遂に来た天才藤本タツキ作品映像化！！！今後1話見る度に追記していきます。
1話。主人公が自分の臓器の値段を言いながら歩く冒頭シーンの細やかな積み重ねを観れば分かるように、アクションよりも芝居の情感や生感に本気の熱量を注ぐその心意気に感謝。ドライな中に確かに宿る情感。実写映画的なこのやり方こそが映画をこよなく愛する藤本タツキの作品の映像化に相応しい。流石MAPPAありがとうMAPPA。デンジとマキマさんの声の演技もしっかりマッチ、2人とも芝居巧いな。
OPは超絶ハイクオリティ作画＆考察要素爆盛りである事以上に、原作の物語の事も藤本タツキの映画愛の事も完全に理解した人達が作っているのが分かるのが凄く良い。藤本タツキ作品お馴染みの登場人物達が映画館で映画を観るシチュをまさかOPでやってくれるとは。主題歌も好きだよ努力未来A BEAUTIFUL STAR！
2話。悪魔を一体削った事で展開がスピーディになり、更にネクタイのくだりを原作から変えて新たに追加した事でキャラクター達の人間性や関係性も更に伝わりやすくなり、と脚色がとても巧み。実写映画的な演出や作画も相変わらず良い。うどんをこだわってくれてありがとう。そしてファイルーズあいによるパワー、良きです。
3話。パワー回。淡々とした静かな作風に賛否が別れているそうだけど、藤本タツキ作品の映像化としてはこの実写映画的アプローチが絶対的に正しい。静かに溢れる情緒に感嘆した。そして遂に実現、チェンソーマン×ホルモン！！！
4話。完璧な映像化、映像への翻訳。静かなものが嫌いな人は嫌いだろうけど、作者の意図を完璧に汲んだ映像作品だと思う。そして日常シーンのクオリティがあまりにも高すぎる。
この後は一部省略してザックリと。
8・9話と完璧以上の形で映像作品に変換できている回が続いて恐ろしい。
あと9話でマキマの能力が映像化されて改めて思ったのがほんとこの部分伊藤潤二の「潰談」ですね、みんな大好き「潰談」
最終回ラストの3人の時間と煙草に今回のアニメ化の良さが凝縮されていた。情感の映像化。原作の一見ドライな雰囲気の奥底にある情感をちゃんと掬い取ってくれて良かった。
最後まで観てみて、改めて思ったのが本当に良い映像化だったなという事。ただ作画が良いだけじゃない、素晴らしい映像への翻訳。
アニメファン的にはこの実写映画的アプローチは退屈で嫌いだったようだけど、「チェンソーマン」・藤本タツキ作品はこれで正解だと自分は思う。
次のレゼ編は是非映画化でお願いします。
