エイガスキー

カウボーイビバップのエイガスキーのレビュー・感想・評価

カウボーイビバップ(1998年製作のアニメ)
5.0
惑星間航行が可能になった近未来を舞台に、賞金稼ぎたちの生きざまを描いたSFハードボイルドアニメ。
ルパン三世、スペースコブラ、シティーハンターの系譜。
「カメレオンじゃねえんだ、そうあちこち見えねえのさ!」等、様々な名台詞、名シーンがてんこ盛りの不朽の名作。

OP曲の「TANK!」はメディアを問わず様々な番組でBGMとして使用されているため、誰しも一度は聞いたことがあるであろう名曲。
作曲は菅野よう子。
TANK!に限らず、劇中で使用されているBGMはJAZZをベースにしたかっこいい曲ばかりだった。
自分はOST1~3、劇場版OST、ミニアルバムのビタミンレス、リミックスアルバムと一通り買い揃えて今でも聞いている。
特にビタミンレスに収録されているED曲「THE REAL FOLK BLUES」は、OP曲の知名度に隠れがちだがこちらも名曲。
「泥の川に浸かった人生も悪くはない 一度きりで終わるなら」等の歌詞が主人公スパイクによく似合う。

テレビ版放送当時、未成年による殺傷事件(通称バタフライナイフ事件)が発生したため、様々な規制(ナイフを構えた人間からナイフだけが消え間抜けな絵になる、謎の光で武器が消える等)がかかった。
また、話数も全26話から13話に減らされ、しかも最終回は総集編になるという散々なものだった。
その後完全版がWOWOWで放送されたが、当時WOWOWに加入どころか衛星放送への加入すらハードルが高かったため、アニメ好きの少年少女たちは涙をのんだ。自分もその一人。
ちなみにテレビ版最終回の総集編「よせあつめブルース」はその時しか放送されず、その後どの媒体にも収録されていないため、幻の最終回とも呼ばれている。
内容も世間やテレビ局に対する批判の暗喩等が盛り込まれた刺激的なものだった。(絵は使い回しだがナレーションは各キャラごとの新録)

ハリウッドで実写映画(ドラマ?)になるということで、記念に。