絶滅(ぜつめつ)したはずのニホンオオカミを見つければ大ニュースになると聞いたのび太は、思わず「ぼくが発見してみせる!」と言い出し、みんなにバカにされてしまう。すると、その様子を見ていたドラえもんが、「のび太くんは必ずニホンオオカミを見つけるぞ!」と宣言(せんげん)! 次の日、ニホンオオカミが目撃(もくげき)されたという山に向かうのび太とドラえもん。ところが、そこにはニホンオオカミを見つけようと、多くの人が集まっていた…。これではオオカミがいてもかくれてしまうと考えた二人は、さらに山のおくへと進む。 22世紀(せいき)にもオオカミの群れは確認(かくにん)されており、それなら現代(げんだい)にもいるはずだというドラえもん。未来の子どもたちがオオカミ男ごっこに使うという『月光灯』を取り出すと、のび太をオオカミに変身させ、おびきよせることに。しかし、のび太が撃(う)った『小型(がた)ますい銃(じゅう)』がドラえもんに当たり、ねむりこんでしまった…! すると、山おくでひとりぼっちになったのび太に、ホンモノのニホンオオカミが近づいてきて…!?
ある日の朝、「ゲラゲラ笑いたいから、おもしろい話を聞かせて」とのび太に言われたドラえもんは、『ゲラゲライヤホン』というひみつ道具を取り出す。これを耳にはめると、何を聞いても笑い話に聞こえるというのだ。さっそく耳にはめたところ、何を言われてもおかしな話に聞こえ、のび太は身をよじって大笑いしはじめる。 ゲラゲライヤホンをはめたまま、外へと出かけたのび太は、何を見ても聞いてもずっと笑い続ける。タイミング悪く、夫婦(ふうふ)ゲンカやこわいおじいさんを見て大笑いするのび太に、いっしょに歩いていたドラえもんは内心ヒヤヒヤで…。 そんな中、虫歯になってしまったものの、こわくて歯医者さんに行けないというスネ夫と出会う。話を聞いたのび太は、思いっきり笑えばいたさもわすれられるのでは?と、スネ夫にゲラゲライヤホンをかすことに。いたがりながらも笑いが止まらないスネ夫。するとそこに、先生がやってきて…!?
「空からどら焼きがふってきた!」 帰ってきたのび太は、屋根の上でたそがれているドラえもんを発見。どうしたのかと声をかけたところ、どら焼きがどこも売り切れで買えなったのだという。このまま一生どら焼きを食べられなかったらどうしよう…と落ちこむドラえもんに、どら焼きを作る道具はないのかとたずねるのび太。 それを聞いたドラえもんは、キノコのように木の幹(みき)を土台にしてどんなものでもさいばいすることができる『原木さいばいキット』を取り出す。そして、ママがお客様用に取っておいたどら焼きを種菌(たねきん)にして、湿度の高いお風呂でさいばいを始めることに。 しばらくすると、かわいいミニどら焼きが育ち始め、数時間後にはりっぱなどら焼きになっていた。大よろこびで収穫(しゅうかく)を始める二人だったが、ママに見つかり、食べ物をそまつにしないようおこられてしまう。しかも、シャワーヘッドがのび太のうでに当たり、のこっていたどら焼きがびしょぬれになってしまった…。 そこでドラえもんはぶじ収穫できた一つを種菌にして、今度は押(お)し入れでのさいばいにチャレンジするが…!? 「モノモース」 切手をさがしていたのび太は、ドラえもんに知らないかとたずねるが、知らないと言われた上に、いつも何かを失くしてばかりとお説教されてしまう。ところが、さがしていた切手はドラえもんのおしりの下に落ちていた…。 おわびにとドラえもんが出してくれたのは、スプレー型(がた)の『モノモース』。これを“物”にふきかけると、物がしゃべれるようになるというのだ。さっそくモノモースを切手にふきかけ、「どこにいるの?」と話しかけたところ、切手が「ここだよ~」と答えたからビックリ! これを使えば物を失くすことはないと部屋中の物にモノモースをふきかけるのび太。そして見つけた切手とモノモースを手にしずかの家に行こうとするが、部屋を出ようとしたところで、物たちが「ちゃんとかたづけろ」ともんくを言い出す…。 しかたなくかたづけを終えてから家を出たのび太は、とちゅうで会ったスネ夫に切手をじまんするが、たいしたことないと言われてしまう。すると切手が「なんだと!」と声をあらげて…!?
パパがカゼをひいて寝(ね)こんでしまった。こまったことに、お医者さんも休みなうえに、薬も切れていると聞いたドラえもんは、自分がよく効(き)く薬を作ってあげると言い出す。なんでも薬にできる道具があるというのだ。 まずは押(お)し入れからうちわを取り出すと、ポケットから出した『くすり製造(せいぞう)機』の中に入れ、ハンドルを回すドラえもん。すると、うちわがけずられ、粉(こな)薬が完成。さっそく、その薬をパパに飲ませたところ、すぐに元気になったからビックリ! ドラえもんによると、うちわだけにカゼをふき飛ばしたのだという。 さらに、虫歯がいたくなったのび太には、虫取りアミで作った薬を飲ませたところ、虫歯が取れてあっという間にいたみもなくなる。ほかにも、打ち身には傘(かさ)、がんこな咳(せき)にはおすもうさん(関取)などが合うと聞き、楽しくなるのび太。 みんなを薬で助けてあげようと考えたのび太は、“のび太薬局”を開店することに…!?
「10分おくれのエスパー」ジャイアンにさからえず、心にもないことを言ってしまったのび太は、正義(せいぎ)を守るための力がほしいと言い出す。それを聞いたドラえもんは、長く地道な訓練が必要なため、のび太には使いこなせないと前置きしながら『E・S・P(エスパー)訓練ボックス』を取り出す。 この道具を使えば、「念力」「透視(とうし)」「瞬間(しゅんかん)移動(いどう)」という3つの超能(ちょうのう)力を育てることができるものの、一人前になるためには、毎日三時間ずつ訓練して3年かかるのだという。それを聞いたのび太は、思わず「めんどくさいなぁ」と口にしてしまうが、ドラえもんが訓練ボックスをポケットにしまおうとしたため、正義のためならがんばると宣言(せんげん)! ブツブツ言いながらもボックスに向かって念力の訓練を始めるのび太だったが、まったくできるようにならない。そこで、透視の訓練を始めたところ、なぜかボックスが動いたからビックリ! 10分おくれで念力がとどいたのだ。 ドラえもんは10分もおくれる念力なんて…とあきれるが、よろこんだのび太は、瞬間移動の訓練を始めて…!?/「時間貯金箱」ママが帰ってくる2時まで遊びに行けないのび太は、ママを待っている時間がもったいないとなげく。それを聞いたドラえもんは、むだな時間を貯めておけるという『時間貯金箱』を取り出すと、2時までの30分間を貯(た)めようと言い出す。 さっそく、貯金箱に向かって30分と言いながら赤いボタンをおすドラえもん。すると、時計の針(はり)が30分進み、ママが帰ってきたからビックリ! ドラえもんによると、30分が貯金箱に入ったというのだ。その後、しずかの家に遊びに行くのび太だったが、しずかから宿題をしているから10分くらい待ってほしいと言われる。そこで、ここでも時間貯金箱を使うことに。 しばらく遊んだ後、しずかからピアノのレッスンがあると言われたのび太は、ドラえもんに貯めていた40分をおろしてもらう。そして、しずかとたっぷり遊んで満足すると、3時のおやつを目的にスネ夫の家へと向かうが…!?
バレンタインデーの前日、出木杉が手作りしたというバラのチョコレートを見せられたのび太は、その出来栄えにあせってしまう。今年はみんなでチョコレートを持ちよることになったからだ。スネ夫もみんなをあっと言わせるものを用意していると聞いたのび太は、いっしょにやろうとさそうがことわられてしまう。 そこでしかたなく自分でチョコレートの家を作ろうと考えるが、まったくうまくできない。明日は仮病(けびょう)を使って家にいるとなげくのび太に同情(どうじょう)したドラえもんは、『パティシエカメラ』を取り出す。このカメラで撮影(さつえい)したものは、どんなものでもおかしにできるというのだ。 さっそく、パティシエカメラで空から野比家の写真を撮(と)るドラえもん。そして、『パティシエボックス』にカメラをセットし、材料のチョコレートを入れたところ、しばらくして本物そっくりのチョコレートの家が出てきたからビックリ! しかも部屋の中もそのまま再現(さいげん)されており、『ガリバートンネル』で小さくなった二人は、家の中へと入ってみるが…!?
「ドラえもんがいなくてもだいじょうぶ!?」 未来デパートが送ってきた試供(しきょう)品のひみつ道具をゴミ箱にすてるドラえもん。それの様子を見たのび太は、おもしろそうだし、もったいないと言い出し、ドラえもんが止めるのも聞かず、それらを取り出していく。 そして、その中の一つ、『原料ライト』をどら焼きに向けたところ、小麦粉(こ)や小豆、たまご、ハチの巣などに変わってしまったからビックリ! このライトの光をあびせると、元の材料にもどるのだ。感心するのび太だったが、どら焼きが食べられなくなってしまったドラえもんは大激怒(げきど)。 調子に乗ったのび太は、原料ライトを手に遊びに行くことに。すると、これから高級レストランに食事に行くというスネ夫に会う。シルクのネクタイや革(かわ)のベルトでおしゃれをしているスネ夫からじまんされたのび太は、シルクの原料を見るため、スネ夫のネクタイに原料ライトを向けてみる。 すると、なぜかネクタイがペットボトルに変化。さらに、ベルトにライトを当てたところ、今度は本物のニシキヘビに変わってしまい…!? 「のび太が消えちゃう?」 毎日ゴロゴロしているのび太を見かねたパパから、将来(しょうらい)の夢(ゆめ)についてどう考えているのか?と聞かれたのび太は、「楽な仕事で、カッコよくて、お金さえもうかれば何でもいい」と答える。 その答えにガッカリしたパパは、画集を持ってくると、有名な画家が友人であると話し出し、子どものころから画家になりたいという夢を持っていたことを打ち明ける。絵の勉強をするための費用(ひよう)を出してくれるという人物があらわれたものの、まよっているうちに、そのチャンスをのがしてしまったというのだ。 それを聞いたのび太は、もしパパが有名な画家になっていたら、自分もぜいたくな生活ができるはずと考え、かつてのパパを画家の道に進ませようと『タイムマシン』で20年前へと向かう。 家の中でまよっているパパを発見したものの、一人じゃんけんを始めるなど、いつまでたっても決められないパパにあきれたドラえもんは、ささると思ったことを何がなんでもやりとげる『ヤリトゲ』をパパに投げつけるが…!?
スネ夫の誕生(たんじょう)日。あつまったみんなのプレゼントに、なぜかあまりうれしくなさそうな顔をしているスネ夫。ふしぎに思ったのび太が聞いてみたところ、ふだんからいろいろなものを買ってもらっているからと答える。 のび太たちがプレゼントした今日発売のマンガも、昨日パパの友だちの出版(しゅっぱん)社の人からとどいていたという。「悪いのはぼくの恵まれすぎた環境(かんきょう)さ」というスネ夫に、ドラえもんとのび太は腹(はら)が立ってしかたがない。 そんなスネ夫に感謝(かんしゃ)の気持ちを教えるため、ドラえもんはいろいろな気持ちを味わうためにあらゆる役をコーディネートしてくれるという、『気持ちコーディネート 試やく室』を取り出す。さっそく試やく室の中に入ったドラえもんは、中のカゴに入っていた白いTシャツを手に取ると、ペンで“人気者”と書きこみ、のび太に着せてみる。 すると、試やく室の鏡(かがみ)が光り、その中にすいこまれてしまったからビックリ! しかも、のび太はなぜかアイドルとしてステージの上に立っていて…!?
「ロボットがほめれば…」 有名な美術(びじゅつ)評論(ひょうろん)家だというしずかのおじさんに絵を見てもらうのび太たち。ジャイアンもスネ夫も良いところを見つけてほめてもらうが、のび太は幼稚(ようち)園の時に描(か)いた絵なのかと言われてしまう…。 それを聞いたジャイアンとスネ夫に大笑いされ、くやしくて仕方がないのび太。話を聞いたドラえもんは、のび太に同情(どうじょう)し、何でも必ずほめてくれるという『ひょうろんロボット』を取り出す。このロボットがほめると、みんなもほめてくれるのだという。 まずはのび太の絵をママに見せて感想をもらうことに。ところが、のび太の絵が下手なことを知っているママは、うそをつきたくないからと見てくれない。そこで、ママの前でひょうろんロボットにのび太の絵を見せたところ、ロボットが「いい!」と言い、その直後、のび太の絵を見たママはのび太の絵をほめてくれる。 続いて、パパにも同じ方法で大絶賛(ぜっさん)され、気を良くしたのび太は、ひょうろんロボットと絵を持ってみんなをさがしに行くが…!? 「ペットペンキ」 かっていた金魚が死んでしまい、落ちこむのび太。ママにまた金魚をかいたいとたのむが、すぐに死んでしまうからダメだと反対されてしまう。そこでドラえもんは、『ペットペンキ』を取り出すと、小石を魚のようにぬって、水を入れた水そうに入れる。すると、その小石がまるで魚のように泳ぎ出したからビックリ! のび太は大よろこびで庭の小石をひろい、カラフルにぬって水そうの中に入れていく。ほかのペットも作れると聞いたのび太は、いろいろな石をさがすため、ドラえもんと河原(かわら)へ。ウグイスやカメ、カタツムリなどを作った二人は、石を持って家へともどり、さらにスズメやニワトリ、ネコなども作っていく。 そんな中、本を読んでいたママのもとに、小石のスズメとウグイスが飛んでいく。ママがおどろいていると、そこに石のネコが飛びかかり、さらには石のイヌまでやってきたから大変! しまいには石たちがママに突撃(とつげき)してしまい…!?
しずかの家に遊びに行くと、おじさんからあずかったという鳥獣戯画が部屋の中にかざってあった。ドラえもんから、日本最古の絵巻(まき)物でマンガの原点ともいわれていると聞いたのび太は興味津々(きょうみしんしん)。動物たちが人間のマネをしているという説もあると聞き、かれらがどんな話をしているのか知りたくなる。 すると、ドラえもんが直せつ聞いてみようと言い出し、『絵画へのみち』というひみつ道具を取り出す。これを絵の一部にはると、そこが入口になって、絵の中の世界に入れるのだという。 さっそく鳥獣戯画にはり、中に入ろうとしたところ、しずかのペットのピーちゃんがカゴからにげ出してしまった! 二人は必死に追いかけるが、つかまえられないどころか、ピーちゃんが消えてしまったから大変! どうやら鳥獣戯画の中に入ってしまったらしい。 二人も急いで鳥獣戯画の中へと入っていく。すると、のび太たちに気づいた動物たちが二人のマネをし始め、それを見たのび太はふざけておどり出す。のび太と動物たちにイライラし始めたドラえもんがどなると、サルがドラえもんをタヌキよばわりして…!?
おつかいでジャイアンの家のお店をおとずれたのび太は、ジャイアンのママがお客さんにお店を閉(し)めると話しているのを聞く。お店の中ではジャイ子が商品をかたづけており、ジャイアンが荷作りもせずに出かけてしまったことにママがおこっているのを見たのび太は、ジャイアンが引っこしをするのだと確信(かくしん)。あわててみんなに報告(ほうこく)する。 のび太から話を聞いたみんなは、もうなぐられたり、あの歌を聞いたりしないですむと大よろこびするが、しずかはそれが本当だったらさびしくなるとしんみり…。みんなでジャイアンを気持ちよく送り出してあげようと提案(ていあん)。 話を聞いたドラえもんは、『オモテナシ女将(おかみ)』を取り出す。もともとは旅館やホテルの従業(じゅうぎょう)員に向けた教育用ロボットで、お客様にすばらしいサービス“オモテナシ”ができるよう、教えてくれるのだという。 ためしに、しずかをもてなすように設定(せってい)したところ、オモテナシ女将はのび太の服の中に入り、えりから顔を出す。そして、しずかにハンカチをわたすよう、のび太にこっそり指示(しじ)を出して…!?
「変身ロボット」ジャイアンに追いかけられ、どうにかにげきったのび太は、道で見かけたドラえもんに声をかけるが、むしされてしまう。さらにそのドラえもんにはなぜかキツネのしっぽのようなものが…。そのままドラえもんを追いかけて部屋にもどると、なんともうひとりドラえもんがいたからビックリ! そしてしっぽのついたドラえもんからどら焼きの入った紙ぶくろを受け取ると、どら焼きを食べ始める。おどろくのび太に、しっぽを引っぱってみるよう言うドラえもん。のび太がしっぽを引っぱったところ、キツネのロボットに変わったからビックリ! これは『変身ロボット』というひみつ道具で、油あげをあげると、その人に化けて、何でも言うことを聞いてくれるのだという。 さっそくれいぞうこから油あげを持ち出し、ロボットに食べさせるのび太。そして、のび太に変身したロボットに、ジャイアンをやっつけてきてとたのむ。ところが、ロボットが家を出る前に、油あげが無くなったことを知ったママに見つかり、お説教が始まってしまう。 そうとは知らないのび太は、ジャイアンに“宣戦布告(せんせんふこく)”の電話をかけてしまい…!?/「まわりのお天気集めよう」ドラえもんとのび太がテレビドラマを見ていると、家の電話が鳴る。おたがいにおしつけ合い、動こうとしない二人だったが、のび太が「じゃんけんぽん」と口にすると、ドラえもんも思わず手を出してしまう。 グーしか出せないドラえもんが負け、しかたなく電話に出たところ、雨がふりそうだからせんたくものを取りこんでほしいというママからの連絡だった。さらに、カサを持って駅までむかえに来てほしいという。電話に出たのはドラえもんでしょとのび太に言われ、はらを立てるドラえもんだったが、しばらくすると「終わった~!」と言いながら、きげんよくもどってくる。 しかし、窓の外は大雨。おどろいたのび太が窓を開けて身を乗り出したところ、目の前はどしゃぶりなのに、それ以外のところは晴れていたからビックリ! ドラえもんは、1キロメートル四方にふっている雨を、ホースでかこんだ中にまとめることができるひみつ道具の『気候集中装置(そうち)』を使ったのだ。 その後、夜から雪が少しだけふると知ったのび太は、家の周りをホースでかこみ、庭に雪を集めようと考えるが…!?
「イメージガム」風船ガムをじょうずにふくらませるスネ夫に感心するのび太たち。気をよくしたスネ夫は、しずかとジャイアンにはガムをおすそわけするが、またもやのび太の分はないと言われてしまう。3人が楽しそうにガムをふくらませているのを見てくやしがるのび太。 そんなのび太に泣きつかれたドラえもんは、ポケットからガムを出してくれる。さっそくそのガムを口に入れたのび太は、ドラえもんが“パーマン”のマンガを読んでいるのを見て、パーマンの話を始める。 すると、のび太がガムでふくらませた風船が、なんとパーマンの形になったからビックリ! のび太が口に入れたガムは、『イメージガム』というひみつ道具で、何かを思いうかべながらガムをふくらませると、30分だけそのかたちになるのだ。 それを聞いたのび太は、みんなにじまんしようと、イメージガムを持って出かけることに。ちょうど道を歩いているジャイアンとスネ夫を見つけ、先回りして二人をおどろかせようと考えるが…!?/「45年後……」将来(しょうらい)、人から尊敬(そんけい)されるりっぱな大人になるために、ちゃんとした生活を送ろうと一大決心するのび太。ところが、ジャイアンとスネ夫から、できもしないのにとバカにされ、すぐにやる気を失ってしまう。 その後、家に帰ったのび太が自分の部屋に入ると、だれもいない部屋に直前までだれかがいたような形跡(けいせき)が…。さらに、ママからおやつのケーキがあると言われたものの、すでにだれかが食べたあとだった。 腹(はら)を立てたのび太は、気分転換(てんかん)のため、学校の裏(うら)山へと向かう。ところが、のび太がいつも寝(ね)転がる場所には、知らないおじさんが寝転がっていた。しかも、おじさんはのび太の名前を知っており、親しげに話しかけてくる。 おどろいたのび太が「だれ?」とたずねると、おじさんは「45年後のキミだよ」と答えたからビックリ! そのおじさん=未来ののび太は、小学生ののび太と一日だけ入れかわりたいのだという。 おくれてやってきたドラえもんに『いれかえロープ』を出してもらい、体を入れかえる二人だったが…!?
パパとママといっしょにお花見に出かけたのび太とドラえもんだったが、人が多く、桜(さくら)を見る場所が見つけられない…。しかたなく、屋台の食事だけでも楽しもうと考えるが、どの屋台も長い行列ができており、あきらめて帰ることに。 残念がるみんなを見たドラえもんは、『どこでもドア』で裏(うら)山へと向かう。そして『立ち木スタンド』を取り出し、スイッチをおしたところ、ニョキニョキと枝(えだ)がのび、満開の桜の木になったからビックリ! それを見たのび太は、大よろこびでパパとママをむかえに行くが、ちょうど二人はテレビで小川が流れるそばに桜がならんでいる景色を見て、うっとりしていた。1本だけでは足りないと考えたのび太は、ドラえもんに桜をふやしてほしいとたのみこむ。 そこでドラえもんが、『花咲(さ)かばい』を裏山にまいたところ、辺り一面が桜でいっぱいに! さらに『小川じゅうたん』を広げるドラえもん。美しい景色に感動したのび太は、ドラえもんと共に、今度こそパパとママをお花見に招待(しょうたい)しようとするが、二人が屋台の食事を期待していることを知り、大あわて! ドラえもんは考えた末に、『屋台かんばん』を取り出して…!?
宿題をわすれた時も、神成さんの家のガラスをわった時も、調子がいいことばかり言って、大人にえこひいきをされるスネ夫に、はらが立ってしかたがないのび太。ジャイアンも、ドブそうじをしていたところ、ちょうど大人が通るタイミングでスネ夫が変わると言い出し、自分がずっとやっていたように見せて、スネ夫だけがほめられたことがあるらしい。 話を聞いたドラえもんは、『ひい木』というバッジのようなひみつ道具を取り出す。これを付けた人は周りの人からえこひいきされるようになるというのだ。さっそくのび太が付けてみたところ、おやつのプリンをのび太だけがもらえた! そのまま出かけたのび太は、公園で有名俳優(はいゆう)が撮影(さつえい)をしているのを発見。ファンたちがサインをねだる中、のび太だけがサインをもらい、みんなにうらやましがられる。 その後、のび太はジャイアンとともに、スネ夫をサッカーにさそうことに。すると、のび太がけったボールが神成さんの家に飛んでいき、神成さんの顔面にぶつかってしまった! あわてたスネ夫は、犯人(はんにん)はのび太だというが、神成さんはスネ夫におこり出して…!?
「虹(にじ)色タヌキとドラえもん」 山で虹色のタヌキが発見されたというニュースを見たママは、トランプで遊んでいたのび太とドラえもんに、興奮(こうふん)しながらそれを伝えるが、二人ともまったく興味(きょうみ)を示(しめ)さず、ガッカリしてしまう。 ところが次の日、学校でもその話題になり、ジャイアンとスネ夫だけでなく、しずかも虹色タヌキが発見された近井山にタヌキをさがしに行くと聞いたのび太は、みんなより先に見つけたいとドラえもんに泣きつく。青いタヌキよばわりされたドラえもんはことわるが、のび太にしがみつかれ、しかたなく『どこでもドア』を出すことに。 近井山では虹色タヌキまんじゅうやグッズが売られ、たくさんの登山客でにぎわっていた。そんな中、二人はふつうのタヌキを発見! そこで、動物の言っていることがわかる『動物語ヘッドホン』をつけて、虹色タヌキの写真を見せてみたところ、一匹(ぴき)のタヌキが知っていると言い出し、二人を虹色タヌキがいるところまで連れて行ってくれることになるが…!? 「未来図書券(けん)」 未来の本を取りよせることのできる『未来図書券』を使って、のび太のために、映像(えいぞう)で見る22世紀(き)の本を取りよせるドラえもん。歴史(れきし)や宇宙(うちゅう)についての、おもしろくて勉強にもなる本にもかかわらず、まったく興味が持てないのび太は、ろくにも見もせずにねむってしまう。 おこったドラえもんがのび太を置いて出かけてしまった後、部屋にあるマンガにもあきたのび太は、スネ夫に新しいマンガでもかりようと考え、空き地へと向かう。すると、スネ夫がまだ発売されていない人気マンガ雑誌(ざっし)の来月号のためし刷りを手にじまんしていた。スネ夫のパパのお友だちから入手したらしいのだが、のび太だけは見せてもらえず、ガッカリ…。 人気連載(れんさい)の最終回がのっているそのマンガ雑誌がどうしても見たいのび太は、まだ発売されていないのなら、ドラえもんが置いて行った未来図書券が使えるのでは?と思いつく。そして、さっそく未来図書券を使って来月号を取りよせたのび太は、さらに先が読みたくなり、再(さ)来月号も取りよせることにするが…!?
河原(かわら)で、たんぽぽのわた毛を飛ばしていたのび太は、風に乗って空を飛べるなんていいなぁとつぶやく。それを聞いたドラえもんは、のび太にもできると言うと、『たんぽぽくし』を取り出す。 さっそくのび太がたんぽぽくしでかみをとかしてみたところ、かみの毛が逆(さか)立ち、タンポポのわた毛のように広がったからビックリ! さらに、風にふかれてうかび上がり、そのままふわりふわりと飛んだ後、風がやむのと同時にゆっくりと下りてくる。 のび太は大よろこびでドラえもんもやってみればとさそうが、かみの毛がないドラえもんは苦笑い。そのまましずかの家まで飛んでいったのび太は、しずかもさそって、二人でふわりふわりと空の散歩へ。 一方、たんぽぽくしを手に一度家にもどったドラえもんは、パパとぶつかり、そのひょうしにパパが持っていたくしとたんぽぽくしが落ち、入れかわってしまう! そうとは知らないパパはたんぽぽくしでかみの毛をとかすと、そのまま買い物に出かけてしまい…!?
古い人形をくわえている犬に出くわした、のび太としずか。「お人形がかわいそう」というしずかにたのまれ、のび太は犬に立ち向かい、なんとかその人形を手にすることに成功する。 その後、人形の洋服をぬい直してあげたしずかは、持ち主が心配しているだろうから返してあげたいという。そんなしずかの願いをかなえてあげたいのび太は、ドラえもんに持ち主をさがす道具を出してほしいとたのみこむが、そんなものはないと言われてしまう…。 落ちこむしずかとのび太を見かねたドラえもんが取り出したのは、『ココロコロン』。これをふりかけると、その人形の心がわかるようになるというのだ。さっそく人形にココロコロンをふりかけ、「きみのおウチに連れて行ってあげる」と話しかけたところ、人形がうれしそうにほほ笑んだからビックリ! のび太たちは持ち主さがしに出発、人形がほほ笑む方向に進んでいったところ、りっぱなお家の前で人形が満面の笑顔になった! ところが、その家の女の子は、その人形は古くなったからすてたのだと言い出して…!?
「ママにヤングをプレゼント」アルバムに入っていたパパとママの若(わか)いころの写真を見て、もり上がるのび太とドラえもん。二人の会話を聞きながら、ちょうどかがみを見ていたママは、小じわや白髪(しらが)が気になってしまう…。 そんなママのために、明日の母の日のプレゼントとして、若くなる道具を出してあげてほしいと言い出すのび太。そこでドラえもんは『ゴーゴーヤングミスト』を取り出す。 さっそく寝(ね)ているママを起こし、イスになっているところにママをすわらせるドラえもん。そしてスイッチをおしたところ、ヘッドセットがママにセットされ、中からミストが噴出(ふんしゅつ)し、ママを包みこむ。 しばらくして、ミストが消え、ヘッドセットが外れた後、ドラえもんにわたされたかがみを見たママは、白髪もシワも消え、かみもはだもツヤツヤになった自分のすがたにビックリ! 大よろこびでドラえもんとのび太をだきしめる。 次の日の朝、ごきげんでみんなに豪華(ごうか)な朝食を作ってくれるママ。ところが、パパはママの変化に気づかず…!?/「あめんぼう」ジャイアンとスネ夫にむりやりローラースケートをはかされたのび太は、うまくすべることができず、二人にバカにされてしまう。くやしいのび太は、転ばないローラースケートを出してほしいとドラえもんにたのみこむが、そんなものはないと言われてしまい…。 その後、ドラえもんにさそわれ、散歩に出かけたのび太は、大きな池でアメンボウがスイスイと水面をすべっているのを発見。それを見たドラえもんは、食べると水にうかぶことのできる『あめんぼう』を取り出す。 あめんぼうを食べたのび太は、おそるおそる水面に足をのばそうとするが、こわくてなかなかふみ出すことができず、ドラえもんにつき飛ばされてしまう。すると、のび太の体は池にはしずまず、そのまま水面をすべっていったからビックリ! 大よろこびでドラえもんといっしょに水面をすべって楽しむのび太。その後、しずかをむかえに行くとちゅうで、道でローラースケートをしていておこられたジャイアンたちを見かけたのび太は、思わず二人を挑発(ちょうはつ)し、追いかけられてしまうが…!?
「ステキな道具は交換(こうかん)で!?」学校から帰ってきたのび太が部屋に入ると、ドラえもんに『ビックライト』を当てられ、巨大(きょだい)化してしまう。もとの大きさにもどったのび太に、道具の整理をしていたのだと説明するドラえもん。すてるのではなく、22世紀(せいき)の業者に買い取ってもらうというのだ。 ところが、要らない道具を『カイトルボックス』につめこんで送ったところ、とどいた見積書の金額(きんがく)は、なんとどら焼き1こも買えない額だった…。そこで、買取ではなく、別の道具に交換できるプランを選たくすることに。 すると、『コウカンボックス』があらわれ、中に入っていたのはほうきらしき道具がひとつ。説明書によると、またがるだけで自由自在(ざい)に空を飛ぶことができる『飛ボーキ』という道具らしい。 さっそく飛ボーキに乗ってみるのび太。のび太でも使いこなすことができ、さらに掃(は)きそうじもできるという説明にドラえもんは大よろこび。他の道具も新しい道具に交換してもらおうと考え、カイトルボックスにどんどん道具をつめこむが…!?/「うらないカードボックス」のび太が学校から帰ると、ドラえもんがどら焼きを食べていた。のび太にもわけてくれるドラえもんだったが、その直後、もう一人のドラえもんがどら焼きのふくろを手に入ってきたからビックリ! 実は2つのお店で特売をやっていたため、コピーロボットに買いに行ってもらったのだという。 『うらないカードボックス』でどら焼きの特売があるといううらないが出たものの、どのお店なのかがわからず、二手に分かれたのだというドラえもん。3まいのカードをヒントにうらなうのだというが、出てきたカードが「山もりのどら焼き」「笑顔のドラえもん」「お茶」のカードだったのだ。 山もりのどら焼き=特売で、笑顔になったところまではわかったが、お茶はなんだろうと二人が首をかしげていると、ママがお客様にいただいたというお茶をもってきてくれる。よろこぶドラえもんだったが、こぼれたお茶が足にかかってしまい、大あわて。 その後、ママにとなり町に住んでいるおばさんにとどけものをたのまれたのび太は、うらないカードボックスでうらなってみることに。出たカードは、「ケーキ」「紅茶(こうちゃ)」「犬」の3まいで…!?