リミナ

takt op. Destinyのリミナのレビュー・感想・評価

takt op. Destiny(2021年製作のアニメ)
3.5
今後リリース予定であるスマホゲームの前日譚を描いたアニメ。

音楽が失われた世界を舞台にしたバディもの。相棒は現実にあるクラシック音楽を擬人化したキャラと中々ユニークな設定。

制作はMAPPAとMADHOUSEが共同で行い、その担当回は半々の割合。
MADHOUSEとしては、前クールに『Sonny Boy』が放送を終えたばかりだったものの、アクションを中心に映像面は見応え多し。その中で、沖田氏や須藤氏の初演出回や人気フリーランスアニメーターの参加など話題性があったのもポイント。

目に入る感想の中にちょいちょい「MAPPA回だから作画が良い~」というのもあったが、自分が思うに映像面で目立っていたのはほぼほぼMADHOUSE回だったのはこの機に言っておきたい。クレジットの人数差が明確にあって何とも言えない気持ちになってしまったり。

物語的には、車やバイクといった交通手段を用いて各地に周り、その地で日常と戦いを体験し成長するロードムービー的な要素そのものは良かった。
ただ、成長の度合いが分かりづらいのが本作の気になった点。相棒であるムジカートを指揮し本領を発揮させるコンダクター。なのだか劇中で「自分の方がコンダクターとして優れている」といった旨のセリフに対して、視聴者からすると力量の差が読み取れない。もちろん、ムジカートの出力差で間接的に測ることはできるが、そもそも派手めのエフェクトが多いため、却って比較が難しい。
結局は、技術的な面よりも精神的な繋がりが大切ということを示したいのだとは思うが。

ポケモンやFateなど片方のキャラは指示がメインのアクション作品はどう画面に映すか苦労しそうだなぁ...と再認識した作品。

お気に入り話数:#6、8
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