椎良

進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編)の椎良のレビュー・感想・評価

4.5
『わからないものがあれば理解しに行けばいい … 』

〈遂に"地ならし"は始まった。ミカサやアルミンらは世界の破壊者と化したエレン =「進撃の巨人」を前に、彼を止める事を選択する。しかし彼らには、なおも払わなければならぬ犠牲が…
今、後戻り出来ぬ意思たちが一堂に会す時──〉

細かく分割しすぎて何が何やら分からなくなってきた感もあるファイナルシーズン完結編・前編。
内容的にはハンジの話と最終決戦の舞台描写くらいなのだが、地ならしで死ぬ人々の描写にかなりのボリュームを割いてるのであまりの絶望感でしんどさを覚える程。しかしその絶望的な状況からもがく登場人物の姿にこそ、作品の真髄があるのではないか。
主題歌も良かったな〜

ハンジの死に描かれたものは言わずもがなであるが、個人的にはフロックの死を目撃した者達が投げかけた哀れみのような目がやはり印象的。彼はあの状況下で生み出されて当然の被害者でしかなかったんだ、と思わされる。

彼の進む道は何処へと繋がっているのか。
この物語のアンサーを、受け入れる準備はできているか。
椎良

椎良