羅武

リコリス・リコイルの羅武のレビュー・感想・評価

リコリス・リコイル(2022年製作のアニメ)
2.9
近未来日本でテロと戦う少女たちの物語。…なのだが、主人公2人を始め、各女キャラクター造形がむちゃくちゃ可愛い。

『孤児を集めて戦闘教育を施した日本最強の特殊部隊』という設定は百歩譲るとして、何故JKばかりなのか。は説明がなかった。『目立たないように普段は制服に身を包み』あたりであっ(察し)となり、もう突っ込まないことにしてなんとか感情移入しようと試みたが駄目だったw

全般的に殺陣やアクションシーンは意外にもよく出来ているのだが、如何せんキャラが制服JKである。しかも全員線が細くて例外なくかわいい。制服女子高生軍団がテロリストと銃撃戦を繰り広げる絵面はもうAIKaやナジカ電撃作戦にしか見えず、果たしてハードボイルド要素は必要だったのか最後まで疑問符が消えなかった。後に原作者は『ベン・トー』の人と知ってある意味納得したw

このアニメを一行で言うと『美少女モノだと思った?残念ハードボイルドでした!でも日常パートもある明るい作風だよ!』のような感じで間口を広げたと言うよりはどっちつかず。ゲームで例えるなら『デッドオアアライブの格闘ゲーム部分は実は神バランス』のようなもので、例えそれが本当でも格ゲー目的でデドアラやるやつは少数派だろうし、そのギャップを楽しめるかどうかは人によるだろう。

そしてAIKaやナジカ電撃作戦と決定的に違う点として、薄い本の需要と供給ラインが致命的に出来ていない。スパイアクションといえば拉致監禁と相場は決まっているのに、変に日常パートがあるせいでエロ同人は純愛レズモノばかりで非常に困っている。
羅武

羅武