たむ

チェンソーマンのたむのレビュー・感想・評価

チェンソーマン(2022年製作のアニメ)
3.5
テレビアニメーション史上最大級の問題作になりそうな予感と期待に満ちた倫理観無視のヴァイオレンスファンタジーです。
漫画も全巻読んでおり、『呪術廻戦』などのMAPPAが製作委員会方式を取らず一社で製作という破格すぎる待遇。
全話のエンディングテーマも変えるなど、尋常ではないこだわりを感じさせます。

が、しかし、漫画のスピード感と比較して、テンポが非常に悪いです。
漫画の読むスピードは人それぞれかとも思いますが、本作の緩急の付け方は極端です。
原作の1話をそのまま第一話でやるような。
『呪術廻戦』もそうだったのですが、1シーズン12話で原作のどこまで描き出せるか?と考えると、もっと先までアニメ化できたような気がするのです。
連続ものの構成の難しいところですが、回想の異常な多さとそのゆったりとしたテンポ。
アクションシーンでの急なテンポとテンションの上げ方の対比です。
作画の凄まじさもありますが、MAPPAだったらこれぐらい出来るだろう、というレベル。
ファンの無い物ねだりではあるかもしれませんが、もっと行けたんじゃないか、とも思ってしまうのも事実です。
原作も第二部ですし、これで終わり、ということはないですよね?
たむ

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