百合×少女漫画×ロボバトルの混ぜ混ぜ作品。
一人の女の子と、彼女のことを好きな男女の三角関係が主軸に描かれます。
案外、需要と供給がミスマッチしているような、それぞれの一方通行な恋が、ジャンル綯い交ぜの作風にマッチしていて面白いです。
特にソータくんから、主人公に向けられる好意や行為が、視聴者目線ではかなり稚拙に見えます。
その空振りっぷりが、彼のいないところで繰り広げられる百合と彼が活躍するロボットバトルとの噛み合わなさで、うまく寒々しく演出されています。
もしかしたら意図せずそうなっただけかも知れませんが、少なくとも原作、監督、脚本の誰かはソータくんが嫌いなんだろうと思います笑
本作を観て、改めて百合に男は要らないと思いましたが、作中で主人公と男性キャラの恋愛があるからこそ百合が映える演出は上手いと思いました。
似た設定の『Venus Versus Virus』では上手く実現できていなかった内容なので、一つの完成形を観られて嬉しいです。
『Venus 〜』の方は結構勿体ないなって思っていたんですよね。
前の人に書かれちゃったけど、
「俺は地球を救うことくらいしかできないから」では笑わしてもらいました。