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鬼滅の刃 遊郭編のseishirowのレビュー・感想・評価

鬼滅の刃 遊郭編(2021年製作のアニメ)
4.0
無限列車を見たときに、「次に映画になるエピソードは何かなぁ」と考えてここじゃねえなと思ってた遊郭編。
でも原作漫画読了してみて、ここが一番好きなエピソード。
炭治郎たちの技術的な成長が見られたのと、炎柱喪失後の暗い雰囲気の中、コメディリリーフが見られたからかもしれない。
吉原遊郭の最下層の羅生門河岸で生まれ育った兄妹の辛い人生がやがて鬼になる芽を生む。遊女が妊娠したり子育てしてたらそりゃ仕事に差し支えるだろうな、と。実際どんな感じだったのだろう。吉原は管理されているから夜鷹よりもマシなのかなぁと思っていたし、鬼平犯科帳に出てくる密偵の伊三次は女郎屋で育てられたからそういう環境もある程度あるのかな?となんとなく思っていた。

漫画で心に沁みたシーンはラスト、梅に抱きつかれた妓夫太郎の、遣りどころのない悲しい目だったけど、アニメでは再現されてなかった。心にしみるポイントは見る人によって違うのだな、と思うのはユーチューブで外国人のリアクションってのをいくつか見ていたら、それまで反応薄かった人が消えゆく鬼の兄妹を炭治郎と禰豆子が手のひらで包んであげてたと知ったときに急に泣き出したのを見ても思った。

最後に、鬼滅の刃は前シリーズのときも書いたけど「少年ジャンプ」というより「アフタヌーン」的な印象を受けていて、動より静、派手なアクションは見てて楽しいけどなんかちょっと違うなと思ったりした。
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