が塞がらないよ…」 「おっそろしい!」「霧の中から飛び出してきて、霧の中へと消えていく!」「ぶっ飛んでるよどっちも。霧の中であんなにアクセル踏めるもんなのか?」 「このエリアの一番の特徴は、富士スピードウェイという国内でも有数のサーキットがバックグラウンドにあることだろうな。それが走りのレベルを引き上げていることは間違いない」 「必然的に走りも車もサーキットを強く意識したものになっていく」「そりゃそうだろうな…」「池田のゼロ理論を読んでいて俺はそれを強く感じたんだ。安心して走れる環境が整ったクローズドサーキット向けの発想だと。それはそのまま峠に応用できる優れた理論であることは確かだけど、不測の事態が起こることに対応していない」 「こうなると1本目先行の選択は正解だったとは言えないな…だけどバトルをしているからにはペースダウンは最小限に留めたい。明らかに俺は慌てている。ゼロ理論の基本、車との対話がどれほどできていても、それだけでは切り抜けられない…」 「この視界の悪さは俺でも怖い。だけど、ペースを作る先行の方が消耗する。さっきからひとつだけハッキリ変わったことがある。全く見えなかった感情の起伏がゼロの背中にちらほらと見え始めてるぜ」 「俺が考える公道の最速理論はもっとえげつないぜ。藤原のブラインドアタックをヒントにしたブラインドトレーニングを日頃から啓介にもやらせている」「ホントかよ…」「霧対策というわけじゃなかったが、夜の雨で著しく視界が悪化した時の対策が役に立つ」 「いいか坂本、怖いと感じたらアクセルを抜くんだ。それはゼロの心の基本中の基本だ。恐怖心に身がすくむ時、人間は必ずパニックになる。そもそも怖いと感じるような事態に陥ることがすでにミスだ。そんな時にアクセルを抜いて冷静さを取り戻せ。恐怖心を抱えたまま突っ走ることは命取りだぜ。忘れるなよ」 「ここから先の領域は恐怖心との戦いだ。プラスアルファの感情がイヤでも走りを支配する」 「なんだこの不快な感じは…俺の心がアクセルを抜けと言っているんだ。だけどそれに逆らってもう一人の俺がアクセルを踏んでいる…そのチグハグな感じがストレスなんだ…でも負けるわけにはいかない。今の俺に何より必要なものは集中力だ。それと、勝ちたいと強く思う気持ち…!それは俺が普段否定しているもの…つまり、闘争心」 「プロジェクトDは純度100%の公道アタッカーだ。霧でもなんでも勝つためには使わせてもらうさ」BGM - SPEEDY RUNNER 「なんてことだ…今の俺はゼロの心で戦えていないのか?」 「霧!?見えない…何も…白い闇だ」 「着信あり、目標エリアに対向車なし。ナイス健太、ジャストタイミング!」 「恐ろしいぜ。どんなに強く脳が命令をくだしても本能がそれを頑なに拒絶する!」
TEN

TEN

しんちゃん絶対伏線だろあれ
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三三二

三三二

おかず取っとく拓海も食べちゃう啓介も可愛い^^ しんちゃん、これから出てくるのかな
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