面白すぎて止められなくて、74話を3日で観てしまった…！笑
浦沢直樹の漫画が好きでこれも読んでたけど、やっぱりアニメも良かった。
1980年代後半から90年代後半のヨーロッパ。
ドイツで働く日本人の天才脳外科医・テンマは重症を負った双子の少年ヨハンの命を助ける。その後、双子は失踪。
9年後にヨハンと再会したテンマは、彼が殺人を繰り返す殺人鬼であることを知る。そして無実の罪を着せられ、指名手配される事に…。
殺人鬼・ヨハンを生き返らせてしまったことに責任を感じたテンマは、逃亡しながらヨハンを探す旅に出る…。
浦沢直樹のミステリー漫画のアニメ化作品。
大作なので、感想をまとめるのが難しいんだけど、ミステリー、サスペンス、スリラー、小難しい系、暗い系、ヒューマンドラマが好きな人は好きだと思う。
ベルリンの壁崩壊前後のドイツ周辺のストーリーなので、時代の流れ、その中で生きてきた人達、ナチス等の時代背景もあらゆる想像をかきたたせてくれる中で、とにかく色んな人が出てくるんだけど、テンマだけじゃなくて、それぞれの人生に焦点を当てて描いてくれているのが素晴らしい。
なにこの女と思っていたエヴァも抱き締めたくなってしまうし、人間味がなくストイックな捜査ぶりの割になかなか辿り着けないルンゲ警部もしまいには可愛くて、カッコよすぎる事になるし、グリマーさん大好きだし、ニナがバイトしてたお店のマスターも好きだった。
登場人物多すぎて好きを言い出したらキリがないので止めておくけど、一人一人深掘りしてくれるのでとても愛着が湧く。
浦沢直樹作品の登場人物の人間味は本当にいいなー。暗い作品の中に人の温もりや優しさが滲んで、大切な事を教えてくれる。名言多数。
ヨハンを追って行くにつれて見えて来る、彼の生い立ちの闇。そこに潜む組織や人体実験。
まあ、とにかく色々と複雑に絡み合うんだけど、この時代なら全然ありそうな事なのでそのリアルさが怖いし、子供達が可哀想で辛くて苦しくもなる。
色々ありまくったけど、テンマの揺るがない医師としての正義があったから観ているこっちも救われた気がする。これでテンマまでも色々あり過ぎたら辛すぎて観てられないよ😭
伏線回収もそこそこちゃんとしてくれて、中には、えーー！！そこ繋がるのかー😭😭って泣かされたシーンも多々あったので満足。
時代に狂った人、その人に狂わされた人、負の連鎖の尻拭いをさせられたようなテンマの逃亡生活だったけど、余韻と想像を掻き立てるラストも私は好きでした。
またいつか一気見したい🥲🫶
検索してたら、ギレルモ・デル・トロがHBOから本作のドラマ化をするって記事出てきたんだけどどうなったの…？
2013年の記事なんだけど…浦沢直樹も了承済みって書いてあるんだけど…？
ドラマだったらじっくり観れるし、観てみたいんだけど🥹
