学校からの帰り道、平安時代末期の武将(ぶしょう)・源義経(みなもとのよしつね)の活やくを描いた『義経物語』について、出木杉としずかが語り合っていた。まったく内容がわからず、面白くないのび太は、強引に二人を引き離し、「今日はボクの家に来る約束でしょ!」としずかと一緒に帰宅する。 のび太が部屋に入ろうとドアを開けると、突然、ひみつ道具の『ウマタケ』がぶつかってきたからビックリ! ドラえもんが運動不足解消のために乗ってみようと思い立ったところ、気性の荒いウマタケがあばれ出してしまったらしい。 その後、再びあばれ出したウマタケを取り押さえようとするが、その拍子(ひょうし)に机の引き出しが開き、3人はウマタケもろともタイムマシンへと落下(らっか)。そのままタイムマシンは誤作動してしまい、なんと830年前、平安時代末期の知らない場所に到着してしまう…。 タイムマシンから降りるなり、3人をふり落して走り去ったウマタケだったが、なぜかひとりの侍(さむらい)を乗せて戻ってくる。実は、その侍こそ源義経本人だった! しかし、名前を聞いてもピンとこないのび太は、義経を“よっちゃん”とよぶことに。 そして、のび太たち3人は、仲間とはぐれてしまったという義経のために、一緒に仲間を探すことにするが…!?
「そっくりペット大集合」ケンタウロスや人魚、ユニコーンなどの伝説の生き物が実際には存在しないと知り、ガッカリしたのび太は、帰宅後、ドラえもんが見ていた未来デパートのチラシに、顔は人間で体は動物の生き物が載っているのを見て大興奮(こうふん)。ドラえもんによると、これは動物に食べさせると、食べさせた人とそっくりの顔になる『そっくりペットフード』というひみつ道具のチラシだという。 興味(きょうみ)を持ったのび太は、ドラえもんが出かけたすきに勝手にそっくりペットフードを注文。届いたペットフードを持ってしずかの家を訪ねると、しずかが飼っている文鳥のピーちゃんに食べさせてみる。ところが、ピーちゃんが自分と同じ顔になってしまったしずかはビックリ。しかも、しずかに怒られたのび太が鳥かごを倒し、ピーちゃんが逃げ出してしまう…! さらにその後、なぜかドラえもんの顔をしたネコやカラス、スズメなどが街中にあふれ、街は大さわぎに…!?/「再会!5年ぶりののび太」日曜日。しずかが家に遊びに来ると楽しみにしていたのび太。ところが、ちょうど野比家の前で、小さいころ隣(となり)に住んでいた青年・ケンと久しぶりに再会したしずかは、のび太との約束を断り、ケンを連れて家に帰ってしまう。 落ち込んだのび太が部屋に戻ると、ドラえもんが「久しぶりだなぁ。一週間ぶりのどら焼き」と言いながらどら焼きを食べていた。しかし、ドラえもんは昨日もどら焼きを食べていたはず…。ドラえもんによると、『ひさしぶりトランク』というひみつ道具と一緒にしておくと、何でも久しぶりに見たような気がするのだという。 それを聞いたのび太は、ひさしぶりトランクを持ってしずかの家をたずねる。しかし、トランクが一週間ぶりに設定されていたため、4年ぶりに会った友達が来ているからまた今度と断られてしまう。そこで、ダイヤルを5年ぶりに変更し、再びしずかの家へ。 ところが、途中で会ったジャイアンとスネ夫になつかしがられてしまい…!?
「ドラドラ時空(タイム)アドベンチャー のび太土偶の謎」のび太が学校から帰宅すると、ドラえもんがエプロン姿で家の片付けをしていた。ママに頼まれて、手伝っているのだという。ドラえもんはよごれるからと外したポケットから『ないしょごみだしホール』を取り出すと、ガラクタや不要なものをその中に捨てていく。 ところが、のび太が学校で作ってきたねん土細工まで捨ててしまったから大変! ドラえもんはねん土細工を取り戻すべく、縁側の足にロープを結び、ないしょごみだしホールの中の異次元空間を降りていく。ちょうどその時、そんなこととは知らないのび太が投げ入れたゴミがぶつかり、ロープを離してしまった…! そのまま落下したドラえもんが放り出されたのは、なんと縄文(じょうもん)時代! 実は、このないしょごみだしホールは、大昔の世界にゴミを捨てる、タイムマシンの一種だったのだ。 オオワシにおそわれ、ごみだしホールの穴の場所から遠ざかってしまったドラえもん。しかも、ポケットは取り外したままで、ひみつ道具も使うことができず…!?/「ナイヘヤドア」最近、欲しい物も買わずに貯金をしているのび太。ドラえもんが理由をたずねると、ひとり暮らしをするためだという。親に頼らず、自分の力で生活してみたいというのび太に感心したドラえもんは、のび太を近所のアパートに連れていく。 このアパートには4号室が無いのだと言い、ポケットから、ドアの形をした『ナイヘヤドア』を取り出すと、3号室と5号室の間に貼る。そして、そのドアを開けたところ、そこに部屋が広がっていたからビックリ! 中は他の部屋と同じ作りで、ナイヘヤドアを外せば、外は元通りのカベに戻り、周りに気づかれることもないと聞いたのび太は大よろこび。 一旦家に戻ったのび太は、お菓子や身の回りのものを持って再びアパートへ。そして、しずかやスネ夫、ジャイアンに遊びに来るよう連絡をするが、のび太が再びナイヘヤドアを貼る前に、アパートの大家さんと会った3人は「ここには4号室なんてない!」と追い返されてしまい…!?
「ぼく、マリちゃんだよ」大好きなアイドル・丸井マリが、家の近くで映画の撮影をしていると聞いたドラえもんは大急ぎで見に行くが、マリは撮影現場から姿を消してしまっていた…。マリと会えずにガッカリした直後、なんと空き地の土管の中で寝ているマリを見つけてビックリ! 「眠いなら、うちで休めば」というのび太にさそわれ、野比家にやって来たマリ。彼女は仕事に追われ、何もかもイヤになってコッソリ逃げだしたのだという。「あなたたちがうらやましい。できることなら変わりたいくらい」というマリのつぶやきを聞いたドラえもんは、入れ替わることができるひみつ道具『トッカエ・バー』を取り出し、のび太とマリの姿を入れ替えてあげる。 マリの姿になって外に出たのび太は、ジャイアンとスネ夫にサインをあげたり、雑誌のインタビューを受けたりと、アイドル気分を満喫(まんきつ)。ところが、インタビューでメチャクチャな返答をくり返すのび太にあわてたドラえもんは、トッカエ・バーを使って自分がマリの姿になるが…!?/「ずらしんぼ」めずらしく、ジャイアンがマンガを貸してくれたことにおどろくスネ夫。ところが、そのマンガ本にうっかりチョコレートケーキを落としてしまった! よごれが取れず困ったスネ夫は、のび太をたずねると、ジャイアンから借りた本だから汚すなよと忠告して、のび太にそのマンガを貸してしまう。 よろこんでマンガを読み始めたのび太だったが、途中でよごれに気づき、大あわて。急いでスネ夫に返しに行くが、スネ夫は知らないと言い張る。しかもジャイアンに言いつけると言って、出て行ってしまった…。 困っているのび太のために、ドラえもんが取り出したのは、どんなものでもずらすことができる『ずらしんぼ』。さっそくドラえもんがマンガのよごれの上にずらしんぼを当て、ゆっくりとずらすと、なんとよごれだけが浮いて、ティッシュの上に移動したからビックリ! よろこんだのび太は、ずらしんぼで、ママが付けてしまったアイロンの黒コゲや、しずかが汚してしまった靴をきれいにしてあげるが…!?
「恋する!?変身ビスケット」バレンタインデー、しずかからのチョコを楽しみに待っているのび太のもとに、しずかから電話が入る。ペットの文鳥・ピーちゃんがカゴから逃げ出してしまい、のび太に渡すために作っていたチョコが羽根や足跡まみれになり、作り直しているというのだ。 ピーちゃんをつかまえなければ、しずかからチョコをもらえないと考えたのび太は、ドラえもんにナイショでスペアポケットから『動物変身ビスケット』を取り出すと、ニワトリ型のビスケットを持ってしずかの家へと向かう。しずかの家でビスケットを食べたのび太は、たちまちニワトリに変身してピーちゃんを安心させ、無事つかまえることに成功! その後、家に戻ってくると、なぜかのび太の部屋から一匹のカエルが跳び出していく。そして、動物変身ビスケットが散らばっていた…。ドラえもんによると、部屋ではドラえもんのガールフレンド・ミイちゃんが、ドラえもんの帰りを待っていたはず。ということは、あのカエルは、動物変身ビスケットを食べて変身してしまったミイちゃんなのか…!?/「することレンズ」しずかの家で、ネズミが飛び出すびっくり箱を見つけたのび太。しずかからあげると言われたのび太は、これでドラえもんをおどろかせようと思いつく。 帰宅後、ドラえもんにいいものをあげると言って笑顔で箱を差し出すのび太。ところが、何か怪しいとカンづいたドラえもんは、ポケットからレンズのようなものを取り出すと、レンズ越しにのび太をジーッと見る。すると、突然怒り出し、自分をだまそうとしたのび太を責め始めた。 実はこれは、『することレンズ』というひみつ道具で、このレンズでのぞくと、その人が何をしようとしているのかが見えるのだという。ためしに、ママをすることレンズでのぞいてみたところ、のび太とドラえもんにお手伝いを命じているママの姿が見えた! あわてて家を飛び出した二人は、ぐうぜん見かけたジャイアンにもレンズをかざしてみる。すると、スネ夫をなぐろうとしていることが判明。二人は急いでスネ夫に伝えに行こうとするが、スネ夫はのび太にいたずらしようとたくらんでいて…!?
「なんでも材質変換機」空き地で野球をしていたのび太たち。ジャイアンの打ったボールが神成さんの家のガラスを割ってしまい、ボールを取りに行ったのび太は大目玉をくらってしまう。「あんなところにガラスがあるから悪いんだ。鉄板でもはっておけばいいのに」というのび太の言葉を聞いたドラえもんは、モノの材質を変えられるひみつ道具『材質変換機(ざいしつへんかんき)』を取り出す。 さっそく材質変換機を使い、神成さんの家の窓ガラスを鉄に変えるドラえもん。試しに大きな石を投げてみたところ、見た目はガラスなのに割れることもなく、大きな音が響きながら石が跳ね返ってきた! これなら思いきり遊べると、のび太たちは安心して野球をはじめる。さらに、丸めた新聞紙を金属バットにしたり、野球のボールを風船玉に変えたりと、材質変換機を活用するのび太。 その後、のび太とドラえもんは、なんと銀行から強盗が出てきたところに遭遇(そうぐう)。ドラえもんは材質変換機を使って強盗たちの逃走を止めようとするが…!?/「雪だるまは忘れない」雪が積もったある日、のび太とドラえもんが雪だるまを作って遊んでいると、ジャイアンとスネ夫が雪玉クロスボウを使って、二人に雪玉をぶつけてきた。怒ったドラえもんはポケットから、自動で雪玉を発射する『スノーピッチャー』を出すと、二人に応戦。はげしい雪合戦となるが、スノーピッチャーがこわれてしまう…。 ジャイアンたちが逃げてしまった後、のび太はせっかく作った雪だるまを家に連れて行きたいと言い出す。そこでドラえもんは、雪だるまが自分で歩くように『ロボットのもと』を背中に埋める。すると、雪だるまから手と足が生え、ジャンプしたからビックリ! その後、雪だるまと歩いていると、ジャイアンの家の前で突然雪だるまが立ち止まった。さらに、庭の柵から中をのぞきこむ雪だるま。すると、それを見たムクがはげしく吠え、雪だるまも柵を乗り越えようとする。 どうにか家に連れて帰ったものの、次々と問題行動を起こす雪だるまをふしぎに思ったドラえもんは、その原因を探ることに…!?
「のび太はうるさいナベ奉行」ジャイアンの家で、闇鍋(やみなべ)を食べることになったのび太たち。電気を消して真っ暗になった部屋の中で、何が入っているかわからない鍋を食べることに、大こうふんのジャイアン。ところが、鍋の中には下駄(げた)やお菓子などが入っていて、ひどいことになっていた…。 ゲッソリしたのび太とドラえもんが家に帰ると、おいしそうな匂いがただよってくる。見ると、パパとパパの上司である課長が、二人ですき焼き鍋を囲んでいた。課長は鍋奉行(なべぶぎょう)らしく、食材の入れ方や食べ方を、あれこれ指図(さしず)。課長にさからうことができないパパは、しょっぱい味に仕上がったすき焼きを仕方なく味わっていた。 その様子を見たドラえもんは、鍋料理を仕切ってくれるひみつ道具『なべ奉行』を取り出す。なべ奉行のおかげでおいしいすき焼きを食べることができたのび太は、なべ奉行を使って闇鍋をやり直すことを思いつくが…!?/「地球下車マシン」雪が降った翌日。空き地でスキーをしようと誘いに来たジャイアンとスネ夫に、居留守を使うのび太。スキーができないことをくやしがるのび太のために、ドラえもんは『地球下車マシン』を取り出す。この道具を持っていると、自転している地球の影響(えいきょう)を受けなくなり、立っているだけで動いているように見えるのだ。 スキーをはいて立っているだけで、すべっているように見せることができると知り、大よろこびののび太。ところが、空き地にできていたゲレンデは東向きに作られていたため、のび太はすべり降りるのではなく、すべり登ることになってしまう…。 ゲレンデを歩いて降りては、すべり登るをくり返し、スキーを楽しむのび太。ところが、自転の影響を調節するダイヤルがこわれてしまったから大変! しかも、地球下車マシン本体がポケットに引っかかって取り出すことができず、のび太は西へ西へと流されてしまう…!?
どら焼きを買うため、22世紀にある“空想動物サファリパーク”でアルバイトをはじめたドラえもん。ここは、ユニコーンやドラゴン、妖精、ケンタウロス、ツチノコ、人魚、カッパなど、空想上の動物たちが暮らすサファリパーク。ドラえもんは、ベテランパークレンジャーの、サブさんの指導を受けることに。 ところが、ドラえもんがドラゴンを怒らせてしまったから大変! 雄叫(おたけ)びを上げて炎を吐くドラゴンにおどろいた空想動物たちがさわぎ出し、1頭のユニコーンが暴走してしまう。サブさんから、そのユニコーンのお腹に赤ちゃんがいると聞いたドラえもんは必死に追いかけるが…!? 同じ頃、ドラえもんからチケットをもらったのび太、しずか、ジャイアン、スネ夫も、空想動物サファリパークを訪れていた。園内専用の“サファリクラフト”に乗り込み、森林エリアにやって来たところ、ユニコーンを追うドラえもんに遭遇(そうぐう)。のび太としずかの協力もあり、ドラえもんはなんとかユニコーンの保護に成功する。 そんな中、のび太たちとはぐれたジャイアンとスネ夫が行方不明になってしまう。さらに、空想動物たちが次々と姿を消してしまい…!?
「宇宙探検すごろく」雨の日。外で遊べず、のび太の部屋に集まっていたしずか、ジャイアン、スネ夫たち。ジャイアンの「宇宙人に会えないかなぁ」というつぶやきを聞いたドラえもんは、ポケットから『未知とのそうぐう機』を取り出す。この道具から出た電波を受け取った宇宙人は、どんなに遠くにいてもやって来るのだという。ところが、宇宙人がやって来る気配はまったく無い…。 そこでドラえもんは、すごろくの中に入って宇宙探検を楽しむことができる『宇宙探検すごろく』を取り出す。さっそく、すごろくの箱の中に入るのび太たち。ビリになったらピーマン丸かじりを条件に、のび太、ジャイアン、スネ夫、そしてドラえもんとしずかは二人乗りのライドに乗り込み、スタートを切るが…。 同じころ、のび太の部屋には、未知とのそうぐう機の電波を受け取った怪しい宇宙人・ナメラと部下のオクトの姿が! すると、部屋にあった宇宙探検すごろくの箱をのぞいたナメラたちも、箱に吸い込まれて行き…!?/「最強!オールマイティーパス」ドラえもんが、見せるだけでどこへでも入れて、何にでも乗ることができるという『オールマイティーパス』の使い方を悩んでいるすきに、そのオールマイティーパスを持ちだしてしまうのび太。 何に使おうかと迷っていると、ジャイアンとスネ夫が神成さんの家にボールを取りに行こうとしているところに出くわす。そこで、恐る恐る神成さん宅の庭に入り、怒り出す神成さんにオールマイティーパスを見せたところ、急に神成さんの顔が笑顔になった! オールマイティーパスの効果を実感したのび太は、しずかを誘って遊びに行くことに。追いかけてくるドラえもんから逃れるようにパスを使って電車に乗り、遊園地で人気アトラクションを楽しむのび太たち。その後、映画館で人気アイドル・星野スミレの映画を見たのび太は、オールマイティーパスを使って星野スミレの家に行くことを思いつくが…!?
「お箸はのびるよ、どこまでも」ごはんの時、箸(はし)をフォークのように目玉焼きに突き刺して食べようとしたのび太は、ママにお行儀(ぎょうぎ)が悪いと怒られてしまう。「お箸って面倒くさいね。未来には、なくなっているんじゃない?」と文句を口にしたのび太に、ドラえもんは未来の箸はとても進化していると言い、『スーパー箸』を取り出す。 このスーパー箸はなんと、前後左右、自由自在に動かすことが可能で、伸び縮みもするため、遠くにある料理までも取ることができるのだという。ドラえもんがスーパー箸を使うのを見て、「ぼくにもやらせて」と目を輝かせたのび太だが、使ってみるとなかなか難しい。そこでドラえもんは、箸の正しい使い方を教えてくれる『お箸マスター』を取り出すことに。 出現したお箸マスターの師匠(ししょう)ロボットは、箸の正しいマナーと使い方を伝授(でんじゅ)するため、特訓を開始。のび太は、豆や枯れ葉、ピンポン玉を使った特訓に挑(いど)むが…!?/「チリつもらせ機」今日食べるどら焼きがないことに気づいたドラえもん。のび太におこづかいを貸して欲しいと必死に頼むが、のび太に貸せるおこづかいなどなく、ガッカリ…。そこで取り出したのが、欲しいものをいろいろなところから少しずつ集めてくれるひみつ道具『チリつもらせ機』。日本中のどら焼きから、目に見えないほど小さなかけらを集めて食べようと思いついたのだ。 はずかしいことだと一度は止めようとしたドラえもんだったが、結局は集めたどら焼きをおいしそうに食べてしまう。それを見たのび太は、自分も使ってみたいと言い出し、まずは試しに神成さんのかみの毛を増やしてみることに。すると、神成さんのかみの毛があっという間にフサフサになったからビックリ! その後も、のび太はドラえもんが止めるのも聞かず、チリつもらせ機でいろいろなものを集めようとするが…!?
「のび太のジャックと豆の木」久しぶりに『ジャックと豆の木』の絵本を読んだのび太は、「こんな豆の木が本当にあるといいのに…」とつぶやく。それを聞いたドラえもんは、ポケットから『ジャック豆』を取り出す。この豆を地面にまき、水をやったところ、すぐに芽が出て、あっという間に空高く伸びて行ったからビックリ! さっそく豆の木につかまって登りはじめたのび太だったが、途中で力尽きてしまう…。そこで今度は、水をかける前に豆につかまることに。するすると伸びていく豆の木につかまって、空に近づいていくのび太とドラえもん。途中、しずかとジャイアンも乗せて、一緒に雲の上へ。4人は『雲かためガス』で雲をかためると、雲の上で“雲だるま”を作ったり、雲玉合戦をしたり、昼寝をしたりと楽しい時間を過ごす。 その後、ジャイアンとしずかは地上に戻るが、のび太とドラえもんは引き続き雲の上で寝てしまう。ところが、二人が目覚めると、雲が一面に広がり、まるで絵本の中のような世界が目の前に現れて…!?/「みせかけモテモテバッジ」しずかと出木杉の仲がいいことにヤキモチを焼いたのび太は、しずかの目の前でかわいい女の子と仲よくする姿を見せつけたいと言い出す。あきれるドラえもんだったが、のび太に頼みこまれ、しかたなく『みせかけモテモテバッジ』を取り出すことに。 まずはしずかの顔をバッジに記憶させ、そのバッジをのび太がつける。そして、のび太がしずかの近くへ行くと、自動的にモテモテ電波が発信され、女の子が寄って来るのだという。 さっそく、しずかを探しに行くのび太。するとバッジが反応し、近くにいた知らない女の子が親し気にのび太の手を取るが、しずかは気づかずに行ってしまった。すると女の子の表情が変わり、のび太のもとから去ってしまう。あくまでみせかけなので、しずかが遠ざかると、モテモテ電波も消えてしまうのだ。 のび太は引き続きしずかを追いかけるが、なかなかタイミングが合わず、のび太に寄って来るのは園児やおばあさんたちばかりで…!?
「空飛ぶうす手のじゅうたん」しずかが自分の洋服を作りたがっていることを知ったのび太は、自分の部屋に置いてあった生地を勝手に持ち出し、分けてあげる。さらに、座布団カバーを作りたいというママにもあげると、自分もその生地でマントを作ることに。 さっそくそのマントを首に巻き、ヒーローごっこを始めるのび太。ところが、飛ぶまねをしたところで、マントが浮き上がったからビックリ! そのままマントに引っ張られ、部屋の中を飛び回ることに…。 実は、のび太が持ち出したのは『空飛ぶうす手のじゅうたん』というひみつ道具で、ドラえもんによると、「飛ぶ」「浮かぶ」「上がる」などの言葉を聞くと、勝手に飛び上がるのだという。しかも、コントロールがまったく効かないため、発売中止になっていた。 空飛ぶうす手のじゅうたんを取り返さなければ!と、のび太とドラえもんは急いでしずかのもとへと向かうが、すでにしずかはじゅうたんの生地を使ったワンピースを完成させ、さっそく身に着けていて…!?/「うわさをサキ鳥」情報通のスネ夫をうらやましがるのび太を見たドラえもんは、おもしろそうな話を集めてきてくれるという『サキ鳥』を取り出す。さっそく、“みんながおどろくような町の情報”を頼んだところ、肉の大安売りと、ジャイアンの家の店に人気アイドルが来店する情報が届く。 二人があわててジャイアンの家へと向かうと、店に人気アイドル・伊藤つばさが本当に来ていた! サインをもらって大まんぞくののび太は、その後もサキ鳥から情報を集め、得意げにみんなに話し始める。 ところが、調子に乗ったのび太がお見合いに何度も失敗している茂手内(もてない)さんのうわさを話しているところを、お見合い相手の女性に聞かれてしまい、そのせいで茂手内さんがふられてしまったから大変…! さらに、のび太がなんでも知っていることを怪しんだスネ夫がサキ鳥の存在に気づき、3羽のうちの1羽をつかまえてしまい…!?
「友だちは大きなイルカ?」スネ夫からイルカと一緒に泳いだ体験をじまんされたのび太は、うらやましくて仕方がない。自分もイルカと遊んでみたいというのび太に、ドラえもんは「それなら海へ行こう」と言い、『どこでもドア』を取り出す。ところが出発直前、ママに「宿題をやってからよ!」ときつく言われてしまう…! そこでドラえもんが取り出したのは、『水よけロープ』。このロープを結んで輪を作ると、その空間の中に水が入って来ないため、海の中で宿題をやればいいというのだ。そのままロープの中に入り、『どこでもドア』で海に移動する二人。そして、ロープで作った空間に、『とりよせバッグ』で、のび太の机とランドセルを取り寄せる。 のび太が宿題を終わらせるまで、ドラえもんは潮干狩りに出かけることに。 するとどこからか大きくて黒いイルカが現れた!すぐに人なつこく甘えてきて嬉しくなったのび太は、イルカに『クロ』という名前をつけて一緒に遊ぶことに。しかしジャイアンたちにじまんしようとクロを紹介すると…?/「夢はしご」悪者と化したジャイアンとスネ夫をやっつけ、しずかを助け出す夢を見たのび太は、得意げにその話をするが、怒ったジャイアンとスネ夫に殴られてしまう…。 のび太から話を聞いたドラえもんは、「夢の中でやり返してやれ」と言い、ポケットから『夢はしご』を取り出す。これを使えば、なんと人の夢に自由に出入りしたり、相手を自分の夢にさそって自分の思い通りにすることもできるというのだ。 その夜、眠りについたのび太は、さっそく夢はしごを使ってスネ夫の夢の中に入り、自分の夢へと移動させる。次にジャイアンの夢に入り、自分の夢へと誘い出そうとするが…!?
「トリセツ・メーカー」ある日、のび太が帰宅すると、ドラえもんが四次元ポケットの整理をしていた。使い方がわからなくなったひみつ道具に困ったドラえもんは、ポケットから『トリセツ・メーカー』を取り出す。このトリセツ・メーカーを使えば、どんなモノの取扱説明書(とりあつかいせつめいしょ)でも作ることができるというのだ。 それを聞いたのび太は、ドラえもんの取扱説明書を作ってみることに。よくできた取扱説明書に感心したのび太は、トリセツ・メーカーをこっそり持ち出してしまう。途中で、機嫌の悪いジャイアンを見かけたのび太は、トリセツ・メーカーでジャイアンの取扱説明書を作り、機嫌を直す方法を調べようとするが…!? その後、のび太はトリセツ・メーカーを使って、しずかと仲良くなる方法を調べようと考える。ところが、せっかく作ったしずかの取扱説明書を最後まできちんと読まず、しずかを怒らせてしまい…!?/「ぞうきん探偵のび太」ジャイアンから、町中の電柱の下に花の種をまいたと聞かされたのび太たちはビックリ。町を花でいっぱいにしたいと話すジャイアンに、のび太はつい「ガラでもないこと始めちゃって…」と言って怒らせてしまう…。 その帰り道、のび太は、正面から来たバイクとぶつかりそうになって、ギリギリでバイクをよける。帰宅したのび太を見たママは大笑い。のび太の鼻の下に、バイクがはねた泥がついていたのだ。のび太が鏡をのぞき込むと、なぜか鏡にのび太の顔が映らない!実はドラえもんが『ゆっくり反射ぞうきん』というひみつ道具で、鏡を拭いていたのだ。このぞうきんで鏡を拭くと、映り方が遅くなり、拭けば拭くほど前に写っていたものが写るのだという。そんなとき、電柱の下の花の芽がふまれていることに気付いたジャイアンが大激怒!のび太はゆっくり反射ぞうきんを使って犯人捜しをすることに…!
「N・Sワッペンで運動会」“体力テスト”を翌日に控え、50メートル走の練習をするのび太。だが、あまりにおそいタイムに、「またビリだ…絶対にバカにされる」と落ち込んでしまう…。 助けてほしいと頼まれたドラえもんは、仕方なくポケットの中を探すことに。すると、『N・Sワッペン』が出てきた。このワッペンは磁石(じしゃく)のN極、S極と同じように、同じマーク同士ははじき合い、違うマークの間には引き合う力が生まれるという。 それを聞いたのび太は、ゴール近くの壁にNのワッペンを貼り、走り出したところで自分にSのワッペンを貼れば、引き合う力のおかげで速く走ることができるのではないかと思いつく。ところが、試しに実験してみたところ、途中からものすごい勢いで引き寄せられ、のび太は木に激突(げきとつ)するハメに…。 翌日、ゴールの手前でワッペンをはがすことを思いついたのび太は、なんと大人の世界記録を超えるタイムをたたき出す! そして、運動会のクラス対抗リレーに出場することになり…!?/「しんじゅ製造アコヤケース」パパとママが結婚した時に、パパがプレゼントしてくれたという真珠(しんじゅ)のネックレスをママに見せてもらったしずか。ネックレスを自分の首にしてみたその時、スネ夫が訪ねて来た。しずかのしているネックレスに気づいたスネ夫は、みんなに見せようとしずかを連れ出す。 ところが、みんなの前でしずかがネックレスを外そうとした際に何かに引っかかってしまい、それをジャイアンとのび太が取ろうとしたため、ネックレスが切れてしまった! みんな大あわてで飛び散った真珠を探すが、どうしても3個ほど見つからない。 落ち込むしずかのために、のび太はドラえもんに助けを求める。ドラえもんが取り出したのは『しんじゅ製造アコヤケース』。これを使えば、3年かかるところを、3か月で真珠を養殖(ようしょく)することができるのだという。さらに『タイムふろしき』を使って30分で作ることに挑戦しようとした矢先、しずかのママがしずかを探しに野比家を訪ねてきて…!?
「お客の顔を組み立てよう」学校から帰宅したのび太は、知らないおじさんが家に上がろうとしているところに出くわす。そのおじさんは「大事な用があったのに、いくら呼んでも返事がなかったから」と言い、パパやママに会えなかったことを残念がって去っていった。ところが、パパもママもその来客にまったく心当たりがなく、名前も聞かず、顔もろくに覚えていなかったのび太は怒られてしまう。 その様子を見ていたドラえもんは、『モンタージュバケツ』を取り出す。いろいろな顔の写真の中から似ている顔のパーツを選んで操作すると、その顔に自分の顔が変化するというのだ。さっそく、のび太の首にモンタージュバケツをセットし、顔を思い出しながらパーツを選んでスイッチを押していったところ、のび太の顔が先ほどの来客の顔そっくりに変化したからビックリ! 大事な用事があったという客は、いったい誰だったのか? その正体を探るため、のび太はおじさんの顔のまま外出してみるが…!?/「ママをたずねて三千キロじょう」ママにこっぴどく叱られたのび太は、「ママなんて大きらいだ! どっか行っちゃえばいいんだ」と言い出す。それを聞いたドラえもんは、ひと粒飲むと300メートル、ママを探して歩かないと会えなくなるという『ママをたずねて三千キロじょう』を取り出す。 さっそくひと粒飲んでみるのび太。その後、ドラえもんがのび太のいる場所をママに教えたところ、まだ怒っているママはのび太を叱りに来ようとするが、電話が鳴ったり、来客があったりしてなかなかのび太のところにやって来ない。 そこで、のび太が自分からママを探しに行くと、300メートル歩いたところでようやくママと対面。ところが、また叱られて感情的になったのび太は、なんとママをたずねて三千キロじょうをひとビン全部飲んでしまう! ドラえもんによるとこのビンには一万粒が入っており、のび太はなんと三千キロ歩かないとママに会えなくなってしまった! はたして、のび太はいつになったらママと会うことができるのか…!
「エスパーぼうし」スネ夫がみんなを集めて、手品を披露(ひろう)することになり、みんなもそれぞれ何か出し物をすることになった。のび太は、自分も手品でみんなをアッと言わせたいと考え、ドラえもんを相手にテレビ番組で見た手品にチャレンジするが、まったくうまくいかない…。 見かねたドラえもんは、頭にかぶると“念力(ねんりき)”“瞬間移動(しゅんかんいどう)”“透視(とうし)”という3つの超能力(ちょうのうりょく)を扱えるようになる『エスパーぼうし』を取り出す。 さっそくエスパーぼうしをかぶって練習を始めたのび太だったが、超能力を使いこなすにはかなりの練習が必要らしく、特訓を開始するも、念力も瞬間移動もことごとく失敗。トイレに瞬間移動するはずが、なぜか便器が飛んできてしまった! ところが、透視にチャレンジしたところ、なんとスネ夫が自分の家で手品の練習をしているところが目に浮かんでくる。さらにしずかやジャイアンの練習風景も目に浮かんできて…!?/「かわいい雨傘の物語」また傘をどこかに忘れて帰ってきてしまい、ママに叱られるのび太。「忘れそうになったら自分で教えてくれるような傘ってないのかなぁ」というのび太のつぶやきを聞いたドラえもんは、『たましいマーカー』というペンのようなひみつ道具を取り出す。 さっそくのび太が物置にあった古い傘に、たましいマーカーで顔の絵を描いたところ、なんとその顔が動き出したからビックリ! ドラえもんによると、たましいマーカーで顔を描くと、傘に魂(たましい)が入るのだという。 試しにのび太が傘を置いて出かけようとしたところ、傘が飛び跳ねて連れて行って欲しいとアピールしてきた。しばらくして雨が降ってくると、うれしそうに動き出す傘。そのかわいい様子によろこんだのび太は、傘に“キー太”と名付けることに。 その後、しずかやジャイアン、スネ夫と会ったのび太とドラえもんは、彼らにもたましいマーカーを貸してあげる。すると、みんなそれぞれ個性を持った傘になり…!?
「へやの中の大自然」雨が続いて外に遊びに行くことができないのび太は、「この部屋を山奥に改造して、大自然に包まれて過ごしたい」と、ドラえもんに頼み込む。 そこで、ドラえもんはきちんとあとかたづけをすることを条件に、ポケットから『地面じゅうたん』『景色テント』『立ち木スタンド』を取り出し、のび太の部屋に設置。すると、部屋があっという間に、山の中に変身したからビックリ! さらに、天井に空の景色を映し出し、小鳥や昆虫のロボットまで飛ばして、部屋の中はすっかり大自然そのものに! 大よろこびののび太だったが、ママの作るカレーの匂いがただよって来たり、ママから洗濯物を部屋に干すように言われたり、宅配便が届いたりと、なかなか落ち着かず…。 その後、遊びに来たしずかと一緒に大自然を楽しむのび太。ところが、この大自然を有料ハイキング場にして、お金もうけをしようと考えたのび太は、しずかが止めるのも聞かず、ドラえもんが留守の間に家の前で呼び込みを始めて…!?/「なかまいりせんこう」大事な試合だからと野球の仲間に入れてもらえず、肩を落とすのび太。続いて、土手で遊ぶしずかたちに一緒に遊ぼうと声をかけるが、「男の子がお花つみなんて…」と笑われてしまう。さらに、家の前で立ち話をしていたママとおばさんの会話に参加しようとしたところ、ママから大人の話に口を出さないようにと言われ、ドラえもんも猫たちと猫語で話していて、どこへ行っても自分だけ仲間外れだと落ち込んでしまう…。 そんなのび太を見かねたドラえもんは、ポケットから『なかまいりせんこう』を取り出す。仲間に入りたい人たちをこの線香(せんこう)の煙(けむり)で囲むと、どんな仲間にも入ることができるのだという。 それを聞いたのび太は、さっそく土手に向かい、なかまいりせんこうの煙でしずかたちを囲んでみることに。すると今度は仲間に入れてもらうことができた。続いて、のび太たちはスネ夫の家で高級メロンをごちそうになるため、スネ夫の家をなかまいりせんこうの煙で囲むが…!?
「大男がでたぞ」「オレより小さいくせに大きな口をたたくじゃねえか」と、ジャイアンにボコボコにされたのび太。くやしさのあまり、自分も身体の大きな“大男”になりたいと、草花のように水を浴びたり、必死にご飯を食べたりするのび太を見かねたドラえもんは、『からだポンプ』というひみつ道具を取り出す。 これは身体の一部分を巨大化することができる道具で、さっそくのび太の顔にからだポンプの先をくっつけて空気を送ったところ、頭だけ大きくなったからビックリ! 二人はのび太の足だけふくらませると、公園に大男の足あとを残し、ジャイアンを怖がらせて、こらしめようと考える。 ところが、大男など存在するわけはないと思っているジャイアンは、まったく怖がらない。そんなとき、二人のたくらみを知ったスネ夫が、作戦に参加! まずは大男が出たといううわさを流して、ジャイアンに大男の存在を信じ込ませることに…! はたして、3人のジャイアンへの復讐(ふくしゅう)は成功するのか…!?/「キミのひとみは100万ボルト」一緒に宿題をしようとしずかをさそうが、いつも自分の答えを写すだけだから…と、断られてしまったのび太。ところがのび太は、自分の顔が悪いから嫌われているんだと思い込み、ハンサムだったらしずかはよろこんでうちに来たはずだと言い出す…。 それを聞いたドラえもんはあきれかえりつつも、ポケットから『百万ボルトひとみ』という瞳(ひとみ)のシールのようなものを取り出す。そして、のび太のメガネにそれを貼り、のび太がドラえもんの言う通りにメガネをかけてまばたきをしたところ、ドラえもんが涙ぐみながらのび太に抱きついてきた! ドラえもんによると、この百万ボルトひとみをつけてまばたきをすると、目が合った相手は百万ボルトの電圧がかかったように感激(かんげき)し、ひと目ぼれされるのだという。 それを聞いたのび太は大よろこびでしずかに会いに行こうとするが、その途中でジャイアンやスネ夫と会ってしまったから大変! 二人に追い回されるはめに…!?
「ダメダメ!キンシひょうしき」ダイエットに苦戦しているママが、お菓子を買うのをやめると言い出した。それを聞いたのび太は、自分たちのおやつがなくなってしまうとあせり、ドラえもんに泣きつく。 そこでドラえもんは、禁止させたいものの名前を書いて立てておくと、なんでもやめさせることができる『キンシひょうしき』を取り出す。さっそく「あまいもの」と書いてリビングに立てたところ、ママはおやつの大福をどうしても口に入れることができなくなってしまった! 続いて、トイレの電気がつけっぱなしだとママに叱られたのび太は、キンシひょうしきに「おこごと」と書いて突き立てる。すると、ママが小言を言おうとしても口にすることができず…。 そんなのび太にあきれたドラえもんは、宿題をせずにゴロゴロしているのび太に「昼寝」を禁止。怒ったのび太は「どら焼き」と書き込み、ドラえもんにどら焼きを禁止する。お互いに大好きなものをやめさせられた二人は、さらにキンシひょうしきを使っていろいろなことを禁止し合うが…!?/「ぼくのまもり紙」ジャイアンに殴られ、犬に噛(か)みつかれ、ドブに落ちてボロボロになって帰宅したのび太。災難(さいなん)よけのひみつ道具を出して欲しいというのび太に、ドラえもんは自分で気をつけてしっかりするよう言うが、しっかりする前に災難でやられてしまうと泣きつかれ、しかたなく『まもり紙』を取り出す。 これを毎日、心を込めて3回拝(おが)むと、災難から守ってくれるというのだ。半信半疑(はんしんはんぎ)のまま、柏手(かしわで)を打って出かけようとしたのび太だったが、階段からすべり落ちそうになったところを、まもり紙が広がってキャッチしてくれたからビックリ! その後も、落ちてきた植木鉢やぶつかりそうになる自転車からのび太を守ってくれるまもり紙。さらには、スネ夫を追い払い、成績のことでママに相談があると家に来ようとした先生までも追い返してくれる。 調子に乗ったのび太は、昼寝をしているドラえもんのポケットから、勝手にまもり紙をもう少し取り出そうとして…!?
「恐竜ツアーに行こう!」休日、パパと恐竜展に出かける約束をしていたのび太は、急な仕事で徹夜(てつや)だったパパを休ませてあげるようママから頼まれてしまう。しかたなくしずかやジャイアンたちを遊びにさそうが、それぞれ家族と出かけると断られてしまった…。 帰宅したのび太が落ち込んでいると、突然のび太の部屋にタイムホールが出現! 案内ロボットが「オメデトウゴザイマス!」と言いながら現れた。以前、ドラえもんが応募した懸賞(けんしょう)に当選したというのだ。その賞品は、なんと家ごとタイムスリップし、白亜紀(はくあき)の世界を体験できるツアーだという。バリアがあるので絶対に安心らしい。 それを聞いたのび太は、ドラえもんが止めるのも聞かず、ママや寝ているパパにはだまったまま、恐竜ツアーに行くと答えてしまう。すると、野比家はあっという間に白亜紀にタイムスリップ! 案内ロボットが6時に迎えに来ると言って消えた後、さっそく庭に出て、外を見たのび太は、本物の恐竜に大興奮(こうふん)。思わずバリアの外に足を踏み出すが…!?/「いねむりシール」のび太が学校から帰宅すると、部屋でドラえもんが道具の手入れをしていた。ところが、話しかけても反応がなく、のび太が不審(ふしん)に思っていると、急に目覚まし時計が鳴り、ドラえもんが目からシールをはがしたからビックリ! 実は、これは『いねむりシール』というひみつ道具で、予定を言いつけて目に貼ると、眠りながら働くことができるのだという。ドラえもんは眠りながら道具の手入れをしていたのだ。それを聞いたのび太は大よろこびで、貸して欲しいとドラえもんに頼み込む。 まず、宿題とママに頼まれたおつかいに行くことにしたのび太だったが、起きていてもできない宿題が寝ながらできるわけはなく、答えはめちゃくちゃ。それを見たドラえもんは心配になり、おつかいに行くのび太についていくことに。 すると、やはり眠ったままでは買い物ができず、ドラえもんの助けでどうにかおつかいができた。ところが、そんなこととは知らず、ママにおこづかいをもらって調子に乗ったのび太は、いねむりシールを使って寝たまましずかの家に遊びに行くことに…!?
夏休み、『ガリバートンネル』で小さくなったのび太は、ドラえもん、しずかと共に、笹で作った舟に乗って遊んでいた。ところが、いつの間にか眠り込んでしまったのび太の笹舟が流されてしまう…! ドラえもんとしずかは元の大きさに戻って追いかけようとするが、ガリバートンネルに入ろうとした瞬間(しゅんかん)、ジャイアンに阻止(そし)されてしまう。のび太を助けてと頼むしずかたちに対し、もちろん助けに行くが、その前に自分たちも小さくなって冒険がしたいと言い張るジャイアンとスネ夫。 ドラえもんは仕方なく、二人にもガリバートンネルを使わせてあげることに。小さくなったジャイアン、スネ夫はいつもと違うミクロの世界に大こうふん! 4人は小さな姿のまま、のび太救出に乗り出す。 ところが、4人が乗った『風船いかだ』をカラスが襲(おそ)ってきた…! あわてたドラえもんは『ビッグライト』で元の大きさに戻ろうとするが、なんとビッグライトを川に落としてしまい…!?
「うちのプールは太平洋」夏休み、しずかやジャイアン、スネ夫たちとプールに遊びにやって来たのび太。ところが、あまりに人が多過ぎて泳ぐこともできず、あきらめて帰ることに。 帰宅したのび太が「どこかにのびのび泳げる広いプールはないかな~」となげいていると、それを聞いたドラえもんが、ポケットから『シネラマン』という薬のようなものを取り出した。 ドラえもんにすすめられるまま、のび太が一錠(じょう)飲んでみると、のび太の部屋が突然広くなったからビックリ! だが、実際の部屋が大きくなったわけではなく、これを飲むとまわりの空間が広がったような感覚になるのだという。 シネラマンを飲めば、せまいお風呂も広いプールになると考えたのび太とドラえもんは、しずかを誘いに行くことに。途中、空き地でサッカーをしているジャイアンとスネ夫を見かけたのび太たちは、二人にシネラマンを飲ませてあげる。大きくなった空き地に大よろこびのジャイアンたちだったが…!?/「おばけでリサイクル」テレビがこわれるとたたいて直し、そうじ機がこわれると修理に出して、その間はのび太たちにチリトリとホウキでそうじさせるママ。ものを大切にし過ぎだとのび太たちがなげいていると、ジャイアンが「スネ夫が大変だ」と走ってくる。 ジャイアンと一緒にスネ夫の家に行ってみたところ、スネ夫の家の門の前に、たくさんの電化製品や家具が置かれていた。ジャイアンは、スネ夫が引っ越しするのではないかと思ったらしい。 ところが、家から出てきたスネ夫によると、それらは全部捨てるゴミなのだという。どれもまだ使えるものだが、自分の家はお金持ちだから新製品が出るとすぐに買い替えるのだとじまんするスネ夫に、腹を立てるのび太たち。 そこでドラえもんは、『百鬼線香(ひゃっきせんこう)』と『説明絵巻』を取り出す。捨てたものにこの線香の煙をかけるとおばけにすることができるのだという。さっそく、ドラえもんはスネ夫の家の前に捨てられたものたちに線香の煙をかけていくが…!?
「身代わりテレビで南の島へ」夏休み、みんなとスネ夫の家の別荘に遊びに行くことになったのび太は、大よろこび! ところが、当日の朝になって高熱を出し、行けなくなってしまった…。そんなのび太をかわいそうに思ったドラえもんは、しずかに「これをのび太くんの代わりだと思って持って行って!」と、『身代わりテレビA』というひみつ道具をあずける。 しばらくして、少し熱が下がったのび太が「今ごろみんなはどうしているかなぁ」と残念がっていると、ドラえもんが『身代わりテレビB』を取り出した。ドラえもんに言われるがまま、のび太がそれを頭にかぶったところ、なんと別荘に到着したスネ夫たちの映像が見えたからビックリ! 身代わりテレビAを通じて、遠く離れた場所にいるみんなの様子が見えるのだという。 その後、見ているだけではつまらなくなったのび太が、ドラえもんに言われた通り、身代わりテレビBのボタンを押したところ、なんと身代わりテレビAに手足が出現! のび太の分身として動き回ることができるようになって…!?/「風をあやつれ!バショー扇」スネ夫の家でジャイアンやしずかたちと涼んでいたのび太。ところが、ジャマ者あつかいされてしまい、くやしくて仕方がない。帰宅後、自分の部屋で涼もうと窓を開けるが、暑い上にうるさいだけだった…。 うちにも緑のそよ風が吹くようにして欲しいとのび太に頼まれたドラえもんは、ポケットから『バショー扇(せん)』を取り出す。この扇(おうぎ)であおぐと、いろいろな風を自由に吹かせることができるというのだ。さっそくドラえもんが、扇に付いているマイクに向かって「緑のそよ風」と言いながら軽くあおいだところ、小鳥のさえずりとともに、さわやかな風が部屋の中に流れてくる。 バショー扇を借りたのび太は、スネ夫の家へと向かい、熱帯のジャングルの暑くて湿っぽい風を吹かせる。すると、涼んでいたジャイアンが飛び出して来て…。 その後、バショー扇を持ってしずかの家を訪ねるのび太。一方、のび太がまた調子に乗って、バショー扇を変なことに使っているのでは…と心配したドラえもんは…!?
「ダジャレでやっつけろ!」自信たっぷりに言ったダジャレを、「つまらない」とスネ夫にバカにされ、くやしくてたまらないのび太。それを聞いたドラえもんは、ポケットから、ヘルメットのようなものを取り出す。それは『ダジャレーダー』という未来のパーティーグッズで、これをかぶってダジャレを言うと、15分間だけダジャレのとおりになるのだという。 さっそく、のび太が「ネコが寝転んだ!」と言うと、ドラえもんがゴロンと寝ころび、「昆布がよろコンブ!」と言うと、キッチンで昆布たちが「ワーイ!」とよろこび出した! その様子を見たパパが、ダジャレなら得意だと言い出し、ダジャレーダーをかぶってダジャレを連発。止まらないパパに、のび太とドラえもんはうんざりしてしまう…。 その後、ダジャレーダーをかぶって外に出たのび太は、ダジャレでスネ夫に仕返しをすると、ドラえもんにもうひとつダジャレーダーを出してもらい、スネ夫と“ダジャレ対決”をすることにするが…!?/「裏山ウォータースライダー」ジャイアンやスネ夫と、最新のウォータースライダーに遊びに行ったのび太だったが、5時間待ちであきらめて帰って来る…。がっかりするのび太に、「じゃあ、作ってみる?」と提案するドラえもん。 翌日、ドラえもんは『どこでもドア』でのび太を海に連れ出すと、大きなタライに海水をくんで部屋へと戻る。そして、ポケットから取り出したものを海水にふりかけ、タライをひっくり返したところ、水がなんとやわらかいかたまりになっていたからビックリ! これは『水加工用ふりかけ』というひみつ道具で、スポンジのようになるスポンジふりかけをふりかけたのだという。ほかにも鉄のようになる鉄ふりかけ、粘土ふりかけ、発泡スチロールふりかけ、布ふりかけなどもあるらしい。 再び海へと向かった二人は、水加工用ふりかけを使って加工した海水を部屋や階段に設置し、家の中にウォータースライダーを作り上げる。ところが、帰宅したママにこっぴどく叱られてしまい…!?
「水たまりの怪魚」パパ、しずか、ドラえもんと一緒に、川釣りにやって来たのび太。するとそこへ、スネ夫がパパ、ジャイアンと共にやって来る。スネ夫のパパは最新型のリールを持っており、のび太のパパはまったく釣れないにもかかわらず、どんどん大きな魚を釣り上げていき、のび太たちはガッカリ…。 その様子を見たスネ夫から、川の裏にある沼は釣りの穴場らしいと聞いたのび太たちは場所を移すが、なかなか手ごたえがない。実はそれはスネ夫のウソで、そこは沼ではなく、なんと、ただの大きな水たまりだった…! 必死に釣りをしているパパに本当のことが言えず、のび太が困っていると、ドラえもんが「魚がいないなら放流すればいい」と言い出し、どんなものでも原料の状態に戻すことができる『もどりライト』を取り出す。 さっそくお弁当に持ってきたおかかおにぎりにもどりライトを当てたところ、なんとカツオが出現! のび太はさらに鮭のおにぎりを大きなサケに戻し、水たまりに放流するが…!?/「宇宙人の館」近所にある不気味な洋館が、宇宙人のひみつ基地(きち)なのではないかと言い出すスネ夫とジャイアン。それを聞いたのび太は「テレビの見過ぎだよ」と笑い出す。言い合いになった3人は、洋館が宇宙人の家かどうか、ゲンコツ100発をかけることに。 その後、のび太が帰宅すると、ドラえもんが『無人探査(たんさ)ロケット』を使って、屋根裏にネズミがいないか調べていた。その使い方を見たのび太は、無人探査ロケットを使って、洋館に宇宙人がいるかどうかを調べようと思いつく。 一方、洋館の窓から飛んできた紙切れに書かれていた数字を、何かの暗号ではないかと考えたスネ夫は、出木杉の力を借りて暗号を読み解く。はたして、その答えとは…!? その夜、のび太は無人探査ロケットを持って、ドラえもんと共に洋館へと向かう。開いている窓から家の中にロケットを飛ばし、中を確認していくのび太たち。すると、宇宙人とUFOのようなものが見えたからビックリ! 二人はあわてて逃げ出すが…!?
「いたずらオモチャ化機」スネ夫の家に遊びに行ったのび太は、ブーブークッションやおもちゃのガムでいたずらされ、おどろくたびにジャイアンとスネ夫に大笑いされてしまう。そのため、出してもらったケーキまでうたがってしまい、ジャイアンに食べられてしまった…。 のび太から話を聞いたドラえもんは、どんなものでもいたずらおもちゃになってしまうという『いたずらおもちゃ化機』を取り出すと、スネ夫たちに仕返しをすることを提案。さっそく、ママが食べているおせんべいを、いたずらおもちゃ化機でこっそり撃(う)ってみたところ、おせんべいがゴムのようにのびて、ママの顔にバチーンとはねたからビックリ! さらにドラえもんから『とうめいマント』を借りたのび太は、仕返しのいたずらをしようとスネ夫のもとへ。スネ夫を見つけたのび太は、いたずらおもちゃ化機であちこちにいたずらを仕掛けるが、スネ夫はなかなか引っかからない。代わりにほかの人がいたずらおもちゃに引っかかり、街中大さわぎになってしまい…!?/「シールでキャラ変身」先生からひとりだけ怒られ、出木杉と同じことを言ったのに自分だけバカにされ、落ち込むのび太。さらに、気を取り直して宿題をやろうとした矢先、ママからマンガを読んでいるとカンちがいされ、叱られてしまう。 何をやっても、どうせ自分はダメなやつだと思われている…となげくのび太をかわいそうに思ったドラえもんは、さまざまなキャラクターになることができる『キャラクターシール』を取り出す。これをおでこに貼ると、貼った本人は何も変わらないのに、周囲の見る目、つまりキャラクターが変わるのだという。 ためしに『ガリ勉』のシールを貼ってみたところ、宿題もせずマンガを読んでも、ママから「たまにはマンガもはいいんじゃない」と笑顔で言われて、ビックリ! 翌朝、遅刻しそうになったのび太は、『まじめ』のシールを貼って登校。すると、先生は怒るどころか、「よっぽどのことがあったんだろう」と気づかってくれる。 そんな中、『無敵』シールを貼ったのび太は、ジャイアンから相撲の試合に出てほしいと頼まれてしまい…!?
ドラえもんの誕生日。のび太は「飛行船(ひこうせん)」と「遊園地(ゆうえんち)」が融合(ゆうごう)した「飛行船遊園地」で、ドラえもんの誕生日を祝うことができたら楽しいだろうなぁ…と空想していた。 しかし、夏休みの宿題が終わらなかったのび太に怒ったドラえもんは、「こんな状態で祝われても、ちっともうれしくない!」と言い放ち、ポケットから『ゴルゴンの首』を取り出すと、宿題が終わるまで机に向かっているよう、のび太の足を石にしてしまう…。 ところが、机の引き出しに『スペアポケット』をかくしておいたのび太は、ひみつ道具を使って宿題を片付けようとするが、それに気づいたドラえもんに、スペアポケットもひみつ道具も取り上げられてしまった。 しぶしぶ宿題を始めたのび太は、手元に残っていた『アベコンべ』でふと頭をつつく。すると、急にのび太の顔が変わり、一気に飛行船遊園地の設計図を描き上げる。アベコンべにより、のび太は“最低のおバカ”から“最高の天才”に大変身したのだ! しかし、ドラえもんが戻ってきた際、再びアベコンベで頭をつついたため、元に戻ってしまう。 その数分後。突然、巨大な飛行船がのび太の部屋めがけて飛んでくる。その飛行船こそ、のび太が描いた飛行船遊園地だった! 中から現れた少女・コニーは、「ようやく会えたわ! 21世紀の大天才様~!」とのび太に抱きつく。22世紀で、コニーパークという遊園地を経営していたコニーは、たまたま時空間でのび太が捨てた設計図をひろって感動。1年かけて飛行船遊園地を完成させ、設計者ののび太を訪ねて21世紀にやって来たのだという。 しずかやジャイアン、スネ夫と一緒に、飛行船遊園地を楽しむのび太とドラえもん。しかし、コニーパークのライバル遊園地ジェスター・ランドの社長・ジェスターが、飛行船遊園地の乗っ取りを企(たくら)んでいて…! はたしてのび太たち、そして飛行船遊園地の運命は…!?
「とびだす伝記電気」読書感想文の宿題を出されたものの、字ばかりの本を読もうとすると1ページも読まないうちに眠くなってしまうのび太。なんとかして!と言われたドラえもんは、『伝記電気』というひみつ道具を取り出す。これを本に取り付けると、伝記に描かれた偉人(いじん)と直接話をすることができるというのだ。 さっそくニュートンの伝記に伝記電気を取り付けたところ、本の中からニュートンが出現! ニュートン本人から話を聞いたのび太だったが、書いた感想文は「ニュートンはリンゴが好きなおじさんでした」という1行のみ…。あきれたドラえもんは、次にエジソンの伝記に伝記電気を取り付けるが、なんとのび太は、電球をもって現れたエジソンに、トイレの電球を取り替えさせようとして…!? その後、別の本を借りようとしずかの家に向かったのび太は、やはり感想文の宿題に悩むジャイアンやスネ夫と会い、スネ夫の家で伝記電気を使うことに。ピカソやナポレオン、ベートーベンの本に取り付けてみるが…!?/「ほしい人探知機」学校の帰り、空き地で捨て猫を見つけたのび太たち。だが、誰も飼うことができないため、みんな気になりつつも、そのまま置いて帰る…。その直後、ママの弟の玉夫おじさんと会ったのび太は、おじさんと一緒に帰宅。車のセールスをしている玉夫おじさんは、まだ一台も売れないと悩んでいるという。 その話を聞いたドラえもんは、ほしがっている人を探すことができる『ほしい人探知機(たんちき)』を取り出す。探知機に車のパンフレットを覚えさせたところ、すぐに探知機が反応。ドラえもんとのび太は探知機の矢が反応する方向へと向かう。 すると、公園で水を飲んでいる男性めがけて探知機の矢が飛んでいった。ところが、車は欲しいがお金がないから買えないと言われてしまう…。がっかりする二人だったが、またすぐに探知機が反応。今度は大きな家の庭でゴルフをしている男性に矢が飛んでいき、車を買ってもらえることになった! 安心したのび太は、捨て猫をほしがっている人を探すことを思いつくが…!?
「ゾウの鼻になったしずかちゃん」空き地を一緒に使おうと約束したにもかかわらず、ジャイアンやスネ夫たち男子は、バドミントンをしている女子にぶつかるなど、乱暴(らんぼう)ばかり。通りかかったしずかが止めに入ったのを見たのび太は、自分が助け舟を出そうと決意するが、ジャイアンににらまれて怖くなり、思わず逃げてしまう。 しずかから相談を受けたドラえもんは、『ゾウ印口べに』を差し出す。これを口に塗(ぬ)って心の中で「伸びろ」と思うだけで、上唇(うわくちびる)がゾウの鼻のように自由自在(じゆうじざい)に伸び、ゾウと同じようなパワーが出るのだという。 それを聞いたしずかはよろこんでゾウ印口べにを借りるが、鼻が伸びるのがはずかしいため、ママの帽子やスカーフ、サングラスで変装(へんそう)することに。さっそくゾウの鼻で、ジャイアンたちをやり込めることに成功! よろこんだ女子たちから“ゾウ印仮面”と名づけられ、正義の味方として頼られるようになるが…!?/「へやこうかんスイッチ」しずかを部屋に呼ぶため、突然、部屋の模様替(もようが)えを始めるのび太。結局うまくいかず、自分が出かけようとするが、ママから家で宿題をするようにと言われてしまう。ところが、ノートを学校に置いてきてしまったから宿題はできないと言い出すのび太。 それを聞いたドラえもんは、『へやこうかんスイッチ』を取り出す。このスイッチを取り付けた部屋は、どこのどんな部屋とでも取り替えることができるのだという。さっそく、のび太の部屋と教室を交換(こうかん)し、ノートを手に入れることに成功。そのまま宿題を始めるのび太だったが、問題を解くことができず、出木杉の部屋と自分の部屋を交換することを思いつく。 出木杉の部屋で宿題を写していると、出木杉が帰宅したらしく、スイッチのランプが光り、警告音(けいこくおん)が鳴りひびく。あわてるのび太だったが…!? その後、ドラえもんが出かけたのをいいことに、しずかの家のお風呂と自分の部屋を交換しようと考えて…!?
「ざくざく!地中でくだもの狩り」近ごろ、毎日どら焼きを食べているドラえもんを見て、ドラえもんだけおこづかいを値上げしてもらったのではないかと疑(うたが)うのび太。 そんなある夜、ザクザクと土を掘(ほ)るような、あやしい音で目がさめたのび太が庭に出てみると、大きな穴が開いていて、その中から音が聞こえてくる。中をのぞくと、その穴を掘っていたのはドラえもんで、穴の中にはたくさんのどら焼きが埋まっていたからビックリ! ドラえもんによると『合成鉱山(ごうせいこうざん)の素』という、あらゆる種類の元素(げんそ)の混合液を使って、どら焼きの鉱脈(こうみゃく)を作り出したのだという。それを聞いたのび太は、自分もおやつを増やしたいと考え、翌日『モグラロボット』を使って裏山に穴を掘り、そこに合成鉱山の素とくだものを投入する。 そして次の日、しずかもさそって、裏山へ。『パワーつるはし』で堀っていくと、リンゴやナシ、ブドウなど、昨日穴に入れたくだものがザクザク出てきた! のび太たちがよろこんでいると、スネ夫がやってきて…!?/「バリヤーポイント」今日もジャイアンに殴られ、犬に足をかまれ、ドブにはまるという不幸の三連発で、ボロボロになって帰宅したのび太。落ち込むのび太を見かねたドラえもんは、ポケットから『バリヤーポイント』を取り出す。これは未来の警察(けいさつ)も使っている道具で、ポケットに入れておくと、半径1メートルの見えないバリヤーができ、危険(きけん)から身を守ってくれるのだという。 さっそくバリヤーポイントをポケットに入れ、ボタンを押したところ、のび太の周りに見えない壁(かべ)が出現。すると、ママが持ってきたおやつのケーキも受け取ることができなくなってしまった。ドラえもんによると、バリヤーの中に入れたいものの頭文字を言えば入れることができるが、同じ頭文字のものは何でも入ってしまうという。 「ケのつくもの入れ!」と言って、ぶじケーキを手に入れたのび太は、外に出てみることに。バリヤーのおかげで、次々と降りかかる災難(さいなん)から身を守ることができ、大よろこびののび太だったが…!?
「ペラペラジャイアン飛んでった!」のび太たちが空き地で野球をしていると、1台の車がやって来て、運転手のおじさんが近くの駐車場がいっぱいだからと空き地に車を置いていってしまった。ジャイアンにしごかれずにすんだのび太はよろこぶが、空き地が駐車場になってしまったら困る…と不安になる。 帰宅すると、明日、電車でゴルフに行くパパが、ゴルフバッグが重くて困っていた。それを聞いたドラえもんが、ポケットから出した『厚みぬきとりバリ』をゴルフバッグに刺したところ、空気が抜けて、バッグがぺしゃんこになったからビックリ! さらに紙のように軽くなった上、元に戻したいときは、水を少しかければよいだけとわかり、パパは大よろこび。 それを見ていたのび太は、駐車場がなくて困っている車を、厚みぬきとりバリでぺしゃんこにして1台10円で預かれば、おこづかいになると考える。 その後、スネ夫たちと山へ紅葉を見に行くことになったのび太は、厚みぬきとりバリを使って荷物を運ぶことに。ところが、そこへやってきたジャイアンに、なんと厚みぬきとりバリが刺さってしまって…!?/「みえないボディガード」両親が夜に出かけるため、ひとりで過ごすとしずかから聞いたのび太は、何かあったらいけないと心配になり、ドラえもんに相談。そこで、ドラえもんはポケットの奥深くにある四次元倉庫のすみっこから、いつでもかげながら守ってくれるボディガードロボット『かげながら』を取り出す。 さっそく、かげながらを連れて、しずかの家へと向かうのび太とドラえもん。強い味方が守ってくれるからこれで心配ないと言われたしずかだが、かげながらは明るいところでは見えないため、かげながらの存在には気づかない。 その後、セールスマンがしずかの家にやって来るが、しずかが気づかないうちにかげながらが対応したため、怖がって逃げ出してしまう。そうとは知らず、大好きなヤキイモをたくさん買い込んだり、好きなだけテレビを見たりとひとりの夜を満喫(まんきつ)するしずか。 一方、しずかが心配でたまらないのび太は、ドラえもんと共にしずかの家に向かう。すると、不審者(ふしんしゃ)とカン違いしたかげながらにたたき出されてしまい…!?
「パンドラのおばけ」テストで0点を取っては、その答案用紙をかくしていることを、ママに怒られたのび太。二度と叱られないよう、マジメに勉強しようと心にちかうが、すぐにマンガを読みだし、そのまま昼寝をはじめてしまう…。 もっと意思の強い人間になりたいと、のび太に泣きつかれたドラえもんは、『パンドラボックス』を取り出す。このパンドラボックスのボタンを押した人は、これから24時間、ぜったいにフタを開けてはならず、もし開けてしまったら怖いおばけが飛び出し、取りつかれてしまうという。しかも、パンドラボックスはあの手この手でフタを開けさせようとするらしく、24時間開けずにすませるには、強い意思が必要だというのだ。 「ムリだと思うけど、がんばってみなよ」とドラえもんに言われたのび太は、「開けるもんか!」と意地になるが、次々とパンドラボックスのフタを開けそうになる事態が発生。あせったのび太は、パンドラボックスを部屋に置いて出かけようと考えるが…!?/「あらかじめアンテナ」空からボールが落ちてくるのをボーっとながめていたら、そのボールが顔に直撃(ちょくげき)してしまったというのび太にあきれたドラえもんは、ポケットから『あらかじめアンテナ』を取り出す。このアンテナを頭に乗せていると、これから起きることに役立つものを教えてくれるというのだ。 ドラえもんに言われるがまま、のび太があらかじめアンテナを頭に乗せたところ、ママから呼び出しが。すると、アンテナが反応して、のび太はなぜか机の引き出しから、おもちゃのピストルのコルク弾を抜き、自分の耳に押し込み始めた。そして、ママのところに行ったところ、お説教が始まる…。 コルク弾のおかげで、お説教を聞かずに済んだのび太は大よろこび。その後、しずかに本を返しに行こうとしたところ、今度はなぜか水を入れたバケツとホウキ、新聞とサインペンとガムを手に出かけることに。 そして、しずかの家に向かう途中、きげんの悪いジャイアンとはち合わせしてしまうが…!?
「くせなおしガス」パパとママから、鼻をほじるくせを注意されたのび太は、パパもママも悪いくせがあるのにと言い返すが、ごまかされてしまう。二人にもくせがあることを気づかせてやりたいと腹を立てるのび太のために、ドラえもんが取り出したのは、『くせなおしガス』。これを吹きかけられた人は、くせが大げさにあらわれるようになるため、いやでも自分のくせに気づくことになるという。 のび太はさっそくパパとママにくせなおしガスを吹きかけるが、まったく変化がない。だが、ためしにドラえもんにガスを吹きかけられたのび太が鼻をほじったところ、なんと巨大な鼻クソが出てきたからビックリ! あまりに大きいため、家の中にすてる場所がなく、こまったのび太は鼻クソを手に外へと出ることに。すると、鼻クソとは知らないみんなが、のび太が何を持っているのかとめずらしがって寄ってきてしまう。 あわてたのび太が、ジャイアン、スネ夫、しずかにくせなおしガスを吹きかけたところ、突然ごう音が鳴りひびいて…!?/「熱血!ドッジボール」町内対抗ドッジボール大会を明日にひかえ、空き地で作戦を練るのび太たち。ところが、秘密兵器(ひみつへいき)の必殺技(ひっさつわざ)を披露(ひろう)したジャイアンが、足をくじいてしまう…。 すぐに病院で診てもらったところ、ただの捻挫(ねんざ)だったが、治るまで一週間はかかるため、翌日のドッジボール大会には出られなくなってしまった。しかたなく、ジャイアンはコーチに専念し、補欠ののび太が試合に出ることに。 さっそく、のび太がどれくらいできるかチェックするジャイアンだったが、ボールをキャッチすることもできず、みんなガッカリ…。その様子を見たドラえもんは、ポケットから球技の相手をしてくれるタコ型の『トレーニングロボ』を取り出す。ところが、のび太は一発もよけることができない…。 ドラえもんはその後も『NSワッペン』をはじめ、いろいろなひみつ道具を出してみるが、どれを使ってもうまくいかず、逆ギレしたのび太は、もうドッジボールなんてやりたくないと言い出して…!?
「ふろしきタクシー」クラスメイトの本山くんからマンガ本をたくさん貸してもらうことになったのび太。自分が大好きなマンガもあると聞き、大よろこびするドラえもんだったが、のび太はなかなか本山くんの家に向かおうとしない。気になったドラえもんがわけをたずねると、本山くんの家は遠いため、疲れるのがイヤで出発する気にならないのだという。 あきれ返るドラえもんだったが、マンガを借りてきてもらうため、ポケットからひみつ道具を出すことに。取り出したのはふろしきのようなもので、その上にドラえもんが乗ったところ、自動的にふろしきに包まれたからビックリ! これは『ふろしきタクシー』というひみつ道具で、そのふろしき包みを見た人は否応(いやおう)なしに“運転手”にされ、目的地までふろしきごと中の人物を運ばなければならないという。 さっそく、家の前でふろしきタクシーの上に乗り、ふろしきに包まれたのび太。早く誰かが来て運んでくれないかな…と楽しみにしていると、しずかが通りかかって…!?/「いつでもどこでもスケッチセット」学校で写生の宿題を出されたのび太。ドラえもんに助けを求めようとするが、楽に絵を描く道具はないとピシャリと言われてしまい、しかたなくスケッチブックを抱えて外に出る。とはいえ、なかなか描きたいものは見当たらない。そこで、しずかをモデルにしようと思いつき、しずかの家へと向かう。 すると、しずかの家の前にスケッチブックを持った出木杉の姿が…。さらに、ジャイアンとスネ夫もやってきたため、みんなで公園に行き、それぞれしずかを描くことに。みんなが描き上げた絵を見せてもらったものの、自分の絵に自信のないのび太は、家で描き上げてから見せると言って、その場を去る。 のび太が帰宅すると、パパとおじさんが子どものころの街の地図を描いていた。ところが、二人の記憶がちがい、ケンカを始めてしまう。それを見たドラえもんは、どんな時代のどんな場所でも正確にスケッチしてくれる『いつでもどこでもスケッチセット』を取り出す。 その様子を見たのび太は、このスケッチセットを使うことを思いつくが…!?
「ロケットそうじゅうくんれん機」宇宙を舞台にした冒険物語を読んだのび太は、自分も宇宙に行ってみたいと考えるが、ドラえもんは「宇宙旅行は危ないからダメ!」と大反対。しかし、いじけるのび太を見かねて、しかたなく『ロケットそうじゅうくんれん機』を取り出す。 これはモニターのついた操縦機(そうじゅうき)と操縦席、円盤(えんばん)型の小型宇宙船がセットになっているひみつ道具で、操縦席に座って操縦機を動かすと、モニターに円盤の窓から見える景色が宇宙の風景として映り、宇宙を探検している気分を味わうことができるという。 さっそく操縦席に座って操縦機を動かしてみると、円盤がフワフワと浮かび、モニター画面が、まるでどこかの星を飛んでいるような景色に変わり、大よろこびののび太。ところが、操縦をあやまり、円盤が窓にぶつかって、割れた窓から家の外に飛び出してしまう。 その後、モニターには山々や湖、怪獣(かいじゅう)が映り、のび太たちは大こうふん。すると突然、モニターが真っ暗になって…!?/「ジャイアンへのホットなレター」空き地で、アイドル・伊藤つばさのサインが入ったパネルをじまんするスネ夫。「つばさちゃんへのホットなレター」コンクールで優勝してもらったのだという。さらに、ファンクラブの幹部になったとじまんするスネ夫だったが、その横でジャイアンがどんどん不機嫌(ふきげん)になり、怒って立ち去ってしまう。 なぜジャイアンが怒っているのかまったくわからないのび太だったが、話を聞いたドラえもんは、ジャイアンはヤキモチを焼いているのだと分析。自分を歌手だと思っているジャイアンは、伊藤つばさはライバルで、のび太たちはジャイアンのファンだと思い込んでいるのだと話す。 しかたなくジャイアンの家へと向かうドラえもんとのび太。するとジャイアンは、ファンクラブ限定の会報を出したいと言い、ファンレターを募集しろと言い出す。さらに、一等に選ばれたファンには、伊藤つばさと同じようにサイン入りパネルをプレゼントすることを思いついて…!?
「スーパーヒーローふろしき」のび太も大ファンの特撮ヒーロー番組に夢中になっているジャイアンが、ふろしきをマントのようにつけて、ヒーロー気取りで空き地に登場し、「悪者はいないのか!」と言い出した。困ったみんなは、クジ引きで当たった人が悪者を見つけてくることにする…。 なぜか当たりを引いてしまったのび太は、ジャイアンから「悪者はどこにいるんだ!」と追いかけられるはめに。困っているのび太を見かねたドラえもんは、ポケットから『スーパーダンごっこふろしき』を取り出し、のび太もヒーローになればいいと言い出す。これは未来の子どもたちがスーパーヒーローごっこで使うオモチャのふろしきで、身につけると空を飛ぶことができ、空気銃の弾(たま)もはね返し、透視(とうし)することもできるらしい。 さっそくスーパーヒーローふろしきをつけて飛んでみるが、オモチャだけあって、低空飛行でしか飛ぶことができず、スピードもおそい。それでも正義の味方になりきっているのび太は、ジャイアンとヒーロー対決することになり…!?/「カッコータマゴ」のび太が帰宅すると、ドラえもんが未来デパートから注文したおぼえのない『カッコータマゴ』というひみつ道具が届いていると怒っていた。ドラえもんによると、この道具を身につけていると、ほかの鳥の巣に卵を産み、育ててもらうカッコーのように、勝手によその家の家族になれるのだという。 その直後、ママに怒られたのび太は、カッコータマゴを勝手に持ち出し、スネ夫の家へと向かう。玄関を入ると、「おかえりなさい」とスネ夫のママに出迎えられ、おやつにはおいしそうなくだものやケーキ、さらにおこづかいまでもらって、大よろこびののび太。 その後、のび太がスネ夫の部屋でマンガを読みながらくつろいでいると、スネ夫本人が帰ってくる。ところが、のび太をスネ夫だと思い込んでいるママは、スネ夫を追い出してしまう…。 その様子を見て、さらに調子に乗ったのび太は、また別の家の子になろうと考える。ちょうどジャイアンの家の前を通ったところ、カレーのいい匂いがしたため、ジャイアンの家に入っていくが…!?
「南極ペンギンを救え!」福引でスケートリンクの招待券を引き当てたジャイアンがみんなで行こうと言い出すが、先日カナダの湖でスケートを楽しんできたというスネ夫は、日本のせまいスケート場では滑(すべ)る気にもならないと断わってしまう。それを聞いたジャイアンは大激怒(だいげきど)。あわてたドラえもんが『まあまあ棒』で、怒りを抑えるが、結局スケートは取りやめになってしまった…。 ガッカリしたのび太が「ボクもどこか広い場所でスケートがしたいなぁ」と言うと、ちょうど遊びにやって来たドラミが、「南極まで行ってみたらどう?」と提案。しずかたちも誘い、『どこでもドア』で南極に出発することに。到着した場所には、かわいいペンギンたちがたくさんいて、みんな大よろこび! 広々とした氷の上でみんながスケートを楽しむ中、ドラえもんにまあまあ棒を出してもらったスネ夫が、調子に乗ってジャイアンを何度も怒らせる一方、のび太は『まねラジコン』のおかげで四回転ジャンプを飛んでみせる。 そんな時、巨大な氷山が接近してきて……!?/「日づけ変更カレンダー」クリスマスにスケートボードを買ってもらうことになっているのび太は、ジャイアンとスネ夫がスケートボードで遊んでいるのを見て、いますぐに欲しくなってしまう。ママとパパに早めに欲しいとねだってみるものの、クリスマスまでがまんしなさいと言われてしまい、ガッカリ…。 のび太から、「あっという間にクリスマスが来ないかな」と言われたドラえもんは、『日づけ変更カレンダー』を取り出す。このカレンダーの日づけを変えると、カレンダーの近くだけ、その日になるというのだ。 さっそく、カレンダーの日づけを12月25日に変えてみたところ、パパはあわてて出張に出かけてしまい、テレビのニュースで「今日は12月23日」というのを聞いたママはテレビ局に電話してしまう…。 のび太はママにクリスマスプレゼントをねだるが、まだ買っていないから来年のクリスマスまで待つように言われ、結局カレンダーの日づけを23日に戻すことに。その後、ママがプレゼントを買ってきてくれたため、再び25日に変えるが…!?
「クリスマスに雪を」クリスマスパーティーの前日。明日、雪が降ってホワイトクリスマスになれば最高なのに、というしずかの願いをかなえようと、のび太はホワイトクリスマスを実現するひみつ道具を出してほしいとドラえもんに頼み込む。 ドラえもんが取り出したさまざまなひみつ道具の中から、天気を自由に変えられる『お天気ボックス』を使おうとしたのび太だったが、なんとお天気ボックスは故障中…。怒ったのび太が、お天気ボックスをけり飛ばしたところ、なんと雪が降り出した! その後も雪は降り続き、翌朝には一面の銀世界に。大よろこびで雪の中で遊ぶみんなに、のび太は雪が降ったのは自分のおかげだとじまんするが、誰も信じてくれない。それどころか、ジャイアンたちに雪をぶつけられてしまう…。 さらに、しずかに自分が雪を降らせたことを伝えようとするが、スネ夫がしずかを連れて行ってしまった。おもしろくないのび太は、雪を止めようとしてお天気ボックスを再度けりつける。すると、雪がもっとはげしく降りはじめて…!?/「チュー難の相に気をつけろ!」学校から帰る途中、しずかと出木杉が公園でスケッチしようと約束しているのを聞いたのび太は、自分も行くと声をあげるが、また約束をすっぽかすのではないかとしずかに言われてしまう。 今日はすぐに行くと答えたのび太だったが、帰宅したところをママに見つかり、宿題をすませるまで出かけてはダメだとクギを刺されてしまった。だが、ドラえもんからママはもうすぐ出かけると聞き、ひと安心。ところが、着ていく洋服が決まらず、なかなか出かけてくれない…。 のび太から急いでいると聞いたドラえもんは、人間以外の品物の運勢を占うことができるという『品物運勢鏡(しなものうんせいきょう)』を取り出し、ママの服を選んであげることに。すると、片方の服に「水難(すいなん)の相」が見えた。ドラえもんはもう片方の服を着て行った方がいいとアドバイスするが、ママは海にも川にも行かないからと、水難の相が出た方の服を着て出かけてしまう。 するとその直後、ずぶぬれのママが帰ってきて…!?
「戦国のび兵衛がんばれ」スネ夫から骨川家に伝わるというりっぱな家宝(かほう)をじまんされたのび太。どうやら骨川家の先祖はとてもえらい家老(かろう)だったらしい。おもしろくないのび太はパパに先祖について聞いてみるが、野比家の先祖は侍(さむらい)ではなく、いつも寝てばかりいたため“ゴロ寝ののび兵衛(べえ)”とよばれる村人だったと聞いてガッカリしてしまう。 そんなのび太に同情したドラえもんは、タイムマシンで戦国時代に出かけ、ご先祖さまに出世してもらおうと考える。戦国時代は、戦いで手柄(てがら)を立てれば、どんな身分の者でも出世できた時代。ドラえもんは、ご先祖さまに殿様まで成り上がってもらい、スネ夫を見返そうというのだ。 ところが、戦国時代に到着した直後、のび太はのび兵衛とカン違いされ、ひょんなことから合戦(かっせん)に参加するよう、殿様から命じられてしまう。あせったのび太は、のび兵衛本人を説得するが、怖いことが大嫌いなのび兵衛は布団をかぶって寝てしまった。仕方なく、のび太はのび兵衛のかわりに、合戦に参加することを決意する。 だが夜明け前、敵方の忍者・雲隠(くもがくれ)ジャイ蔵に、殿様の娘・しず姫がさらわれる事態が起きて…!?/「星野スミレのひみつの恋」貸したマンガを返してもらいたいのに、のび太は勇気が出ず、ジャイアンになかなか電話することができない。見かねたドラえもんは、『架空通話(かくうつうわ)アダプター』を取り出す。この架空通話アダプターを電話機につけると、実際は通じていないのに本物の相手としゃべっているかのように話ができるため、会話の練習ができるという。 ジャイアンとの交渉は失敗したものの、架空通話アダプターを使って、アイドルの星野スミレと話した気分になったのび太は大満足! しかし、彼女は今、熱愛スキャンダルでさわがれており、スネ夫によると決してよいうわさではないという。悪いうわさと聞いて心配になったのび太とドラえもんは、真相を確かめようと『影とりプロジェクター』を使うことに。 このひみつ道具は、様子を知りたい人の影を取り込むと、その影が本物そっくりに動くため、本人が何をしているのかわかるというもの。スミレの影を取り込んだ二人は、さっそく真相を探ろうとするが…!?