羅武

Tekken:Bloodlineの羅武のネタバレレビュー・内容・結末

Tekken:Bloodline(2022年製作のアニメ)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

全編に漂うこれじゃない感がすさまじい。

まずキャラの作画造形が悪い。世界最高クラスのキャラ造形を誇る3Dゲームが、これでGOを出すなというレベル。

次に台詞。オリジナルの日本語声優たちの演技には問題がないどころかレベルは高いのだが、セリフそのものが明らかに『日本語』ではなく『英語の和訳』であり、日本語の上手なアメリカ人が喋ってるような言葉回しになってしまっている。間違ったことは言ってないが微妙にズレた言い回し、それが会話ばかりか主人公への問いかけや訓示、決意の叫びなどの時も含めて最後まで続く。違和感の大部分はこれ。平八の一人称くらいはゲームと同じにしてくれw吉光の漢字間違いは誰も指摘しなかったのか…

バトルシーンはエフェクトだけはゲームに準じていて基本的に派手でカッコいい。ただスタッフはエフェクトを波動拳やドラゴンボールの気功波と勘違いしているようで『技後にエフェクトが出る』ではなく『エフェクトを放り投げる』のような描写が多々あったが、まあそれはそれで面白かったからヨシ。でも無色白地を使った効果は微妙。ゲームを知っている者からすると使う技のチョイスもイマイチ。リュウウンツーイ!

演出・脚本についても全体的にお粗末で盛り上がりに欠ける。突然のギャグパートや伏線なしの友情など、格ゲー原作なら仕方ない部分に目を瞑ってももうひと工夫欲しかったところ。特にラストの仁が平八にトドメを踏みとどまるシーンはすげー雑だったのが悲しい。ここは鉄拳の中でもかなり名演出の鉄拳4仁ED準拠にしてほしかった。

女性キャラの中でシャオだけやたらムチムチで乳尻太腿リョナをコンプしていて優遇ぶりがうかがえる。逆にジュリアのブスさがガチ。


一言でいうと『そびえ立つクソとまでは言い切れないくらいのクソ』
羅武

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