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範馬刃牙 第2期<地上最強の親子喧嘩編>のヒムロのレビュー・感想・評価

4.9
史上最強の生物であり、同時に父であり、また同時に母の仇であるはずの範馬勇次郎。
刃牙は戸惑っていた。
憎むべき相手として越えようと努力してきた一方で、親子としてあるべき関係を求めている自分に。
料理や雑談、それに目標としてきた殺し合いでも試合でもなく、一家庭のよくある親子喧嘩。
そういう触れ合いがしたいと。
そして地上最強の親子喧嘩が幕を開けようとしていた…。

原作での最高峰エピソードの完全映像化に大満足。
ともかく非の打ちようがないクオリティでの映像化は流石Netflixといった所。

これはアニメというより原作からそうだったのでしょうがないのだが、地上最強の親子喧嘩が始まろうとしている中、烈海王のボクシング編が弱すぎる。
すごい面白いし小山力也さんの芝居も最高なんだが、やっぱりいかんせん構成として範馬家の喧嘩に対して引きがなさすぎる。
特段内容がリンクしてるとかもないし、アニメぐらい先にボクシング編を終わらせてから親子喧嘩編と綺麗に分けても良かったのではないかと思ってしまう。

島崎信長さんの芝居もピクル編から感じていたが、段々と完成されてきてクライマックスへと向かう。
梢ちゃんの乱入もイメージ通りで最高だった。

TAWAKEのシーンがないだけが悲しい所だった。

「努力するものが楽しむものに勝てるワケがない」とは刃牙のセリフだが、まさに製作陣からの深すぎる愛が伝わる作品だった。
このまま漫画が完結してもそこまで描き切って欲しい。
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