現代社会には少年バットが必要なのかもしれない。
オールナイトでもないと観切れる自信がなかったのだけど、マジでその通りだった。
OPから掴みはバッチリで、前半は先の読めない展開の連続に、魅入るように画面に吸い込まれた。しかしながら後半の読めてしまう展開と、つまらなさは異常だった。
急にセカイ系になるような、(これはアニメーターが描きたいシーンを色々入れたのが原因だと思うのだが)無理矢理着地させたようなオチは好きになれなかった。
最終回まで観終わると、その実験的な試みと、世論への警鐘の鋭さに面白さを見い出せたのだが、如何せん10話以降の後半を観ている時は地獄だった。
本作を踏まえてのパプリカっていうのは納得できたし、こんな訳の分からないアニメを制作できた当時の業界の柔軟性の高さや、クリエイターのやりたいようにできている様に喜びを覚えた。