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DMM TVで、『貧乏姉妹物語』は見放題配信中です。
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見放題 | 初回30日間無料 550円(税込) | 今すぐ観る
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月額料金 | 無料期間 | 見放題作品数 | ダウンロード | 同時再生可能端末数 | ポイント付与 |
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今日は花火大会の日。二人暮しの姉妹、姉の山田きょうは新聞配達から帰る途中で、妹を喜ばせるための計画を考えていた。妹の山田あすは朝ごはんの支度を終え、昨日のお買い物のお釣りを豚の貯金箱に入れながら、花火大会の縁日で姉を案内して楽しんでもらうこ とを考えていた。二人ともお互いを喜ばせようと花火大会を楽しみにしていたのだった。 夕方、縁日の下見から帰ったあすは、姉と一緒に遊ぶための貯金が無くなってるのを知り呆然とする。そこへ帰ってきたきょうは、妹の様子をいぶかしがりながらも貯金で買った浴衣を差し出すが、あすは「お姉ちゃんの馬鹿!」と叫んで部屋を飛び出してしまった。 浴衣を返品しようと商店街を走るあすの心の中を映したように、雨が降り始めた。 洋品店で、きょうが自分のためにお揃いの浴衣を一日中探していたことを聞かされたあすは、姉が雨の日に傘を忘れた自分を心配して雷が怖いにもかかわらず無理して迎えに来てくれたことを思い出した。いつでも自分のことを第一に考えてくれる姉の気持ちに改めて気付いて泣きじゃくるあすを、洋品店のおばさんは優しくさとすのだった。一方、神社にあすを探しに来たきょうは、八百市のおじさんからあすが昼間下見に来て自分と一緒に縁日を回ることをすごく楽しみにしていたと聞かされ、何故あすが怒ったのかを理解する。 一緒に花火を見ようとお互いを必死に探し回るきょうとあす。気持ちが通じて再会できた姉妹は、二人の絆を確かめ合いながら花火を見上げるのだった。
今日は恐怖の大魔王が来る日。雨の夜、雨漏りの音に混じって近付いてくる足音。ドアが 開いて現れたその姿は・・・大家さん。気難しい大家さんは姉妹にとって苦手な存在で、 家賃の支払日に先月の取立てを思い出して憂鬱になっていた。だが今日に限って時間を過ぎても大家さんは現れなかった。今月はお家賃がお休みだと能天気に喜び、庭の水やりを 兼ねてTシャツの下に水着を着て水遊びに興じるきょうだったが、お隣さんから大家さん がどこかから落ちて足を骨折して入院したものの、誰も見舞いに行ってないと聞かされる。 「誰も来なかったら、さみしいよね。」あすが漏らした言葉に、きょうは勘違いをした自分を恥じ、お見舞いに行くことにするが、無愛想な対応にがっくりしてしまう。 次の日、スイカを持って行くも、手をつけなかった大家さんに気落ちする二人。だが姉妹一緒に夕食を食べられる幸せに立ち直り、一人きりの気持ちを考えて毎日訪ねることを決意した。連日病院へ通う二人に、看護士も毎日大変ねとねぎらうが、大家さんは突然もう来なくていいと告げる。迷惑だったのかと落ち込んで帰った姉妹の心を映すかのように雨が降りだすが、何故か雨漏りはしなかった。二人は大家さんは屋根を直すために怪我をしたのだと思い当たり、自分たちを心配して来るのを止めさせたのだと、無愛想の裏に隠された優しさに気付く。翌日も現れた二人に驚いた大家さんだったが、照れながら礼の言葉を述べる。心が通じ合ったことで、いつまでもこの家に住みたいと願う姉妹だった。
今日は特売の日。チラシを見て買出しに出かけるきょうとあす。しかし目の前で最後のひとつを、あすの隣のクラスの越後屋銀子に買われてしまう。がっかりする二人だったが、 明日はお肉の特売があるのを知り、絶対に買おうと決意する。翌日、お店に急ぐあすだったが、最後のひとつを銀子と取り合いになり、結局他の人に買われてしまう。銀子はお肉が買えなくて泣き出してしまい、姉に叱られるので家に帰れないからあすに責任をとってと言い出す。やむを得ず家に連れて行くと、きょうが特売のお肉を買って待っていた。そのお肉を銀子に譲ってと頼むあす。「お肉じゃなくても一緒に夕飯は食べられるし」そういう姉妹の仲良しぶりをうらやましそうに銀子は眺めるのだった。 お肉を買ってきたと姉の金子に報告する銀子だったが、金子は売り場をこっそり見に行っており、妹が嘘をついたことを叱って、明日のにんじんの特売は必ず買ってくるよう言い渡した。次の日、転ぶのもかまわず雨の中を必死で特売に急ぐ銀子。しかし今回も買うことができなかった。完璧主義者の姉の期待に応えられなかったので嫌われると絶望する銀子。あすは、銀子が姉が大好きだからこそ嘘をついてでも期待に応えようとする気持ちがよくわかったので精一杯はげます。きょうも、がんばったことを素直に言えばわかってくれると後押しした。正直に告白した銀子に、金子は優しく微笑んで、転んだ傷の手当てをしてあげる。二人の心が少しずつ通じ合うようになっていく姿に安心する姉妹だった。
あすの授業参観日の数日前。あすが捨てた授業参観のプリントを見つけたきょうは、お母 さんの代わりに授業参観に出てあげたいと思い、着ていくのにふさわしい服を探していた 。が、そんな姉に対して、学校もあるし無理して来なくていいよと言うあす。 次の日、夕刊の配達に出ようとしたきょうはアパートの前で大金の入った財布を拾う。こ れだけあれば家賃も払えて、妹の大好きなケーキが買える、姉の服が買える、と想像する 二人だったが、思い直してあすが交番に届けにいくことにした。その途中でアパートの隣 の住人、三枝蘭子が自分の落としたものだと声をかける。三枝はお礼にケーキを振舞うが 、あすは姉と二人で分け合うために持ち帰りにしてもらう。 きょうはケーキのお礼を言うために隣の部屋を訪れ、スーツを貸してもらう。三枝にお化 粧してもらい香水もつけてもらった姿を妹に見せるきょうだが、何故かあすの態度はよそ よそしい。戸惑う姉をあすは銭湯へ誘う。お風呂に入ってすっかり化粧が落ちたきょうに あすは寄り添い、いつものお姉ちゃんの匂いだとつぶやいた。「お姉ちゃんは、誰の代わ りでもないよ。」その言葉にきょうは、授業参観に大人っぽいきれいな格好で行こうとし たのは、あすのためを思ってのことではなく、自分が恥ずかしい思いをしたくないという 気持ちから来ていたことに気付く。授業参観の当日、きょうはいつもの制服で授業参観に 出席した。素直に喜ぶあす。本当の気持ちを通じ合わせることができた姉妹だった。
生活費がピンチの日。桜の樹を見て想い出にふけっていた大家さんに、給料日まで家賃を待ってくれるように頼みに行った姉妹は、いつもと違ってすんなり了承してくれたことをいぶかしげに思う。バイトの給料日、きょうはどこかへ出かけようとあすを誘う。が、結局どこへ行くとも思い付かずに、部屋で桜の樹を見ながらくつろいでいた。夕方、銭湯ハワイに行こうとした二人に、大家さんはアパートをすぐに出て行ってくれと告げる。お隣の三枝蘭子からこの一帯に高層マンションが建築されるという噂を聞き、このアパートも壊され、桜も無くなってしまうのだと悲しみにくれる姉妹。しかし、二人っきりでがんばって生きていかなくてはならないのに負けてはいられないと荷造りを始めるのだった。 アパートを出て行った二人は、商店街の人々に部屋を提供すると言われ驚く。大家さんに頼まれていたのだと明かすみんな。大家の林さんは40年前にトラック事故で妻と娘を失っており、桜の樹は家族3人でお花見をするためのものだった。二人を孫のように思っていたと聞き、姉妹一緒にいられたら住むところなんてどこでもいいと思っていたが、実はあのアパートが大好きだったことに気付いて、アパートを壊さないように大家さんに頼みに戻る二人。だがアパートは壊されていなかった。実は大家さんは工事の車が危ないので、二人を避難させようとしたのだ。ここに住み続けたいと訴えるきょうとあす。大家さんの気遣いによって、自分たちが二人っきりではないことに気付いたきょうとあすだった。
マンションが建った後のある日。アパートの隣に建築されたマンションの最上階に、越後屋姉妹は引っ越して来ていた。銀子は、金子のような完璧な姉に自分はふさわしくないのではないかと思い悩んでいた。通学時にも手をつないで仲良しなきょうとあす姉妹を、自分と姉の関係と比べてみてうらやましく思う銀子。学校でも、商店街でもあすは人気者で、クラスメイトに疎まれている自分とは違うということを思い知らされ、対抗意識を燃やした銀子は、高性能望遠鏡できょうとあすの山田姉妹と自分たち越後屋姉妹がどう違うのかを、一日観察することにした。休日の朝、楽しく笑いながら朝食を摂るきょうとあすを見ながら、自分はそんな風に食事したことが無いとさびしさを感じる銀子だった。 銀子はいつもきちんとしている自分の姉を誇りに思いつつ、あすがうれしそうにだらしないきょうの面倒を見ているのを不思議に思う。夜、両親も姉も帰ってこず一人きりで平気だと強がっていた銀子だったが、結局、強引に二人を自分の家に招待した。頼りない姉がいて大変ねと皮肉る銀子に、あすは姉のためならがんばれる、本当に大変なのはきょうの方だから、自分は姉にとって世界でたった一つのがんばらなくていい場所になりたいと答える。それを聞いて、今まで自分のことしか考えていなかったことに気付いた銀子は、自分が姉のためにできることを考え、深夜、帰宅した金子に「お姉さま、がんばりすぎないで下さい。」と訴えるのだった。自分もあすのようになりたいと思う銀子であった。
今日は聖バレンタインの日。あすはきょうにプレゼントするためにチョコを作っていた。姉の喜ぶ顔が見たくて、大好きな姉のために作ったのだ。どうやって渡そうか悩んで、中学校まで迎えに行こうと思い立つ。校門で待つが、なかなか出てこないきょうを探して校内に入ったあすは、校舎の裏で姉が男の人にチョコレートを渡している現場を目撃してしまった。姉に好きな人がいたということにショックを受け、あすは自分の作ったチョコを渡せずに隠してしまった。次の日、下校途中に昨日の男を見かけたあすは、姉が好きになった人の正体を探るべく尾行を開始するが、彼は出来過ぎなくらい親切で良い人であり、姉が好きになるのも無理はないという気持ちにさせられてしまうのだった。 帰宅したあすは、きょうに昨日のことを話している内に悲しい気持ちがこみ上げてきて、思わず部屋を飛び出してしまう。姉にヤキモチを焼いて素直に喜んであげられないことに悩むあすは、例の男が他の女性と待ち合わせて仲睦まじくする姿を発見してしまう。自分を探しに来たきょうにその二人を見せないようにしようと考えたあすは、肉まん10円の張り紙を見たと嘘をついて別の方向へ姉を誘導する。本当に肉まん10円の店を発見して中に入る姉妹だったが、そこに例の二人も入ってきてしまう。慌てるあすだったが、きょうは二人を見ると祝福して喜ぶ。実はきょうは友人に頼まれてチョコを代わりに渡しただけだったのだ。ほっとしながらも自分を反省して、大好きな姉の幸せを祈るあすだった。
今日は音楽のテストの日。学校でクラスメイトに頼られ、何でも出来る優等生だと思われてうらやましがられているあすだったが、唯一苦手なものがあった。実はあすは音痴だったのだ。音楽の時間、あすは歌も上手いに違いないというみんなの期待の視線に途方にくれてしまう。来週回ってくる自分の順番までに、期待を裏切らないようになんとかしようと部屋で歌の練習をするあすだったが、うまくいかない。そこにきれいな歌声が聞こえてくる。歌声の主は隣の部屋の住人、一ノ倉正男だった。彼は歌手を目指しているのだが、オーディションに落ちてばかりで、ライブ活動もお金が無くって休止中、田舎に帰ることも考えたが、とりあえず今はファンの差し入れで食べているという。 下校中のあすは、一ノ倉が愛用のギターを売ってしまったところに出くわす。寂しげな様子の彼に、あすは歌の先生になって欲しいと頼みこむ。それから毎日、一ノ倉の指導で歌の練習を始めたあすは、無事にテストを終えることができた。喜んだ姉妹は一ノ倉に報告をしようとするが、彼は不在だった。それから一週間、未だに帰ってこない彼を心配してファン達も様子を見に来ていた。そこにやっと一ノ倉が戻って来る。実はギターを買い戻すために泊り込みのアルバイトをしていたのだ。一度は歌をやめようと考えた彼だったが、あすに歌を教える内に、好きな歌をいつまでも歌い続けたいという夢を取り戻したのだ。一ノ倉の歌声に聞き入りながら、いつまでもこうしていたいと願う姉妹だった。
福引で携帯電話が当たった日。きょうは事情で普段より余計に新聞配達をしており、疲れのため、あすとあまり話す時間が取れない日が続いていた。今朝も朝ごはんの感想を言いそびれる。そんな折、あすが商店街の福引で携帯電話2個セットを入手、三ヶ月間有効の3000円分のプリペイドなので、いざという時のために大事に使おうと話し合う。そのため、お互いにかけようとするもののつい思いとどまってしまい、結局一回も使わないまま一週間が過ぎてしまった。このままではせっかく携帯電話を持っている意味が無いので、もっと気軽に使うことにする。あすは夕食の献立を確認するために思い切って電話をかけるが、きょうは先生の用事で携帯から離れたところにいたため、出られなかった。 越後屋銀子と一緒に下校するあす。何回かけてもきょうが出ないので、携帯が壊れていないか確認のため、銀子が姉の金子にかけてみる。長話する銀子に通話料金が気が気でないあす。しかし気軽に姉と会話している様子を見て、最近自分がきょうと話しをしていないことを思い出して寂しくなってしまう。銀子の通話が終わって、きょうにかけなおすあすだったが、やっと繋がったものの電池切れのために途中で切れてしまう。つながらない電話に、何かあったのではないかと心配で不安になり、すれちがいながらお互いを探し回る姉妹。やっと出会えた二人はお互い何も無かったと知ってほっとする。次の朝、きょうは言い忘れた感謝の想いをあすに携帯電話で伝えるのだった。
きょうが風邪で寝込んだ日。おかゆを作ったり、氷を取り替えたり、体を拭いてあげたりと姉を一生懸命看病するあすだった。その甲斐あって回復し、新聞配達 から帰ったきょうは、あすが倒れているのを発見して気が動転してしまう。実は、あすは風邪をおして姉の看病をしていたのだ。救急車の中で、母が病院へ運ば れたきり帰ってこなかったことを思い出し、妹を守るというお母さんとの約束を守れず、何もできなかったと自己嫌悪に陥るきょう。一人きりの部屋に帰って後片付けをするが、家事はろくにできず、あすのためにリンゴを剥こうとしても指を切ってしまう有様に、自分はあすがいないと何もできない、何も力になってあ げられないと無力感にさいなまれてしまう。 翌日、たくさんの友達がお見舞いに来ているのを見て、自分がいなくてもあすは大丈夫なのではないかと思い、帰ってしまったきょうだったが、通りがかった河 原のタンポポ畑で、母の見舞いに毎日花を摘んで持って行った時に、母が自分の笑顔を見て幸せそうに微笑んでいたことを思い出した。そして、あすにすまなそ うな顔ばかりを見せていたことに気付き、自分にできることは笑顔を見せてあげることだと思い立つ。姿を見せなかった姉を心配し、もしかして自分はお荷物なのではないかと考えてしまうあすだったが、窓の外からのきょうのとびっきりの笑顔にはげまされ、無事退院できた。ふたり一緒にいる限り、お母さんとの約束は守れると、改めて誓い合うきょうとあすだった。
© かずといずみ・小学館/貧乏姉妹物語プロジェクト