「スナッチ」とかのクライムサスペンス好きにはツボの面白さ。
「ズートピア」の様に動物達の世界なのに現代の日本を舞台にした現実的な世界で、タクシー運転手の仕事をしている主人公:セイウチの小戸川は、一見普通のオッサンかと思いきや、一癖も二癖もある皮肉屋だったりする。
別に悪い人ではないから周りに嫌われるタイプでも無いのがユニークなキャラ。
そんな彼がお客として乗せた女性が行方不明になった事で、少しずつ事件に巻き込まれていく話。
登場人物が多いけど、みんな特徴ある動物で性格も個性的だったりするので覚えやすいにが良いです！
特に常にラップで喋ってくるヤマアラシのヤノは危険な奴だけど面白かったですね。
話の展開は本当に最後まで読めないけど、少しずついろんな登場人物の点と点が繋がっていく面白さと、小戸川の物語が非常に面白い。
先にも述べた「スナッチ」的でもあり、「パーフェクト・ブルー」の様な要素も少しある作品。
さらに面白かったのはYouTubeで配信されてるオーディオドラマを聴くことで、物語の全容が掴める作品作りは、世界観のこだわりを感じました。
とにかく登場人物が多いため、そのラジオを聴くと、主要人物ではない脇役キャラにスポットが当たってて、アニメでは分からなかったその人達の裏の部分が分かってしまう恐ろしいラジオ。
誰しも二面性を持ち合わせており、表面上と心で思ってる事は違う怖さを描き、更にトラウマや現代の何かに対しての依存性を描いた作品でもありました。
