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BANANA FISHのkameのレビュー・感想・評価

BANANA FISH(2018年製作のアニメ)
5.0
Netflixのマッチ度が99%のアニメ?!何?!これ?!と思い色々調べてから私にぴったりだ!と思い割と軽い気持ちで見たのが1番初め。

ハマった時に友達に言ったら、ちょうどテスト前ということもあったので、「マジで今見るのはバカ。課題終わらせてから観な」とかなり強めな忠告を喰らい、ちゃんとそれに従ってようやく完走。友よ、あなたの言っていたことは正しかったです。

ただのギャングの男の子たちの闘争劇とか思いきや、人種の問題、アメリカの裏社会、児童ポルノなどかなり社会派なアニメで、本当に新感覚。

このアニメ、本当に「女性」が出てこないんですよ。確かに最後の方にマックスの奥さんが出てきますが、彼女の他にメインで出てくる人が本当にいない。なぜ?と思いながらも見ていたけれど、多分、英二とアッシュの関係性をより強調、際立たせるためなのかなぁって。


アッシュは傷を抱えて、1人で孤独と復讐しか頭になかった。それを変えたえいちゃん、あんたは凄い。でも、それが逆にアッシュにとっての弱点となり、、、でも2人の仲を割くことは誰にもできない。これは本当に本当の愛なんだな。

アッシュだけじゃなく、周りのみんなも愛と憎しみの間で揺れ動く、とっても繊細な内容なんです。ただ銃をバンバン撃ってるだけではなく、仲間のために、愛する人の為に戦っている姿が見ていて痺れました。

そして個性豊かなキャラクターも良かった。個人的にはブランカがめちゃくちゃ好きでした。アッシュとの別れ際や、最終話あたりでブランカの持ち物としてチラッと出てきた「武器よさらば」が個人的には大ダメージを喰らいました。読んだことあるし、好きな小説だったので、尚更…
「武器よさらば」題名からして、ね… 多分読んだ事があって、この作品を観たことある人からしたらきっと、余計心にグサッといくはずです。


最終話の題名「ライ麦畑でつかまえて」。私はこの本を読んだ事がないのですが、サリンジャーの青春小説なんですね。「ライ麦畑でつかまえて」と「武器よさらば」、どちらにもインスピレーションを受けているんだろうな。

原作のアッシュは途中からリバー・フェニックスをモチーフにしている事は知っていたのですが、アニメ版は多分作画が違うのでそこまで似ているようには感じませんでした。でも、原作のアッシュはまさにリバー。「マイ・プライベート・アイダホ」のリバーだと。多分作者の方もあの作品を
知ったからリバーにモチーフを寄せたのかなぁ。「マイ・プライベート・アイダホ」も是非見てください。いやぁ、エモいなぁ

最終回は私達を突き落としては跳ね上げる、バンジージャンプ?ジェットコースター?のように怒涛な展開。そしてみんな最後まで見てくださいね。

あの終わり方が1番良かったんだろうな。でも、やっぱり、どうしても、ね、、、

最後終わってからどのくらいか忘れましたが、何もせず、携帯を握りしめ、ずっとシクシク泣いてました。


今、King GnuのPlayer Xを聴き、泣きながらこれを綴っている私です。語彙力0の状態すぎて、、

【追記】

どハマりした挙句、原作を購入し、もちろんアナザーストーリーも購入。7年後の英二の言葉に救われながらもずっと泣いてました。そして、武器よさらばとキリマンジャロの豹が入っているヘミングウェイの短編集も購入。
内田雄馬さんの声を聞くとアッシュが出てくるフラッシュバックが私を襲っております。ただのアホなオタクです😅💦💦💦🤍🤍🤍

【追記その2】
アッシュ!お誕生日おめでとうございます(2022/08/12)

もうBFに感化されすぎてイラスト集もガイドブックも、漫画も全巻揃えました。ありがとうございます。本当に一生物の物語です。

ガイドブックに載ってた、吉田先生のインタビューでアッシュのラストについて話をされていて、泣きました。ありがとうございました(n度目)

MAPPAさんへ
7年後の話で、BANANA FISHの映画やりませんか??
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