宇宙世紀0088年、前作ゼータガンダムの直後から物語は始まります。
主人公はひょんなことからガンダムに乗ることになったシャングリラ(サイド1)の少年ジュドーです。
カミーユとの接触でニュータイプとしての能力を開花させます。
前半は対象年齢が下がったのかコミカルな演出が多く退屈な印象が拭えないものの、中盤で地球に下りるあたりから激熱な展開になります。
多数の犠牲者が出たコロニー落としはあまりにも惨く、胸を抉られるようでした。
ラストの各勢力入り乱れての混戦では多くの戦士が死に、ハマーンとの決着も着きました。
ハマーンは強く残忍ですが、孤独で悲しい女です。
『逆襲のシャア』に続く一連の流れの中で本作を見る必要のない作品と位置付ける見方は理解できますが、私はそうは思いません。
人間同士の戦いの無意味さ、戦争のむごたらしさを描いた良作だと思います。
MSのギミックもかっこよかったです。
また、第26話以降の『サイレント・ヴォイス』『一千万年銀河』は世界観にマッチした名曲でした。