※原作はほぼ未読
世界観が異なるような2つの物語が並行的に描かれ、次第に入り混じっていく。
監督は22/7第7話の絵コンテ・演出や劇場版SAOでは助監督だった森大貴氏。今回がTVシリーズ初監督。
制作はProduction I.Gで、撮影監督に脇顯太朗氏や音楽に牛尾憲輔氏などに錚々たる面々が集う。
また、アニメーターも同元請作品には珍しいフリーランスの実力派な方々がクレジットに並ぶ。
中にはFGOキャメロット後編の参加スタッフも再集結しており、特にWeilin Zhang氏がディレクションしたOPは誰も予想できなかったものだろう。
実在する土地をモデルに退廃した舞台の背景美術が冒険心を掻き立てる。
さらに撮影処理によって、その空間に奥行きが与えられる。
そんな空間で動くキャラも芝居・アクション共に作画的な見所が多い。
また、アクションにおいては、その場にあるものや建造物の構造を活かつつ、重心のある動きでリアリティのある舞台との親和性が高いものに。
キャラの動かし方は基本的にはリアル寄りだが、コメディタッチな作画も取り入れられアニメ表現に幅がある。
最たるは五十嵐海氏がディレクションした第10話。原作あり作品でもここまで作家性が前面に出たものは珍しいのでは。
物語面では、話数が進むに連れて謎が解明され当初は関連性が見られなかった2つの物語が繋がっていくもので楽しめた。
また、1クールでも舞台が転々とし、その道中の移動描写も省略せずあるのが冒険モノとして嬉しいところ。
お気に入り話数：2、3、8、10
原作38話までがアニメ化され原作ストックは少ない状態。
続編があるにしても実現するのはまだ先の話だが、気長に待ちたい。
