東京の下町にある日之出食堂。亡き父の跡を継いでのれんを守る味吉陽一は、今日も学校が終わるや客が待ち並ぶ我が家へ帰ってきた。そこへ日本料理人会の首領“味皇”こと村田源二郎が現れる。陽一の作った特製超極厚カツ丼を食べた村田は、その美味しさと料理方法に感嘆する。
村田から招待をうけ味皇ビルを訪ねた陽一は、ひょんなことから味皇料理会イタリア料理部主任・丸井シェフの挑戦を受けることになった。勝負は一週間後、競う料理は丸井の得意とするミートソース・スパゲティだ。丸井のスパゲティの美味しさにファイトを燃やす陽一だが…。
ミートソースに最もよく合う野菜がナスであることを見つけた陽一だったが、早くも次の壁にぶつかってしまう。ナスの風味を出すために量を増やせば増やすほど、ナス自体の水気でソースが水っぽくなってしまうのだ。悩む陽一だが、夕食のロールキャベツのベーコン巻きを見て閃いた。
地上げ屋が立ち退きを迫って日之出食堂にやってきた。地主の永田は一帯を取り壊して超豪華なレストランビルを建てるつもりなのだ。単身抗議に行った陽一は、そこで永田お抱えの天才少年料理人・堺一馬と対峙する。食堂の立ち退きを賭け、一馬の得意とするチキンカレーで勝負だ!
陽一特製のカレー作りが急ピッチで進んでいた。ニンジンを入れたライス、香辛料にマスタード、コーヒーを隠し味にしたルー、そしてついに硬い軍鶏の肉を柔らかくする秘策を思いつく。迎えた決戦の日、堺一馬のカレーに対し、陽一はあるものを器にしたカレーで挑む!
野球部のエース・仲田が家のラーメン屋を手伝うため練習を休んだ。陽一が「中華なかだ」を訪ねると、近所にオープンしたラーメン屋「甲来軒」に客を取られ、店の危機だという。町内ラーメン祭りで勝負だと助っ人を買って出る陽一だが、甲来軒のラーメンの美味さに圧倒される。
町内ラーメン祭りの日が来た。熊五郎ラーメン、玉川飯店、甲来軒、そして陽一が助っ人の中華なかだが味を競う。陽一の作るラーメンは豚骨たっぷりのギトギトスープで、とても食べられる代物に思えない。しかし陽一は次から次へと秘策を繰り出す。果たして審査の結果は。
優勝賞品の牛肉一年分につられて輸入牛肉を使ったステーキコンテストに参加する陽一。参加者の中には元味皇料理会肉料理部副主任であり、腕は天才ながらも傲慢な性格から味皇とケンカ別れした小西和也もいた。負けたくないと思う陽一だが、赤身の輸入牛肉の硬さは想像以上だった。
冷たい大根おろしソースをかけるためには、いつまでも冷めないステーキ皿が必要だった。陽一は石焼き芋からヒントを得た摩訶不思議な皿をひっさげてコンテスト会場に乗り込む。肉汁、ソースの旨み、付け合せと五分に渡り合う陽一と小西。最後の焼き方で勝負が決まる!
陽一の同級生・たけしの母はテレビでお馴染みの料理研究家・江川洋子だ。しかし多忙な洋子に代わりお手伝いが作る江川家の食事は美味しくなかった。たけしに美味い料理を食べさせようと陽一は日之出食堂に招待するが、そこに洋子が乗り込んできた。それならいわしグラタンで味勝負!
日本料理会で味皇料理会と勢力を二分する味将軍グループ。味将軍の狙いは全国の料理店を支配下に置くことだ。老舗の洋食店トロイメライを狙う味将軍はグループの中核であるシェフ阿部を送り込む。トロイメライの助っ人に立ち上がった陽一は、阿部のハンバーグ料理に真っ向勝負を挑む。
シェフ阿部の新しいハンバーグは、パラフィン紙で肉を包みオーブンに入れることで肉汁を逃さない、柔らかい焼き上がりの見事なもの。対する陽一は、金串で刺して七輪で焼く串焼きハンバーグの肉汁を逃さないため、奇抜な工夫を思いつく。ついに勝負の日、判定は一般客の数で決まる!
神社に初詣に行く陽一たち。父が生きていた頃は日之出食堂も新年祭に出店を出していたことを知った陽一は、出店の申し込みに行くが既に先約で埋まっていた。人気をタテにゴリ押しで2店分のスペースを取るお好み焼きの岡田屋に抗議する陽一。出店の権利を賭けてお好み焼き勝負だ!
陽一とのお好み焼き勝負に自信をみせる岡田屋。半年間熟成させたソースの深いコクは、味っ子といえども短期間で超えられるはずがない。更には審査員を買収して万全を期していた。岡田屋の思惑通りソース作りに頭を抱える陽一だったが、深いコクを出すための工夫を思いつく。
陽一の父が全国修行時代に味付けを手伝った青森の駅弁屋“菊池屋”の主人が上京してきた。駅の同じホームに開店した駅弁屋“及川”の人気に、このままでは店を畳むしかないと嘆く。父の思い出の駅弁を無くしたくない陽一は、及川の味を超える幕の内弁当作りに挑む。
一馬がくれたヒントから、いつでも温かく鮭のホイル焼きを食べられるようにした陽一。しかし一馬の言葉が気になっていた陽一は、乗り込んだ青森で北国の寒さを肌身に感じ、急いで弁当箱を作り変える。さあ勝負! マスコミで名の売れた及川に殺到する客を呼び込めるか。
老舗の“天星”に天丼を食べに行った陽一は、その素晴らしい味に驚く。そこで客にお茶をこぼした従業員の高太郎が、昔気質の主人からクビだと怒鳴られたのを見た陽一は、思わず中に割って入り主人と対峙してしまう。高太郎のクビを取り消してもらうため、天星を超える天丼を作れ!
もうすぐバレンタインデー。陽一は同級生のれい子たちから手作りチョコの調理法を教えて欲しいと頼まれる。更にはチョコのコンテストをしたいから審査員になってと言われて大弱り。れい子にデレデレする陽一にカッとなったみつ子もコンテストに参加することになって…。
オムレツ専門店“リトルエッグ”の里山シェフが落ち込んで日之出食堂にやってきた。俵三四郎の万能調理マシーンとの勝負に負けて店をクビになったという。「料理人などこの世に必要ない」と吠える俵にカッとなった陽一は、万能調理マシーンとオムレツ勝負に挑む。
味皇が引退するという噂が流れた。味将軍グループの嫌がらせだったが、味皇の後継者は誰なのかと味皇料理会の一部に動揺が生じる。引退する気は全くない味皇だが、陽一を後継者にとの考えを垂目に話す。これを立ち聞きした日本料理部主任・芝裕之は陽一に勝負を申し出る。
味皇料理会を混乱させ味皇の失脚を目論む味将軍グループが流した味皇引退の噂。これに対し味皇は料理会の結束を高め、料理人たちの精進を促すため「味皇料理会・料理人グランプリ」を開催する。丸井シェフが陽一に参加を促すが、進路に悩む陽一は参加をためらう。
いよいよ「味皇料理会・料理人グランプリ」の決勝戦が始まった。陽一は課題料理のシーフードカレーにピッタリの具を求めて魚市場へ出かける。ライバルの小西、下仲、一馬が貝、金目鯛、伊勢海老を具として選んだことを知った陽一はイカを選び、闘志を燃やすのだった。
「味皇料理会・料理人グランプリ」決勝の一回戦、課題料理はシーフードカレー! 小西の貝のカレー・バターライス添え、一馬の伊勢エビカレー、下仲の金目鯛のココナツ・カレーとどれも強敵ばかりだ。陽一は父の包丁を手に、イカを使ったカレーでグランプリに挑む!
料理人グランプリもいよいよ大詰め、陽一と一馬はピザパイで対決することになった。一馬のグランプリに賭ける意気込みは凄まじく、助力を惜しまぬ永田は助手を用意するだけでなく巨大なかまどを建設する。一方、陽一はトマトとチーズの美味さを両方活かす焼き方に悩んでいた。
「味皇料理会・料理人グランプリ」優勝決定戦の日が来た。大阪代表・堺一馬、東京代表・味吉陽一。しかし数日前から陽一が行方不明だという。祈る思いで出場者を紹介する丸井だったが、陽一は優勝決定戦に間に合った。ここに二人の少年料理人のピザ対決の火蓋が切って落とされた!
味皇から料理持参の花見に招待された陽一。堺一馬も来ると聞いて参加するが、花見の席に一馬の姿はなかった。しかし永田が持参した一馬の料理の素晴らしさに、陽一は大阪行きを決意する。大阪では一馬が“浪速のどんぶり兄弟”と呼ばれる双子の少年料理人の挑戦を受けていた。
丼ものの天才といわれる双子の少年料理人“浪速のどんぶり兄弟”の挑戦を受ける一馬に相棒を申し出た陽一。一馬は陽一とのコンビを承知しないが、陽一は双子の迫力にただならぬものを感じ取る。双子のカレー丼の味に愕然となった陽一は、他の店を手伝いながらカレー丼の研究を始める。
陽一と一馬のカレー丼は、カレーは一馬の黄金配合、とろみは陽一の芽かぶとろろを使うことで一致した。しかしコンビネーションが合わず、二人のカレー丼作りは難航する。このままでは負けると案じた永田は、二人だけにすることで互いの心を開かせようとするが…。
味皇を唸らせた野菜作りの天才であり、凄腕の少年料理人・中江兵太を訪ねるため博多に向かった陽一。兵太の野菜を使った見事な料理に感激した陽一は、野菜を分けて欲しいと頼む。兵太の条件は、自分の野菜を本当に活かしてくれる料理人かを見せて欲しいというものだった。
野菜作りの天才少年・中江兵太の野菜を分けてもらうため、陽一は鍋物で勝負することになった。手作りの野菜がハーモニーを生み出す兵太の鍋は、まさに神秘的といえるほどの素晴らしさ。それに対して工夫をこらす陽一だが、野菜だけは兵太の手作りのものに勝てそうにないのだ。
陽一と味皇は博多の老舗の“初音寿司”で小西和也と再会する。肉料理の道を捨てた小西は、ここで新たな修行に励んでいたのだ。そこへ味将軍グループの毛利が現れ、初音の親方に店を売るか、さもなくば小西を返せと迫る。初音の味を守るため、陽一は小西と組んで勝負を受けると申し出る。
老舗“初音寿司”の味を守ろうと、味将軍グループの毛利が仕掛けた回転寿司勝負を受けて立つ陽一と小西。小西の指導でシャリを握ることから始めた陽一だが、なかなか思うように進まない。小西は陽一を子供扱いして一人で何とかしようとするが、陽一も必死に工夫を考えていた。
日之出食堂の前に“ザ・おいかわ”という弁当屋が出現した。ハンバーグ勝負で敗れた阿部と駅弁対決で負けた及川が、味将軍の命を受け再起を図ろうと挑戦してきたのだ。例年、日之出食堂が作る町内カラオケ大会用の弁当を、今年はザ・おいかわが引き受けるという。
日之出食堂発展のルーツである弁当を守るため、ザ・おいかわに弁当勝負を挑んだ典子と陽一。しかしおかずで意見の合わない二人は別々に準備を始める。陽一はおこぜの唐揚げを思いつくが、その先が進まない。典子も味皇料理会の主任たちに特訓を受けるがなかなかうまくいかなかった。
料理人グランプリに敗れて失踪していた下仲が、ウィーン少年料理団を伴い帰国した。陽一と勝負させて、陽一の料理の腕を確かめることが目的だった。次々と陽一の料理の工夫を解き明かしてみせる少年たち。彼らの熱心さに感動した陽一はデザートオムレツ勝負を受けて立つ。
フランス料理会の重鎮、ジャン・ピエール・ド・ムスタキ。弟子であるウィーン少年料理団が陽一とのデザートオムレツ勝負に負けたことを知り、日之出食堂に乗り込んできた。しげるたちにお子様ランチをねだられていた陽一に勝負を申し入れるムスタキ。しげるの誕生会でお子様ランチ対決だ!
味皇料理会名古屋支部の創立記念講習会に招かれた陽一は、会場で謎の少年・章吉にきしめん冷やし中華の勝負を挑まれた。“包丁老人”こと日本一の刀鍛冶、滝沢が審査員を申し出る。章吉が陽一に勝負を挑んだのは、名だたる料理人が手にしてきた滝沢老人が打つ包丁を手に入れるためだった。
包丁老人・滝沢を訪ねて京都に向かった陽一は、滝沢邸で斎戒沐浴する少女を見る。彼女こそ修行のため少年のようにふるまっていた章吉だった。自分も包丁を作ってもらうために来たと告げ、章吉と再び対立する陽一は、再び冷やし中華を作ることを滝沢に申し出る。
滝沢老人に包丁を打ってもらうためにどうすればよいか悩む陽一に、章吉から挑戦状が届いた。滝沢を審判とし、茶碗蒸し勝負で負けたほうが包丁より手を引くという条件だ。由緒ある料亭の娘である章吉の茶碗蒸しを超えるものを作ろうとする陽一だが、仮面の翁にまずいと言われてしまう。
夏休みのある日、客からメニューにないうな丼を注文された陽一は、うな丼への挑戦を始める。良質のうなぎを手に入れるため老舗の“鰻浜”を訪ねるが、頑固親父の栄吉と言い争いになってしまった。居合わせた芝裕之の配慮で、栄吉を唸らせるうな丼を作れたら鰻を分けてもらえることになる。
夏祭りの夜、陽一たちはタコ焼き屋を出していた堺一馬とコオロギに再会する。そこへ味将軍グループの杉本が巨大トレーラーで乱入してタコ焼きを売り始めた。見かねた陽一は杉本を追い払おうとタコ焼き勝負を挑むが、それは杉本の思うつぼだった。
中国から来たリャン・ガ・コーテーという男が突然勝負を申し込んできた。味皇料理会の米本の紹介だという。料理人の頂点を目指し味仙人に認めてもらうための「味仙人トーナメント」に、米本が自分の代わりに陽一を推薦したのだ。陽一はリャン・ガ・コーテーとの餃子勝負に勝って味仙人トーナメントを進めるか。
陽一に味皇から島の別荘への招待状が来た。ところが島で待っていたのは、陽一に呼ばれたという困惑した味皇たちだった。一体誰が仕組んだのか? やがて現れた男は海の料理人・味船敏八と名乗り、陽一に焼き魚での荒磯勝負を挑んできた。しかも、かつて陽一の父・隆男を倒した男だという。
味仙人トーナメントの青い札を賭けて、海の料理人・味船敏八との荒磯勝負に挑む陽一。焼き魚の研究を始め、悩みぬいた末に熱した石を使うことを思いつく。そして勝負の日は来た。敏八はさらに、岩場が海に沈む前に魚を焼き、素材を探してきてもう一品作るという条件を出す。
陽一は父・隆男の師匠であり、緑の札を持っている山の料理人・関平助を訪ねた。しかし関は陽一との勝負に応じず、関に挑戦してきたもう一人の料理人と話し合って札を持って行けという。その料理人とはミスター鍋っ子・中江兵太だった。サバイバルクッキングで再び勝負だ!
味仙人トーナメントの緑の札を賭けて料理サバイバル勝負をする陽一と兵太の前に、黄の札を持った一馬が現れた。山の料理人・関平助の代わりに審判をするという。だが勝負は雨のため一時中断となった。山小屋の中で、三人の少年料理人たちは、それぞれの思い、目的を語り合う。
宿命のライバル、一馬との黄札を賭けての勝負は、丸井の提案で日之出食堂でのサンマ定食勝負となった。しかしその日は日之出食堂の感謝デーで店は大賑わい。次々に料理を作る陽一の姿に一馬も手伝いだす。そして全てのメニューが売り切れたとき、サンマ勝負が始まった!
四枚の札を手にして味仙人の住む味わい寺を訪ねた陽一。味仙人は料理の供養をしながら、トーナメントに勝ち残った者の料理を待っていた。厨房に米しかないと知って驚く陽一だが、自らの手で材料を用意することの意味を知る。ところが味仙人が病に倒れてしまった。
丸井がイタリア政府に招かれた。その祝賀パーティーは丸井自身が腕を振るうという。手伝おうとした陽一はソースを味見しただけで大きなショックを受ける。丸井こそが、本当に越えねばならぬ相手ではないのか。そして丸井にも、料理人として陽一と区切りをつけたいという気持ちがあった。
陽一と丸井の勝負「味探し」のときが来た。しかし会場に乱入した味将軍が、丸井は味将軍グループの一員だと宣言し、会場がどよめく。丸井の疑いを晴らすため、陽一は七包丁との勝負を受けるが、味将軍の計略により丸井とともに危機に追い込まれる。
日之出食道に李小亀と名のる人物が香港から訪ねてきた。陽一の父・隆男の良きライバルであり親友だった李の店が、海外にまで魔の手を伸ばそうとしている味将軍グループに狙われているという。陽一は亡き父の親友のために味将軍に立ち向かう。
父が遺した料理ノートに書かれた幻のメニュー「冬虫夏草鶏湯」の完成を目指す陽一は、ついに冬虫夏草の正体を突き止める。しかしスープの具となる鶏肉について書かれた部分は失われていた。ボリュームと栄養を兼ね備え、冬虫夏草の味わいを活かす具とは何か?
いよいよ香港にやってきた陽一親子と甲山達。みつ子やしげると合流し李小亀の店「小亀楼」に足を運ぶと、そこで働く少年料理人・劉虎峰が陽一に挑戦してきた。四千年の歴史を持つ中華料理に日本の料理がかなうわけがないと豪語する虎峰と蒸し餃子勝負だ!
餃子の具を探すために出かけた海鮮市場で、陽一たちは虎峰としげるに出会う。自信満々の虎峰に対し、蟹の卵という強力な材料を見つけた陽一は、最後の詰めにとりかかる。陽一のアイデアは、トマト、しいたけ、赤唐辛子、そして蟹の卵、4つの具を使った餃子だった。
中華四千年の歴史の凄さを見せてやるという虎峰は、陽一を「料林寺」という島に連れて行く。そこは全てが料理の修行のためにある島だった。虎峰は豚肉の赤身から幻の「燕皮麺」を作り、自分の力を見せつける。そして陽一にラーメン勝負を挑むのだった。
ラーメンのスープは肉や貝ばかりじゃないと、魚の「いしもち」の骨から取った乳白色のスープを作った陽一だが、虎峰が田園地帯で捕まえた「タウナギ」を具にすることを知る。自分の具は何を使えばよいのかと悩む陽一に、味皇は「竹林虎図」を見せる。
虎峰が師事していたカモンは、味将軍グループの一人であり、料林寺三十六房総師範の筆頭候補であった。料林寺に乗り込んだ陽一たちに満漢全席が振る舞われるが、最後のデザートだけが無い。それを作るのは陽一とカモン、勝負の品目はデザートの杏仁どうふだ!
ビー玉からヒントを得て、七色の花びらを封じ込めた杏仁どうふ。それを入れる器に悩む陽一だったが、スイカを使うことを思いつき、虎峰は彫刻家の楊子忠に器の作成を頼み込む。二人の情熱にうたれ、器作りを引き受ける楊。料林寺三十六房を突破してカモンと勝負だ!
帰国する陽一は、虎峰から別れ際に劉家秘伝のひとつを土産にもらった。香港での素晴らしい友との出会いを胸に、日本に着いた陽一は味皇の元へと急ぐが、なんと味皇ビルは半分取り壊されていた。味将軍グループの香港上陸作戦は、味皇を日本から引き離す陽動作戦だったのだ!
今にも取り壊されようとしている味皇ビルを守るため、陽一と丼兄弟は味将軍七包丁人候補三人との餃子勝負に挑む。新しいアイデアを考える時間のない陽一は、今までに作った餃子を作るが苦戦してしまう。そのとき陽一は、虎峰の土産のことを思い出した。
冬至の日、味将軍七包丁のひとり武智村正の店「村正庵」では旨くて安いそばを目当てに行列ができていた。武智は味将軍グループに加盟しない店や商店街をつぶすため、まずは金蕎麦の金さんに味勝負を挑んでくる。客足が途絶え屋台を引く金さんに陽一は手伝わせて欲しいと頼む。
つなぎに豆腐を使い、青そばの花を入れた陽一のそばができた。味将軍ショッピングセンターの攻勢に奮起した商店街の人達が、陽一と金さんに出前を手伝うと申し出るが肝心のツユができていない。喫茶店でアイデアを練る陽一は、コーヒーを入れるのを見てあるアイデアを思いつく。
陽一と味皇たち一行は、金沢で法子の兄・源一の寿司屋「寿司源」を訪れる。兄嫁の良子の話では、この街の六軒の寿司屋は毎年コンテストで味を競うのだが、寿司源は昨年最下位で、源一はすっかり弱気になってしまったという。良子は陽一に助っ人を頼むのだが…。
今回のコンテストには味将軍七包丁人のひとり、ゴッドハンド大虎がいるジェネスシが加わった。大虎は大トロと海苔を買い占めてしまう。各寿司店はトロも海苔もない寿司でコンテストの参加するしかない。陽一の工夫をこらした寿司は審査員を喜ばすことができるか。
雪まつりの中継を見ていた陽一と味皇は、行方不明となっている味皇料理会ドイツ料理部主任・関場の姿を見つけ、真偽を確かめるため北海道に向かう。雪まつり会場では「北の悪魔」率いる屋台のみに長い行列ができていた。北の悪魔のフランクフルトは関場が作っていたのだ。
関場とのフランクフルト勝負を受けた陽一は、北海道の寒さに負けずにいつまでも食べた人が身体の芯からポカポカと暖まる工夫を考える。その頃、陽一との勝負を最後のチャンスと待ち望んでいた関場のもとには、ある品物が届いていた。そしてついに陽一と関場の味勝負が始まった!
俵三四郎の招きでグルメ列車ロイヤルアレックス号に乗車した陽一たち。札幌から上野に向かう車中に現れたのは七包丁の一人、ロボコックだった。味将軍の命を受け、グルメ列車攻略のため、陽一と俵の料理マシーン「アレックス2号」にフルコース勝負を挑んできた。
ロボコックとの対決は二対二のまま、翌朝にデザートで再勝負となった。豪雪のため列車が停まった間に陽一は材料を探しに出かける。町中で助けた老婆と一緒に神社に参拝した陽一は、そこである工夫をひらめく。※特別編「味将軍七包丁だよ!全員集合」との2話構成
七包丁のひとりで瀬戸内少年料理団を指導する大石老師に、味将軍から打倒陽一の指令書が届いた。高齢から大石は断ろうとするが、教え子のユウタが独断で味皇と陽一をおびき寄せる。瀬戸内に向かった陽一を待っていたのは、瀬戸内少年料理団との島巡り磯鍋競争だった。
陽一たちと瀬戸内少年料理団、5人対5人の島巡り磯鍋勝負が始まった。瀬戸内の海で生まれ育ったユウタたち5人は次々と新鮮な材料を集めていく。地の利のない陽一たちはうまく材料を集められず、更に鍋と調味料を海に落としてしまう。陽一が考えた鍋と調味料を使わない鍋とは。
味皇が倒れた。皆の心配をよそに味皇は軽い貧血だというが、垂目は早く療養して味皇ビルに戻ってほしいと頼む。その頃、味将軍は七包丁人のリーダー、阿部一郎を呼び寄せることを決意。それを聞いた阿部二郎は、兄には負けたくないと、相棒の及川とともに決死の味勝負を挑もうとする。
ハンバーガー味勝負を受けた陽一と吉村は、パン作りから工夫を重ね、陽一流ハンバーガーを完成させた。試食をした入院中の味皇が元気になるほどの出来栄えだ。味皇は同じ病室の少女ゆかりにも陽一のハンバーガーを食べてもらおうとするが、断られてしまう。
阿部一郎のハンバーガーを食べた陽一は、そのあまりの美味さに自信を喪失してしまう。そんな時、味皇のもとに外務省から、国賓のコバイア国王の晩餐会で味将軍グループと三対三のスキヤキ勝負を行うという知らせが届く。陽一、一馬、小西が出場することになるが…。
味将軍はなんと、味皇の弟・村田源三郎だった。日本の敗戦後間もなく、長兄・源一郎と無事復員した三兄弟は、村田食堂を再建しようと誓い合う。しかし源一郎の死により袂を分かった二人は、それぞれが料理に求める道を歩んだのだった。味皇と味将軍、最後の味勝負の行方は。
ついにスキヤキ勝負の日がやってきた。最高級の松阪牛を、まるで医師のように調理する阿部一郎に驚異を感じ、再び自信を喪失する陽一。しかし、味勝負を戦った仲間たちからの応援、そしてみつ子の励ましと手作りエプロンのプレゼントに復活した陽一は調理を開始する。
味将軍グループとの戦いも終結したある日、陽一のクラスに堺一馬が転校してきた。日之出食堂の前にカレー専門店「一馬屋」を開店させ、今度は店で勝負やと息巻く。翌日、恒例の花見の宴に味皇の姿はなかった。陽一はいなくなって初めて味皇の存在の大きさを感じるのだった。
陽一と一馬が大門屋のおから・勘平夫婦に食べさせられたのは、高野山伝統の味「ゴマ豆腐」だった。その美味さに打ちのめされた二人の前に、ひじり屋という豆腐屋の娘、絹子が現れた。絹子は二人に、病気の父に代わり味皇グランプリに出場してほしいと頼む。
完成した陽一の豆腐ステーキには欠点があった。大門屋夫婦に不完全な豆腐ステーキをバカにされ焦る陽一と一馬だったが、二人の工夫で欠点をクリアする。味皇グランプリ当日、他の豆腐屋が棄権をする中、勝負が開始された。勝つのは豆腐ステーキかゴマ豆腐か。
江川女史が、突然現れた「2年花組料理隊」の挑戦を受け、子供の日にちまきと柏もちで勝負をすることになった。陽一は料理隊が元味将軍グループ七包丁人たちの娘であることを知り、江川女史に協力する。一馬にも協力を頼むが、子供の日など大嫌いだと拒否されてしまう。
いよいよ子供の日。しかし作った柏もちを料理隊にけなされた一馬の行方は判らず、ちまきの工夫も決め手に欠けたままだ。そんな時、丸井からの差し入れのケーキを見てある工夫を思いつく。それを影から見ていた一馬は、陽一の工夫に欠点があることを見抜く。
陽一のもとに味将軍から手紙が届いた。味皇が松本市で味皇料理同盟なる集団を作り、悪どいことをやっているという。真相を確かめるため陽一と一馬は松本市に向かう。市内のほとんどが味皇料理同盟に支配される中、同盟への加入を拒否する旅館の娘、亮子と知り合う。
陽一のサフランライスと一馬のニュースペシャルブレンドカレーにより、カモンと毛利に対抗する新しいカレーがついに完成した。ところがカモンと毛利は勝負直前になって、勝負品目をカレーに別の国の料理を取り入れたものにするという条件をつけてきた。
学校帰りの陽一たちの前に、又三郎と名乗る流しの料理人が現れる。翌日、陽一たちの学校に転校してきた又三郎は、自分は味皇の弟子であり、陽一と対決するためにやってきたという。勝負品目は、学食から学長室まで運ぶ、うどん出前競争に決まった。
冷めないうどんの工夫に苦戦する陽一。一馬は又三郎の正体を確かめようと屋上に呼び出すが、軽くあしらわれてしまう。その時、一馬は又三郎の落とした一枚の写真を手に入れる。いよいよ勝負の日、みつ子からうどんのヒントをもらった陽一は、又三郎と激突する。
垂目の婚約パーティーに招待された陽一たち。垂目と婚約者の白川理恵の家は、代々どちらが本家かを争っている横浜のコロッケ屋だが、二人の結婚を機会に両家とも仲直りすることになったという。ところがパーティー当日、両家の紛争が再燃し、味勝負でどちらが元祖かを決めることに。
垂目・陽一対理恵・一馬のコロッケ勝負。コロッケの工夫に自信満々の一馬だが、理恵は垂目のことを侮ってはいけないという。しかし垂目と陽一はコロッケ作りに悪戦苦闘していた。そんな中、理恵との愛を確認し元気を取り戻した垂目は、ある工夫を思いつく。
となり町の老舗の焼き鳥屋「鳥舟」の主人・冬彦には、日本中を放浪する長男の秋彦と、店で修行に打ち込む次男の夏彦がいた。秋彦より夏彦に信頼を寄せていた冬彦だったが、夏彦は突然冬彦に引退を言い渡す。弟の勝手を諌める秋彦に対し、夏彦は味勝負を仕掛けてきた。
焼き鳥勝負の日が近づくが、タレの工夫は解決できず、秋彦も依然行方不明のままだった。陽一たちは秋彦が本当に逃げたのではと疑うが、法子は自分の父親を見捨てる子供はいない、秋彦を信じようという。そして焼き鳥太鼓合戦の日、勝負の直前に秋彦が戻ってきた。
ある日の日之出食堂。法子の不注意からのれんが無くなってしまった。この際新調しようという陽一に、丸井と法子はのれんの大切さを説く。法子にとっては隆男との思い出の品でもあるのれんを探しに行く陽一。一方、一馬屋では、一馬に怒られたコオロギがいなくなっていた。
陽一の作った料理を食べ、包丁の切れ味が悪くなっていると見抜いた滝沢老人は、包丁を研いでほしくば伊豆へ来い!と言い残して立ち去った。伊豆に着いた陽一たちは章吉と再会。滝沢は包丁を研ぐ条件として、包丁を使わずに、心の包丁の切れ味を見せて欲しいという。
アイスは料理じゃないと言い、みつ子とコオロギのこともなめてかかる陽一と一馬を、章吉は厳しい目で見ていた。勝負前夜、三人の料理合戦を見てますます自信を失くすみつ子とコオロギに、章吉は心強い応援をする。二人は勇気を持って納涼肝だめしアイスクリーム勝負に挑む。
味皇が帰ってくると滝沢に聞いた陽一たちは東京に向かう。そこで味皇の居所を知っているというウエッキーひとしに迎えられ案内されるが、一帯の店は彼と同じ顔をした男たちに経営されていた。ウエッキーを問いただそうと捜すうち空腹になった一行は、おにぎり屋「とみや」に入る。
ウエッキーひとしとのオニギリ勝負に「とみや」のお冨と陽一たちは心のこもったシンプルさで挑む。陽一たちの勝利にウエッキーたちは逃げていくが、そこへ丸井が駆けつけてきて急いで味皇ビルに来るようにという。味皇ビルで陽一たちを迎えたのは、やつれた味将軍だった。
味皇からの電話に、味将軍の城へ向かった陽一と一馬。出迎えた毛利に案内され王の間にやってきた二人の前に現れたのは、スキヤキ勝負で陽一たちに敗れたドクターシェフ・阿部一郎であった。阿部は無責任料理を全国にバラ撒かれたくなければ味三番勝負をしろと迫る。
阿部一郎とのサンドイッチ勝負が始まった。料理は一人で作るものだという阿部に、陽一たちは料理は食べる人のことを考えるのが本当だと説くが、そんな考えの結果がこうだと阿部は味皇を二人に会わせる。なんと味皇は、味を追い求めるあまりに自分の記憶を失っていたのだ。
料理会に帰還した味皇だが、依然としてその記憶は戻らなかった。そんな味皇に甘える一馬を見て怪訝に思う陽一。そこへ料理会の主任たちと小西和也、味船敏八らがやってきた。味皇に自分たちの料理を食べさせ、その記憶を取り戻させるという。
味頭巾の本当の正体を知ってしまった一馬は店に閉じこもったまま出てこない。心配する陽一たちのところに永田社長がやってきた。永田は味皇になんとか記憶を取り戻してくれと頼み、一馬の驚くべき過去を語り始める。
料理会の主任たちや一馬でさえも、味皇の記憶を取り戻すことができない。陽一は自分の持てる力の全てを注ぎ込んだカツ丼を食べさせるが、その記憶は戻らなかった。今度は自分の番だという丸井に期待する陽一だが、法子から丸井のプロポーズのことを聞かされ衝撃を受ける。
風に飛ばされたチケットを拾おうと交通事故に遭ってしまったしげる。命に別状はなかったが、陽一は事故は自分の責任だと苦悩する。意識が戻ったしげるは、みつ子が作った玉子焼きをおいしいと喜ぶ。みつ子の玉子焼、法子の言葉、そして甲山夫妻の食卓。大事なことに気がついた陽一は、再び味皇にカツ丼を作る。
まだ半分くらいまでの視聴だが、満点レビュー。
幼少期以来の視聴だが、懐かしく思い出す回もあれば、忘れていて新鮮に見れる回など様々。しかし、改めて見てここまで原作を逸脱していたとは驚き。アニオリ脚本…
数多くの料理漫画に絶大な影響を与えた、原作無視のとんでもアニメ。
昨今、原作無視が問題となっていますが、このアニメはやりたい放題で大成功してしまった、非常に珍しい逆パターンの作品です。
ヒロイン…
●全てのクリエーターに感謝 +☆3
60話までのレビュー消えて悲しみ
●72話 ハンバーガーの鼓動を聞いてみよってハンバーガーに聴診器あてて もーだめだわ味皇さま
●73話 なんとらっきょう!ぽり…
大人になった今見ても面白いってスゴいよなホント。
もう完全ネタ化してる味皇の「う・ま・い・ぞー!!!」はもう発明の域に達してる。
このアニメに限った話ではないけど第一話の作画のキレキレっぷりに対…
全99話
やっっっっっっっと見終わったぁぁぁぁぁ!!!!!!!
半年くらいかかったけど(。・ω・)y-゚゚゚
小さい頃に飛び飛びだけど一応見てたから、毎回繰り広げられる料理対決からのうまいぞー…