2010年前後のオリジナルアニメって90年代ほどではないけどトガった作品多かった気がします。世界観もですが、3DCGが多用されるようになってきた時代にあえて2Dの手描きで限界突破していくアニメがよく出てたイメージです。
この作品もとにかく動く。アニメ映画かというぐらいキャラも美術も生きてます。前期OPの背景ごとグルグル回るとこなんか『ソウルイーター』思い出してワクワクしました。
映像を彩るBOOM BOOM SATELLITESとKyleeの主題歌もずっと聴いてしまう良さ。後期バージョンは地上波放映にあたって追加されたもののようです。こっちも良すぎる。
ただお話は「あえて多くを語らない」が悪いほうに作用しちゃった印象。キャラも独特の世界観も魅力的ではあるんですが、どのキャラにも感情移入できず(フルイチは良かった)、やりたいことは分かるけど空回りしてるというか…特に後半は置いてけぼり展開でした。
劇中描写だけでしか勝負できないオリジナルの弱みではありますが、このあたり丁寧に描写されてれば人気シリーズになったんだろうなぁと思います。スゴイけど評価が難しいという総評。
