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ミッドナイト・ゴスペルのmaのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・ゴスペル(2020年製作のアニメ)
4.5
宇宙キャスターのクランシーが住処である仮想世界をシミュレーターで飛び出し、広大な宇宙のなかに無数に存在する惑星をめぐりながら、薬物、愛、悟り、許し、実存、瞑想、死、命。これらに関する疑問を、さまざまな人物へのインタビューを通して紐解いていく。


この常軌を逸したとんでもないアニメ作品は、クランシーを演じるダンカン・トラッセルのpodcastが元になっている。本作「ミッドナイト・ゴスペル」は、そのpodcastを聴いた脚本家ペンデルトン・ウォードが番組内のインタビューをアニメーションにして描き起こすことをひらめいて制作されたものだという。

流し見、ながら見は絶対にできない作品なのでかなり時間がかかったが、ようやく観終えた。

小難しい字幕とはまるで噛み合わないサイケでグロテスクな映像に困惑するかもしれないが、精神論や宗教に拒絶反応を示さない方は是非いちど観てみてほしい。




「悪い薬はない 状況による」

「恥はもとより 荒れ狂うエゴも必要だった
それがないと私はクレイジーではなくなり面白くない
でもこれこそが病やエゴのウソなのよ」

「僕は自分が何をやるべきか分かってる
それって幸せなことだよ」

「いつか分からないけど死は確実に訪れる
それが分かっていたら
自分や他人の時間を無駄にしたという後悔も減るはず」

「〝絶望〟はイヤな言葉だよな
希望がどれほど邪魔だったかを考えたことない人にはね
明日には希望が──グサ!
彼女は戻ってくる──グサ!
許してあげられたら──グサ!
自分を希望で殴ってる
絶望に身を任せればよかったのに」

「人生の調子が狂っていても
それに合わせて歌えばいい
調子が悪くても自分でいる方が
悟った誰かになるよりいい」



「心が砕けて開いたらとても痛むの
でも痛みも形を変えるわ
痛みに問いかけたらそれが愛だと分かる 本物のね」

「こういう愛はどこにも行かない そのうち分かる」
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