ヒムロ

リコリス・リコイルのヒムロのレビュー・感想・評価

リコリス・リコイル(2022年製作のアニメ)
4.3
世界一治安の良い国日本。
それは制服という都会の迷彩服を身にまとい、犯罪者を極秘に『処理』する「リコリス」達とそれを指揮する公的機密組織「DA」によって保たれている平和だった。
味方を守る為の独断行動でDAを左遷された井ノ上たきなは、最強のリコリスと呼ばれながらDAに所属せず不殺を貫く錦木千束が看板娘を務める「喫茶リコリコ」で働くことになる。


自由人と真面目人間が最初はぶつかりながら徐々に仲を深めて行く王道のバディストーリーでありながら、設定が秀逸だった。
女子高生がヒットマンをしているという非現実的な設定を、「制服でカモフラージュ」というアイデアでSFや不思議設定にせず現代的な世界観に落とし込んでいるのが見事。
「女子高生が銃撃ってるの好きでしょ?」的な発想を硬派に、かつ13話というコンパクトな構成にまとめている。

時間軸の速さが13話では少し視聴している側としては理解はできても、キャラ達と同じように実感できないなぁというところが残念だった。


敵である真島もカオスを体現したような存在でありながら、憎めないキャラがとても良く推せるヴィランだった。
個人的に戦いながらベラベラと喋る敵は大好きなので性癖にぶっ刺さった。


それとEDへの入り方が良いアニメは総じて神アニメ。
これはガチ。
ヒムロ

ヒムロ