ねっしー

瀬戸の花嫁のねっしーのレビュー・感想・評価

瀬戸の花嫁(2007年製作のアニメ)
3.5
人間が人魚の存在を知ったら、どちらかが死ぬか、身内にならなければならない。主人公は人魚に助けられたことで、美人な人魚の婚約者と学園生活を歩み始める。
しかも、人魚は関西の魚類を締める極道で……という物語。

設定は面白そうだと思ったのですが、主人公が不憫なのが微妙です。
07年制作なので、暴力系ヒロインの流れなのでしょう。本作はヒロインが魅力的な代わりに、ヒロイン以外が暴力系でした。
こういう話ってカタルシスがないので、数話でも観ていて辛くなってくるんですよね。

ついでに主人公の顔が潰れたカエルみたいなキャラデザなので、見ていて不快な部分もあります。
ヒロインが最初から主人公に好感を抱いているのが謎ですね。


また、個人的な見解として、婚約するという設定があまり活きていないように思いました。

周りに婚約を隠していること、中学生であることで、結婚のリアリティが薄れているのが原因かもしれません。

更にヒロインが最初から結婚に積極的なのに対して、主人公のスタンスが定まっていないのも理由の一つでしょう。同棲までしているのに、主人公はいつか結婚しなくてもいい方法が見つかるかもとヘラヘラしています。

つまり、どちらも結婚や恋愛に対する葛藤があまりないんですよね。

ただ、2クール目の最後の2話くらいだけ喧嘩したり誘拐されたりで面白さがありました。

最後はそんなこんなで、視聴後のすっきり感がそれなりにあるので、総合評価は3.5です。
ねっしー

ねっしー