seishirow

チェンソーマンのseishirowのレビュー・感想・評価

チェンソーマン(2022年製作のアニメ)
3.0
成り行きで原作を読了済みで、アニメ化してGyaOで見られるというので楽しみに毎週見ていた。話題なのは毎週替わるエンディング曲で、しかも各話担当のミュージシャンに内容にリンクして作ってもらうという大胆な試み。これは驚いた。
原作は作者が「邪悪なフリクリにしたかった」という話で、フリクリは最終話(OVA)でハルコが999のメーテルのセリフをまんまナオタに言う。つまりチェンソーマンも鉄郎とメーテルのように、少年が突如現れた謎の美女に導かれ…という系譜にあるのだが、果たしてマキマはデンジの「青春の幻影」となるのか!?
それはさておき、アニメの監督に批判があるようで、それはわかる。実写作品を意識したようでいてその実、女性声優がまんまいわゆるアニメ声で(デンジは凄く良かった)違和感あったし、アクションシーンではとにかくテンポが悪かった。原作のテンポを殺した形になっているのが批判の対象か。それで尺を稼いでいるならともかく。他には監督が漫画に物足りなさを感じているのか、情報過多になりそれが蛇足になっていること。例えば11話でサムライソード討伐前になんでコベニ出したのか。12話で出てくる驚きが無くなってしまった。漫画を読んでわかるのは作者は「引き算」ができる人でそれで作品がビシッとしまっているので、いたずらにその間を壊せば風味が薄れてしまう。もちろん、足したものすべてが悪い訳では無いのだけど。
seishirow

seishirow