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デート・ア・ライブIVの味噌汁のレビュー・感想・評価

デート・ア・ライブIV(2022年製作のアニメ)
2.0
 うーん…とあるシリーズといい作品の延命に伴って続編が製作されるのは喜ばしい筈なんだけれども、いかんせんこのノリがひと昔前な感じとか観てて辛いものがある。一期見始めたのが丁度中学生くらいで学園モノに王道なハーレム、デートする事で美少女を懐柔し強化される主人公なんかに心ときめいた記憶。しかし成人超えてから観ると共感生羞恥で死にたくなる。デートパートの3択選ぶ所とかホント昔の萌系アニメのノリでコレを現代に持って来られると恥ずかしくなる。

 今期ではテコ要因もとい新キャラの二亜と六喰を迎えて黒幕〈始源の精霊〉を登場させたりと、流石に完結に向かってる印象。むくろって聞くと『家庭教師ヒットマンREBORN!』を思い出すんだけど、なーんか出てきたキャラの筋書きも弱々しくバトル系にありがちな戦力インフレ引き起こしただけでときめかない。あと途中で登場した中田譲治氏の滑舌が気になり過ぎて話が入ってこなかったりと散々だった。3期から約3年も時間が経過していて突如始まったのも良くなかったかなと。時間経ちすぎていて前回までの話の内容なんて熱心なファン以外覚えてる訳ないし、ライト層のファンもここまで膨れ上がった話数を見返そうとも思わない。もう少し続編までのテンポが良ければ評価のしようがあったのだが…。時崎狂三がデレる場面はとても良かったんだけど、イマイチ魅力に欠けるというか感情移入出来なくてドギマギする。登場人物を増やしすぎたせいでキャラが立っていないというか、似たような展開が繰り返して行われていて既視感半端ない。士道の取り巻きも増えすぎたせいで絵面もごちゃごちゃし過ぎで、自宅での会議とかソファに座ってる琴里の背後で棒立ちしているヒロイン勢何してんねんとツッコミたくなる。双子ちゃんとか登場回数減らすべきヤツ絶対おるやろとその辺りも気になる。

 大型タイトルだけあって作画も良く、新キャラも一定のファン層を獲得しそうな無難な設定を取り入れていたのは良かった。製作が予定されている5期でおそらく完結だと思われるので登場ファンだった20代の諸君にはオススメ。
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