「少し“世界”を見てみたいと思わないかい?」 唐突な義父の一言から、旅立ちを余儀なくされた少女ラゼル。 途中で出逢ったアルゼイドと共に旅費を稼ぐため仕事を探すラゼルは、村の地主から幽霊退治の仕事を依頼される。 村はずれの森に現れた幽霊は、恋人を待ち続けるノマという女性だった。 彼女は、成仏するように説得をする二人を拒絶し攻撃をしかけてくるが……。
旅を続けるラゼルとアルゼイドは、道に迷い歓楽街へと足を踏み入れる。 二人が口喧嘩をしながら歩いていると、曲がり角から警察に追われた少年エルマーが飛び出してきた。 ラゼルたちに助けを求める、彼の"父の仇を討ちたい"という言葉に引き止められるアルゼイド。 しかし、エルマーを追ってきた警官により、三人は牢獄へと捕えられてしまい……。
旅先で迷子の少年ロマリオを助けたラゼルとアルゼイド。 二人は、彼の母親からお礼にと誘われ、一緒にサーカスを見に行く事になる。 数々の芸に魅せられ興奮するラゼルとロマリオ。 最後の出し物は、女性座長が行なう人間消失のイリュージョン。 客席から選ばれたロマリオが参加して大成功を収めるが、ロマリオが行方不明となってしまう。 行方を心配するラゼルは……。
雨の降る夜の森で、アルゼイド、バロックヒートとはぐれてしまったラゼルは途方に暮れていた。 小さな灯りを見つけた丘の上、訪ねた屋敷でラゼルを迎えたのは、マデイラという少女とその妹だった。 その夜、ラゼルはマデイラから敷地内の洞窟に隠された宝を探して欲しいと依頼され……。
夜明けの森で出会った少女ララウェル。 少女の住む村は鳥葬を行う不気味な村であった。 ララウェルの父ジェンフープが運営する小さな宿屋に宿泊した三人は、宿屋に泊まる事を快く思わない村長から忠告を受けるが…。 ララウェルの事を「化け物」と呼ぶ村の少年たち……。 ジェンフープとララウェル親子に隠された秘密とは……。
村長の息子が謎の死を遂げた。 犯人と疑われるジェンフープ。 彼の宿屋に村長を筆頭に村民たちが血相を変え押し掛けてきた。 「ジェンフープを殺せ!」と騒ぎ立てる村民。 ララウェルとジェンフープの親子を守る為、手を貸すラゼルたちだが暴動に巻き込まれて…。 そして、ララウェルの出生の秘密とは……。
雪崩に巻き込まれたラゼルたち三人がたどり着いた村は老人たちの住む小さな村。 ラゼルたちはそこで、アルゼイトと同じ銀髪に赤い目をした少女ルドヴィカと出会う。 太陽光の下では生活出来ないというルドヴィカはアルゼイドに親近感を抱く。 その頃、バロックヒートは地図上にこの村がない事に気づくが…。 村に違和感を感じる三人に、突如襲い掛かってきたのは……!?
ラゼルとアルゼイドの二人は、通り掛かった路地裏で数人の不良に絡まれている少年を見つける。 ヴィンセントと名乗るその少年を助けたラゼルは、彼の護衛役のソレスタという男と出会う。 彼はかつてアルゼイドとバロックヒートが軍隊に所属していた時の仲間だった。 狙われたヴィンセントを守る為、一緒に逃走するラゼル。 追い詰められた二人が取った行動とは……。
かつて仲間だったアルゼイドとの関係を取り戻したいと考えるソレスタは、ラゼルをアルゼイドから引き離そうと企んでいた。 その夜、泊まっていた宿に火を放たれてしまうラゼルたち。 炎と煙に巻かれ混乱しながらも、ヴィンセントを連れて逃げ出すラゼル。 しかし、そこに現れたソレスタとバロックヒートによって二人は捕らわれてしまう……。
ラゼルの前に突如現れた義父セラティード。 今日はラゼルの15歳の誕生日。 突然の誕生パーティーの開催に驚くラゼルたち。 そこでアルゼイドはラゼルが旅を終える事を知る。 その夜、アルゼイドとバロックヒートを連れて森の中を進むラゼル。 彼女は二人に自分の幼い頃の話を静かに語り始めた……。