ゆず

ブルーピリオドのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

ブルーピリオド(2021年製作のアニメ)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

前評判と実際見たものに落差があった。芸人集めて直前特番を放送してた割には…という感じ。
というか、原作漫画はやはり良いのだろう。事実「マンガ大賞2020」作品なのだし。原作ファンに「アニメ版がイマイチだった人も、原作は良いのでぜひ読んでみてください」とか言われてしまいそうだ。

高校2年生のある日1枚の絵に心を奪われた主人公が、美術の面白さに目覚め、国内最難関の東京藝大への現役合格を目指す物語――という認識で見ていたため、まさか1クールで合格してしまうとは思わなかったし、原作はその先に行ってるというのも予想外だった。
1クールでは約2年間の時間の経過が感じられない。アニメは3ヶ月で見終わってしまう。そういえば先輩は卒業していったけど、八虎が3年生になった実感がないわ…(笑)
なんか、ちゃんと思い出せばいろいろあったはずだけど、全体的に"すんなり合格できた"印象が大きい。いやそんなはずはないのだが、何が大変だったかと考えて思い浮かぶものが特にない。

キャラクターは魅力的だが、2年分の関係の蓄積があるようには感じられなかった。
「諦めたらそこで完成ですよ」という「スラムダンク」安西先生を想起させる名言も、どういう意図で言ってるのか分かりづらい。諦めずに描きつづけろ、という意味なのか、最後には諦めることが必要、ということなのか。

絵が上手いだけでは合格できない藝大受験。このアニメ自体は、私の"お気に入りアニメ"への受験には合格できなかった感じだ。
ゆず

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