つめけん

涼宮ハルヒの憂鬱のつめけんのレビュー・感想・評価

涼宮ハルヒの憂鬱(2006年製作のアニメ)
3.8
「これは、ちょっとした恐怖ですよ」

神の力を持つ少女の子守りをする話。
或いは、変わり者が一般的な青春を経験してマトモになっていく話。

セカイ系、かつ青春日常アニメの名作。途方もないにも程があるハルヒ周辺の設定から繰り出されるぶっ飛んだSFから、マジでなんでもない日常系の話まで手広く扱う。ゼロ年代のオタクはみんな、この作品を見てニコニコやにちゃんでギャーギャー言っていた。

表題エピソード「涼宮ハルヒの憂鬱」のバカみてぇなSF的作劇も、全オタクがギターで弾こうと試みる名曲God knows…がお披露目され、物語的核心にも触れる文化祭のエピソード「ライブアライブ」も、等しく面白い。お手本のような野球回もイイ。

僕は文化祭より尊い学校行事はあり得ないと思っているので、文化祭の準備 或いは文化祭のステージで演奏するという描写があり、それに際した人物の内面がきちんと描写がされている作品は大抵好きです。

ライブアライブで一番の名シーンは、演奏シーンよりもその後の「いま自分は何かをやってるって感じがした」のとこだから。ここがハルヒで1番いいから。
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