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ブルーロック 第1期のtakefourのレビュー・感想・評価

ブルーロック 第1期(2022年製作のアニメ)
4.3
中二病全開、妄想100%のサッカーアニメ。
ちょうどシーズン2を放送しているところなんだけど、さすがにディフェンスとキーパー舐めすぎだろと思うところもあり、まずはびっくり仰天したシーズン1から記録を残しておこうかと。
少年マガジンで大人気という原作は未読。

「史上最もイカれたサッカー漫画」という異名を持った原作。
個人の持つ圧倒的な個性=エゴを全面に出したフォワードこそが日本サッカーに真に必要なピース、というチームワークくそ喰らえな精神が大好き。

日本人は和を重んじすぎて、自分が前に出て行こうとするプレーを中々しようとない。
特にフォワードにはそういうエゴが必要なのに、自分に自信がないのか全体を見すぎてしまうのか、エゴの強いプレーを選択することが少ない。ゴール前でシュートを選択しないフォワードすらいる。

フォワードについてのこんな話は、サッカーファンの間では頻繁に言われていること。酒飲み話的に。
スタジアムに行くと「シュート打て!シュート打て!」なんてコールが聞こえてくることがよくある。
そんな酒飲み話を具体的な物語にしちゃったところが、この漫画・アニメのすごいところ。

ブルーロック(青い監獄)と呼ばれる建物を作って、ユース世代のフォワードを全国から300人集めて一箇所に隔離する。
彼らに、デスゲームまがいの選抜ゲームを行ってふるい落としていくという、発想がとんでもない。

ふるいにかけるゲームはもちろんサッカー。
入寮テストから、一次選考、二次選考、三次選考と進むにつれて300人から多くの選手たちがふるい落とされていく。
確か、脱落した選手たちは、その後絶対に代表に選出されないとかのペナルティがあったように記憶している。

彼らが試合中に発するセリフが、むちゃくちゃ中二病全開で、笑うやら納得するやら。刺さるセリフもたくさんある、もちろん。
登場人物たちも、どこからどうみても高校生には見えないヤツがいっぱいいたり。

そして、主人公である潔世一(いさぎよいち)は、自分のプレースタイルについてある発見というか、ある理解を得る。

どんな理解なのかは見てもらうとして、ここまで中二病全開でサッカーを分析して、繰り返しエゴエゴと叫んできて、強引にデフォルメしてきたのに、結局コレかよ!!!! とズッコケちゃった。

あとから、サッカー経験者の息子たちに聞いたら、やっぱり同じだった、ずっこけたと笑っていた。

こんなデフォルメぶっとびアニメですら、そんな真理に至るということは、潔世一が理解した自分の特徴は、紛れもなくサッカーの真理なんだろうと思ったりもした。

そして、今放送しているシーズン2。
U20日本代表と試合しているわけです。全員フォワードなのに、キーパーもディフェンスもボランチも全員がフォワード。
さすがにバックスを舐めすぎだろうと思って見ているんだけど、それについては、シーズン2が終わったら書いておきます。

「ブルーロック」シーズン1は、衝撃的で忘れられないサッカーアニメだった。
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