偽ダヌキでも人形でもなくスレッタになるためにガンダムを駆るスレッタ、己自身を呪ったプロスペラ、アニメの最終回って帳尻合わせとか野暮なファン配慮に終始するパターンが多いから24話で綺麗に収まるのか不安だった俺、全てが救われた最終回。
親と子の問題。グエルを中心とした脱漢的なテーマ。強化人種やアーシアンをめぐる差別問題。大人の責任。ミオリネとスレッタの距離。終盤の4話くらいで広がっていた風呂敷を段階的にまとめつつ最終話を迎えた構成力を最終話を観ながらヒリヒリ感じ取る。ほんとロジカルに作り込まれてた。
序盤から重めのテーマを放り込んでくるので頭ぶん回しながら見てたけど最終回くらいになるとガンダムってやっぱ人間同士のぶつかり合いの話なんだなー(泣)という謎のニュータイプ風思考に落とし込まれるしそういう時は大体画面に謎の粒子がキラキラしてる。
あと全体通してアツかったのはサウンドデザイン。ビームの重さ。弾く音の反響。バーニアやファンネルの駆動音から感じる感情。無音でゾクっとさせる演出も多かった。
あとシャディクが全ての罪を背負ったような終わり方だったけど、プロスペラ、ベルメリア、議会連合のおっさんとか多くの大人の責任がうやむやになっているのはなんとも皮肉っぽい。ただし、社会のことはまだ何も解決していないけど少年少女たちは親よりも少しマシな形で大人に近づいた。
どんな時でもお茶を淹れることはすごく大事。