ヒカル

スキップとローファーのヒカルのレビュー・感想・評価

スキップとローファー(2023年製作のアニメ)
4.0
評判が良かったので視聴。名作率が高いP.A.WORKSであったので期待値を若干上げすぎましたが、楽しく最後まで観させてもらいました。
(P.A.WORKSでは皆と同じくですが、花咲くいろは、SHIROBAKO、TARI TARIが好きです。)

導入部分がスクールカースト超越のシンデレラストーリーものかと思わせて、過去に挫折した"君に届け"を想起させましたが、違った様です。("君に届け"は数話で挫折したので語る資格は無いですが。)

主人公(みつみさん)は田舎育ちで故郷の家族・親友らに愛されて異常に素直に育っており、その子供っぽくもある天然な行動は都会の進学校では浮いており、ハラハラさせられます。ただ、その異常な素直さや前向きさは人たらしとなって登場人物達だけでなく視聴者も巻きこんでいきます。

"王様ランキング"では実はみんな良い人だったの流れで後半に少し醒めていきましたが、本作の登場人物はリアルで皆がなんらか負の感情を持っています。異分子であるみつみさんの影響を受けた周りの友人達がいい方向に変化していく様を楽しめる良作です。オススメします。

不満なのは1クール12話では各キャラの描きこみが足りておらずに勿体無いなと感じました。本作はみつみさんの魅力の披露に多くを費やされておりましたが、各キャラの深掘りを最低1話すつくらいは使って2クールでゆっくりやって欲しかったです。

円盤が売れるタイプのオタ向けコンテンツでは無いのでシーズン2が有るのか心配ですが楽しみに待ちたいです。

ちなみに私はみつみの叔母さん(叔父さん?)が好きで、本作の最もリアルなキャラクターであるミカさんとの絡みエピソードが最高でした。
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