ニロ

サマータイムレンダのニロのネタバレレビュー・内容・結末

サマータイムレンダ(2022年製作のアニメ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

タイムリープモノの最高峰に位置するだろう。

第一話からノンストップな怒涛のシナリオ、設定、引き込まれる。
観始めたら、絶対に誰も途中では切れないはず。

あまりに多くのことが起きすぎて、ここが良かった!と言えない。全てが良かった。
人と影のギリギリの攻防戦に緊張しっぱなし。ループ出来るけど、強くてニューゲームとかいう生易しいものでは全然ない。

綿密なシナリオはさることながら、アクションと頭脳戦の両立も素晴らしい。
特に体育館戦は作画レベルもワンランク上で見応えがあった。
当然最終話付近はそれ以上の作画クオリティを出していて、痺れた。

島の美しい情景を伝える作画も素晴らしい。
見ていて飽きない上に、没入感やワクワク感を掻き立てる。

タイムリープモノと土着信仰のセットもなかなか無い気がする。
陰鬱な雰囲気が怖さを増すのに一役かっていた。

ハイスピードな本筋とは裏腹に、ゆっくりと描かれる恋模様もいいスパイスになっている。

多少の犠牲は出るビターエンドかと思いきや、全て守り切る完全ハッピーエンド。
戦いが終わった後、ループの記憶はロストするのかと思いきや、それすらも最後に取り戻す。
最終話で慎平が言っていた「さみしさ」は、ラストの「ただいま」で解消されたのだろう。
最終話まで観てきたなら皆同じ思いを抱くだろうが、影潮にも幸せになって欲しいのである。
記憶がオリジナル潮に保持され続けるなら、救われたと捉えても良いのではないだろうか。いや、そう思いたい。思う。

個人的に現時点でアニメTOP3に入るくらい好き。5点以上あげたい。
観て本当に良かった。
ニロ

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