「今ここにいる君以外、他の何者にもなれない自分を認めなくてはいけない」
私のオールタイムベストアニメ。
人生の全てを扱っていると言って過言ではない、含蓄のある作品。
映画でたとえるなら、タイムリープの傑作「バタフライエフェクト」をマイルドでハッピーにしたようなものだと言えばわかりやすい。
「どのサークルに入るか」という一見なんでもないけど学生生活においては重要なファクターで分岐するパラレルワールドのお話。あの時○○をしていなければ、○○に所属していなければ…という理屈で繰り返される壮大ながらしょうもないタイムリープが楽しい。
私自身、学生時代はサークルを転々としたり、かと思えば誰とも関わらずに過ごした時期があったりと、サークルがどれだけ学生生活に影響を与えるかは身をもって知っている。それ故に今作はブッ刺さった。
ラスト2話はそれまでのお話の総決算のようなストーリーで、これが素晴らしい。
原作小説では章の終わりごとに毎度その章のまとめみたいなのが入るんだけど、このアニメではそれを全部カットして最後にひとまとめにして持ってきてる。これが上手い。樋口の説教を最後に回したのは英断。最終回のカタルシスは目を見張る。
「人生は後悔や懐疑に満ちているけど、だからと言って何もせず1人で考え込んでも仕方がない」「人間は一面的な生き物ではない」といった、ありきたりながら温かいテーマを洒落た映像と怒涛の伏線回収で魅せてくれる素敵な作品。
今作でジョニーを演じている時の檜山修之が、マイベスト檜山。名演。