ブレンパワードの25の情報・感想・評価

エピソード25
オルファンのためらい
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あらすじ
オルファンは、人間の存在を求めていると感じる比瑪。十分な休息をした7体のブレンはオルファンに向かう。中核の女性型フィギュアにたどり着いたブレン隊は、クインシィに阻まれる。フィギュアが光り輝く中、オルファンの抗体を願うクインシィは、その光に導かれて取り込まれてしまう。
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8823peメモ

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このコメントはネタバレを含みます

「アメリカは、オルファンに世界中を這いつくばらせて、地球を傷だらけにしちまうつもりだぜ」「かといって、オルファンが宇宙に飛び出せば、オーガニック・エナジーを吸われて地球はおしまい」「黙って見てろって言うの?そんなこと絶対にさせないわ!」 ★「オルファンは敵っていうものではありませんね」「んじゃあ、なんだってんだよ?」「それって、ヒメちゃんとユウの感じ方でしょ?」「ヒメの言うとおりです。俺とカナンが教えられていたのはリクレイマーの一方的な理屈だったんです。つまり、脱走したい人、逃げ回りたい人の考え方だった」「そっか…そうね、オルファンの抗体になれば悲しいことはなくなると信じてた」「現実逃避の思想だな」「考えてもみてください。オルファンは自分ひとりでだって宇宙に出られるのに、どうしてアンチボディなんかが必要だったのか。何故、リクレイマーの侵入を許したか」「オルファンにとって人間が必要だということ?」「姉さんも言ってました。グランチャーだってブレンと同じように感情があるって。ですからオルファンだって…」「気持ちを通わせて話ができるってこと?」「ええ、そういう可能性は感じました」「おいおい本気で言ってるのかよ?あれと一体どうやって話をするんだ?」「私、オルファンの女の子の声を聞いたわ。寂しいって泣いてる姿もを見ましたよ。だから私、話し合いは…だから、オルファンは誰かに側にいてほしいって思ってるわ」「本来その役目はオルファンと対になる存在、Bプレートと呼ばれているもののはずなんですけどね」「彼女は宇宙の迷子なのよね」「同時にブレンやグランチャーの母でもある。それに賭けてみません?」 ★「なんて分の悪い賭けだ!」「なら降りるかい?」「こんな馬鹿なこと、俺達がやらなきゃ誰がやるんだ」「僕達は、この母なる地球で生きるしかないんですから。オルファンにも一緒に暮らすように説得するしかないでしょう?」「それで決まりね。でも今すぐの出撃はなし。メインクルーの休息が足りません」「でも!」「艦長命令です!ブレン達の様子からも分かるでしょ?万全の態勢で臨んでもらいたいんです」 ★「お出かけ?ヒギンズ」「最後の夜になりそうだから」「ああ…」「でも、別れを言いに行くんじゃないわ。一緒に生きていくためのエネルギーを分け合うため」「いいわね」「あなただって待ってる人がいるんじゃない?素直にしないと後悔するぞ」「ああ、偉そ」 ★「ユウは優しいから家族のこと考えるんだよ」「そんな奴が親殺しなんか考えるもんか」「ほら、優しいから傷つくんだよ。そういうところ私は好きだな」「明日で、何もかもおしまいかもしれないんだ」「私は大丈夫。みんないてくれるもん。怖くなんかないもん…」 「女に従ってみせる…ということで、いいのか?」「地球に審判を下し、銀河旅行をする時に必要なのは女王です。キングではリクレイマーや軍人という大衆はついてきませんよ」「さすが私の見込んだ騎士、ナイトである」「何故そこまで私にして下さるのか」「地球での思い出、貴公と同じように辛いものばかりだったからだ」「このバロン・ズゥの力でオルファンは何もかも無にして、我々を新しい世界へ連れて行ってくれます」「そうだよ、二人でそうしよう」「ん?」 「ジョナサン君はまだ戦いにこだわっている」「アーミーグランチャー達も…」「彼等こそ度し難い!」「そうですか?ガバナーが軍を呼び入れたのはアンチボディやオルファンの体力をつけるためでありましたろ?」「しかしこちらから戦端を開く事はなかった!」「それはそうでしょうが、軍というものはクズも多い。そういうものを整理するために…まっ、戦争というものは便利なものです」 ★「何やっても遅いんだよ、ユウ!」「お前だって逃げ回っていた!」「俺が何から逃げてるって言うんだよ!」「一人で戦い、一人で生きることをだ!」 「オルファンを遺跡と考えてしまった初期の誤りがあったからだ。オルファンの生命力は強過ぎた」「人間のエゴが強過ぎたからオルファンが反発しているということもあるぞ」「え?」「ああ、そうだな。オルファンの力でより多くの人々を救おうとするには、ノヴィス・ノアのような強い意思は邪魔になる。彼らは、たとえ地球が滅びると分かっていても抵抗を続ける。それはアメリカもそうだ。そんな人間のエゴにオルファンはイライラしているのだろうな」「私には、このオルファンの神経のつぼのような所に囚われていても、そういった苛立ちは感じませんけど」「何を仰る伊佐未直子。あなたがそう感じられるのは、あなたがオルファンに選ばれた人だからです。オルファンに乗せられる人類は限られている。人間のエゴというオーガニック・パワーも吸い上げて、オルファンは旅立つのだ!」「バロン、君は何を!君は何を求めているのだ!」「あなた方には分かりはしないだろうな。この私の、今の幸福感など」 ★「似たもの同士、戦うのはやめようぜ!」「誰が似ている!」「俺が両親を憎んだように、ジョナサンはアノーア艦長を憎んだ!愛していたからだ!」「俺は誰も愛していない!踏ん張れよ!」「やめよう!ジョナサン!こんなことをしている暇はない!」 ★「姉さん!もう一度話をしよう!」「もう遅い!」 「おかしいな…計算ではオルファンはもう飛び立てるはずなんだが、何故か」「計算なんてオルファンには役に立たないことはもう証明済みでしょ」「いや、何かが…何かが足りないのだ。宇宙へ飛び出すための決定的な…決定的にオーガニック的なものって何だ?」「オルファンの求めているものは新しい生命の力でしょ。手段を講じるために必要なものはオーガニック・エナジーの総量です。全地球の生命力です」「そういう数量的なものじゃない。量じゃないんだよ、ミドリ!」「ならパッションとでも言うんですか?情愛的なものをオルファンが欲しがっていると?まったく」「そうだな、それではお笑い種だ」 ★「考え過ぎです依衣子さん!オルファンさんは一人でやっていける方です!守ることなんて考えなくたっていいんです!でも、放っておいてはかわいそうなんです!」「放っておくとかわいそう?」「乙女チックなことを!」 ★「バロンズゥとかいう奴、オルファンに…」「オルファンの抗体になるということは、こういうことだったの?」「ああやって抗体になったら、中の人間はどうなっちまうんだよ?ユウ、カナン!」「あの透明な物が盾のように並んでるって事は、ブレンパワードを取り込むつもりはないらしいな」「相手は生物的な特性を持ってるんです。そんなこと分かりませんよ!」「だったらヒメちゃん、ユウ!ブレンのチャクラを集中してあの急所を攻撃する!」「攻撃、攻撃、攻撃!そんなことじゃ終わりませんよ!ユウ…」「姉さん!」「落ち着きなさい!このまま突っ込んだらユウも取り込まれるわ!」