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十二国記の群青のレビュー・感想・評価

十二国記(2002年製作のアニメ)
3.5
昨今、ラノベを読んでない自分でもわかるくらい異世界物が流行っている。異世界もの自体は普通にあっただろうが近年のその量産体制は凄まじい。

それに、辟易していたらこちらをお薦めする。

今作は中国を土台に壮大な世界観設定で構築された異世界もの+貴種流離譚でもある。

とにかく前半は主人公が異世界に置き去りになり、駄々をこねたりして結構しんどいがそれを頑張ってみたらあとはめちゃくちゃ面白い。
原作が遅筆で有名らしく、このシーズンだけだと終わっていない話があるが、主人公陽子の話としては一応折り合いがついているので安心して観てほしい。
特に後半の話は陽子が王とはどういう器かを学び最終的に王座についた時のカタルシスがめちゃくちゃカッコいい。

残念な部分は先述した終わっていない話。
何しろ終わっていないのだ。ストーリーがとてもよかった分、ちゃんと区切りまでみたい…
釘宮理恵がツンデレだけではない演技、というかこっちで有名になったんじゃないか?と思う小さな麒麟、泰麒の演技は良かった。
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