天下太平の志を胸に、武者修行のため諸国を旅していた関羽、ある村で、張飛率いるチビッコ山賊団の引き起こしたイタズラ騒ぎに巻き込まれる。ある日、張飛たちのイタズラに業を煮やした庄屋が、役人を引き連れ山狩りをするのだという。このままでは大ごとになってしまうと思った関羽は、自分が張飛を懲らしめる役を買って出る。
志を胸に旅をする関羽と張飛。ある町を訪れた際、関羽が“黒髪の山賊狩り”ではないかと役人に声をかけられ、近くの領主である公孫賛の幕下に招かれる。彼女たちは、そこで公孫賛の客将となっていた趙雲と出会う。公孫賛は、関羽達を自分の客将にしようと持ちかけるが、趙雲が自分と手合わせをして実力を見てからでも遅くないのでは?と言い出し…。
新たに趙雲を仲間に加え、旅をつづける関羽と張飛。路銀が底を突いた一行は、ある町の飲食店でアルバイトをはじめる。だが、失敗ばかりで役に立たない張飛は、関羽に「宿に帰れ!」と追い出されてしまう。ふてくされた張飛は町をぶらつくうちに、この町を治める袁紹が武闘大会を主催していることを知るのだが。
反乱軍の鎮圧に派遣されていた曹操率いる一隊が、その帰路、袁紹の支配する町へと立ち寄る。曹操の一隊が町の大通りを行軍していたところに、すっかり友達になった張飛と馬超がやってくる。張飛が曹操の名を呼び駆け寄るさまを見た馬超は…。
董卓の治める町では、周囲に賊がはびこるにつれ、治安が悪くなっていた。それの対応に追われて大わらわの軍師・賈駆。忙しい中を縫って、董卓に報告に行った賈駆は、董卓が役所を抜け出して姿をくらましていることに気付く。一方、相変わらずの関羽一行。ある山村へと向かう道で、男たちにからまれている少女を助けるのだが。
山の中を歩いていた関羽一行。濃い霧が出てきて道に迷ったうえ、趙雲とはぐれてしまう。さらに、関羽が崖から足をすべらせ、足をくじいてしまう。霧が晴れるのを待っているとき、張飛は山の中に小さな庵があるのを見つける。そこは麓の村の寺子屋で子供達に勉強を教えている水鏡先生と、その弟子の少女・孔明の住処だった。
孔明をくわえ三人で旅をつづける関羽一行。あるとき、ふとしたことからケンカをしてしまう。分かれ道にきたふたりは、我を張って、それぞれ別の道へと進む。ひとりになった張飛、ある町へとたどりつくが路銀は底を突き、食事代にも事欠く始末。すきっ腹を抱えて町をさまよう張飛は、大食い大会が開催されていることを知る。
峠の茶屋で少女が人相の悪い男にからまれているのを見て、助けに入る関羽。なりゆきで少女の飲食代を払わせられることになった関羽。しかし、孫尚香と名乗った少女は、それを感謝するどころか、見どころがあるので、関羽たちを家来にしてやると言い放つ。
文醜と顔良が蔵の中から宝の地図を見つけたと袁紹をたき付けて宝探しに行くことに…。その頃、曹操、夏侯惇、荀彧の一行はたまの息抜きにと、温泉に向かっていた。そして、たまたま硫黄のにおいを嗅ぎ付けた関羽一行も温泉宿に向かうのだが、そこには枯れて湯の出ない温泉が…。
江東の若き領主、孫策は天下を手にしようと戦いを繰り返していた。だが、妹の孫権は危ない戦いを繰り返す姉の身を気遣いつつ、「自領の民を疲弊させてまで、戦いを重ねる必要があるのか?」と苦言を呈する。そんなある日、孫策が何者かの手により暗殺されそうになるのだが…。
野宿をした関羽一行は、ある朝、賊と戦う義勇軍たちの戦闘に巻き込まれてしまう。関羽と張飛の活躍で、賊を退けることができたのだが、関羽たちはそこで義勇軍を率いる劉備という男に出会う。
劉備の志に心を打たれた関羽たちは、劉備の義勇軍に合流し賊の討伐を行っていた。そんなある日、朝廷から、叛乱を鎮めるべく討伐軍に参陣せよとの命が下る。名を上げる機会と息巻く劉備に関羽は…。