ハイパーSFおじさん。"おじさん"であって、"おじん"でない。いや、ギリ？
そうかー、そう終わるのね。素直に考えれば結末は二通り。寂しく思って第一話を見返して考えが変わった。ラストは、きっと。とはいえ、描き切れなかったのかなとは思う。
この監督、ほんとはオッサンしか出したくないんじゃ...そんなことないか。お世辞にも子供向けな作品ではない。色んなノリが。でも『こういうのも観てくれ』と思ってるのかも。伝えたいことがあるなら、どう伝えるか。エイハブとか見てるとその点をより注視すべき時代になったと思う。それでいて、受け取る側も自分がどう思うかちゃんと考えないと。シロウとの対話でエイハブの核へと肉薄して、色々と筋が通る。船長でありながら、友達という関係性に拘るのは特別な存在になることを避けるため。思考停止や、自分を擲つ行為への絶対的否定。そんなわけで、大事な局面ほど単独行動や勝手な振る舞いが目立つことに。「お前ほんと、そういうとこ」って感じで、そんなんやってっから絶対的ヒロインの座を欲しいままにしてしまうんだよね。罪だね。この皮肉な図式。特別は特別にしかなり得ないんだね。ムラトとのやり取りも一々熱いけど、あいつほんと不遇すぎる。
ラッキー可愛かった。ロッキーチャックと関係あるのかな？子ネズミ感。クルー全員ラッキー大好きなとこ、ほんとあったかい。アトレの身の上話のとき、肩に手を乗せるとこが印象に残った。
もっと色々うまくいけばよかったですねって感じだけど、良い旅だったね。
