クオリティは前シーズンに続いて、というかこの作品は社会現象になったので、力の入り具合は全然違いますな。
先行して1,2話を映画公開。
海外でのイベントも実施。
作品IPの価値向上、それによる利益の追求が最大限されている作品である。
観ながら思ったのは1クールでやるには少々厳しい長さだった。短すぎるのではない。
8話くらいなのを伸ばしたような感じ。
ちょっとテンポが悪かったね。
アクションはさすが。炭治郎がヒノカミ神楽をして喜怒哀楽を薙ぎ倒すところがハイライト。
エフェクトがシーズンを増すごとに派手になっている気がする。作画とは…笑
玉壺のサイコパスな作品作りも良かったし、その割にはみみっちいのも良かったが、個人的に好きなのは玉壺より半天狗。
要は倒しづらさ。当初は妓夫太郎と堕姫のように同時に倒さなければならないのか?と思わせてからの喜怒哀楽。そして憎と立て続けに出して本体は小さく素早くただただ分身が倒してくれるのを待つ、というやりづらさ笑
ギミックがTwitterトレンドになっていたのが面白かった。
しかも面白いのが兄妹や蜘蛛の時に描かれた鬼になった悲しい過去、とやらが半天狗には全くない。
原作ではわずか2ページでしか語られないのに御奉行様の存在感も含め、圧倒的な密度があった。
文字通り読んだだけで全て分かる、というあの気持ちよさが良かった笑
こんな上弦、鬼殺隊は複数で挑まなければ絶対勝てない。しかし鬼殺隊は基本単独任務。露骨にメタに張っているが故の鬼畜仕様。今回も柱が2人いてなおかつ炭治郎がいたからこその戦いぶりだった。
ラストは究極の決断。ここは原作でもどうする⁉︎どうする⁉︎とハラハラしたが、決断をしたのが炭治郎ではないというのが美しく切ない。しかもその決断に対して炭治郎が即時に覚悟を決めるのもカッコよし。戦いに勝ち勝負に負けた?と思いきや美しい演出と1期より竈門炭治郎のうたに呼応するように作られた曲で、次への展開を示唆する。まあラストに持ってくるのは素晴らしかったですな。
次回は柱稽古なんだけどこれこそ1クールにやるには短すぎる。5話くらいで終わらね?
その次は放送2クールでやり切るか前後編で映画でやるか。どっちだろう…
個人的には毎週の話題性に事欠かないのは放送なんだけど、興行収入としては映画なんだよなぁ…どうなるんだろうなぁ。
映画なら前編:無限城編、後編:幾星霜を煌めく命、なんだろうか。