嫌なこと続きの毎日を変えるため、ポケモンリゾートに転職したハル。
ここには毎日、様々なトレーナーとそのポケモンが遊びにくる。
これは自己肯定感低めのハルが頭痛持ちのコダックと出会い、職場の仲間やポケモンの助けを借りつつ段々と一人前のコンシェルジュになっていくお話。
フェルト風の可愛い絵柄のアニメだと思って見ていたが、見終わって調べるとキャラクター達はガチのフェルトを使ったストップモーションアニメと知って驚愕。
15分が4本は短いなぁもっと色んなエピソードや色んなポケモンが見たかったなぁと思っていたが、そういうことなら少ないのも納得。
メインストーリーは最近の時代らしく、辛い仕事から自分の向いてる楽しいことをやろう的な話で、かなり極論っぽい都合のいいメッセージにも聞こえるのだが、それがすんなりと入ってくるポケモンの世界観が素晴らしい。
ロケット団など例外もあるが、基本的には人の善意で回ってるタイプの世界なので極端なメッセージがよく馴染む。
こういうストーリーラインにすると最終回には失敗や挫折から立ち直る話を持ってきがちだが、そっちで暗い雰囲気は作らずに、別の縦軸できっちりテーマには沿って良い最終回を作っているのもかなりテクい作りだと思った。
ポケモンの看板であるピカチュウは脇役におきつつ、きっちり色々なポケモンの可愛さや日常を描いてくれていて、今から続きが待ちきれない。
どこかの島には暮らしていそうな日常感がたまらない。
細かいグッズや船などのポケモンデザインも生活感があってこれまた最高。
優しすぎる世界が心地よくて、ラストではハルに釣られて泣いてしまった。
竹内まりやのED曲も優しい声で雰囲気にピッタリ。
何か悲しいことがあった人にはこれを見てほしい。
多分最高のデトックスになるから。
