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ブラック・ジャック OVAのkakukoのレビュー・感想・評価

ブラック・ジャック OVA(1993年製作のアニメ)
4.8
出崎統監督のアニメーションとベテラン声優のガチンコアニメ素晴らしい、おもろすぎ。
5話、10話のアツさと、6話の切なさよ。

〈ブラックジャックOVA〉
●1話
伝説の奇病キマイラ。
ブラックジャック先生・大塚明夫様、患者クロスワード氏・大塚周夫様、親子共演、凄まじい演技の応酬だったな。
全身から大量の汗、口から噴水のように水を吐き出す止め絵。
80人もの名医たちが残していった資料を読み込み死角を見つけ出す。
発作中の患者にメスを入れる。
痙攣が起きて暴れ回る患者にどうやってメスを入れるっていうんだ、ブラックジャック先生って自分に言ってるのウケるな。
村の人々もどんどんキマイラ病を発症していた。
水を飲むと痛みが和らぐ。
ブラックジャック先生整形もできるのか。
「断るとここで死にます」からの「断る」からのビンタウケるな。
結局整形してる。
1話後半からのアツさ。
60年前に発症した家族の生き残り。
クロスワード氏は村人たちを憎んではいなかった、キマイラを憎んでいた。
300万ドルは命惜しさに出した金でなく、キマイラを見つけるための金。
おはよう、サユリ。
目と口が青く光って死ぬ。
血管の壁の間にウイルス。
血液の浸透圧の加減で発作。
「道を開けろ」
狂犬病の予防の薬とかをさっと出せるのすごいな、用意がいい。
●2話
遊園地でソフトクリーム食べてるブラックジャック先生にキュン。
麻薬が絡んでいる。
三流医大出の後継ぎ医院長が1番厄介。
ヘルニアのオペでも殺しかねん。
ドキドキバカをやってみたくなるんだよ。
10時間越えの大手術。
手術に立ち合いたいっていっぱい医者が見にくるのアツい。
術後患者運ぶ時に医院長どけって言われてて惨めだ。
サボテンが麻薬の原料、針に刺されただけでもすごい効果を発揮。
偶然は3度は起こらない、これまではなでおでこにキスするとかオシャレすぎる。
麻薬を打たれるも、作用を客観的に確かめていくことで理性を保つ。
ブラックボックスが落ちるなと語りかける。
太ももをハサミで何度も刺しまくる。
友達全員が麻薬中毒になる悲しみ。
何で2人だけで登山してたのか謎が解けた。
●3話
ユナイツ連邦。
オルテガ共和国。
マリアがロケットランチャーでヘリを撃墜しに行くところ、笑ってんのカッコ良すぎた、アツい。
銃弾に倒れるマリア。
満月が照らす今のうちにクルーズ将軍の喉を開いて甲状腺の病巣を取り除く手術敢行するのアツすぎる。
ブルージャケット隊が忍び寄る。
ホーホーホーってフクロウか何かの鳴き真似で仲間に知らせるやつ良いな。
手術の最中、敵を引きつけるために仲間たちは西へ。
俺たちの大佐。
テントでマリアが裸で添い寝して来たけど手を出さないブラックジャック先生すごい。
昨日は楽しかったって言われて、脈アリかどうかではしゃいでいるマリア。
いつも何かと戦って、いつも緊張している生き方、クルーズ将軍もブラックジャック先生もマリアもみんなそんな生き方。
祖国のために。
国と国との争いだからってクルーズ将軍を銃撃。
ブチギレのブラックジャック先生の拳の重さ。
国境を越えて1番初めの村の教会で3日待つ、誰も来ないのを承知で。
空へ向けて放つ弾丸は誰のためなのか。
マリアの認識票を持ち帰る、それはお守りなのかどうかを海を見ながら考える。
素晴らしい止め絵だった、どの絵もすごかった、マリアがロケットランチャーでぶっ放してるところ最高だったな。
●4話
ドクター・キリコ登場、キリコが登場しただけでアツい。
拒食症、精神的な要因もあるが他の要因もある、ほなの要因の可能性を徹底的に調べるブラックジャック先生の熱意。
過酷な検査を乗り切るミシェル、そこには彼女の生きたいと言う気持ちがある。
エリテマ、赤い斑点が出現。
キリコとブラックジャックはどこかで見たことがある。
大戦中に作られた細菌兵器の症状とか分かるわけない、そんな症例が記憶の片隅にある2人はやはりすごい。
症例が分かれば対策も練れる。
生まれ育った村に毒物の破棄場があったという不運。
何をしても無駄で追い詰められていくミシェル、気持ちは死ぬ方向へ。
ソロキャンプしてるキリコ。
手持ちのブドウ糖を点滴してくれるの優しい、手持ちのブドウ糖て。
毒物のスペシャリストでも探すのが難しかった、わざわざもって来てくれるの優しい。
ネズミを回収、脳を切り開いて寄生虫を見つけ出す。
脳の神経に擬態する寄生虫、怖すぎる。
医者のおじさんが良い人で良かった、滝口順平様の声は優しさに満ちてる。
車に轢かれそうになってるブラックジャック先生がギリギリで避けたところ良かった。
●5話
今回は語りがピノコ、良い。
そしてアツすぎる物語、泣ける。
ピノコとポーカーしてるブラックジャック先生エモい。
昔の銃の後から出血。
メニューを「逆さだよ」って直してくれるブラックジャック先生良すぎる。
天才的な外科手術跡。
このオペをした人物に会いたいと願うブラックジャック先生。
ブラックジャック先生が認める天才エルネストさん、アツい展開。
消毒のイソジンで手にあざができる、それでバレる。
無免許医だった。
救えた命もあれば、救えなかった命もある。
サンメリーダのフクロウと呼ばれた天才医師ここに眠る。
内戦の最中天才が生まれる。
瀕死の重傷を負いながら、怪我をした赤ん坊に乳を与え、その姿のまま絶命、壮絶すぎる。
全員が奇跡を見た。
エルネストさんは赤ん坊を救うのに必死だった、皮膚活線のことなんて気にして手術してなかった。
ぜひあなたのメスさばきを見てみたいってお願いするブラックジャック先生が見れるの貴重だ。
粗末な衣料品、ランプの灯りだけで行われた大手術。
「あの時ばかりは少しだけ借りてもいいと思った、何かの、力を」
カッコ良すぎる、そして渋すぎる。
●6話
2年前の小包から大量のくしゃくしゃのお札。
なんか戦国時代にタイムスリップ。
なんとなくクレヨンしんちゃんアッパレ戦国大合戦を感じるな、元ネタの一つだったりするのかな。
発作で鬼の面被った姫が薙刀で切り掛かってくるとか怖すぎる。
幼少期の姫、ホタルを口の中に入れて三郎に口光らせるの見せて腰抜けさせるのウケるな。
ピノコ危ない状況だけど楽しくお手玉しててウケる。
あぶ丸すごい身のこなしだ。
戦国の世で開胸手術。
蛇が心臓を締め上げている。
三郎が蛇退治。
京都の偉い人に嫁ぐのが嫌すぎて毒を飲む。
三郎と一緒になりたかったけど、その方が無理。
申し訳ありませんと泣きながら謝る三郎。
お互い好き同士なのに一緒になれない悔しさ。
姫を担いで逃走。
逃走中に決心、三郎は姫と一緒になることを告げる。
「夢が、叶った」と言い姫が絶命。
三郎も背中に火矢を浴びて命を落とす。
姫は偉い人の遺体と一緒の棺に入れて京都に運ばれる事実を知り号泣するピノコと私。
こんなに悔しいことないよ。
姫を背負って出て行く三郎は笑っている、どうしようもないピンチの時に笑うのカッコ良すぎる。
夢オチ。
現実の三郎はもういない。
奥さんは助かる、心臓の手術の成功率は通常半々といったところだが、今回は100%だって笑うブラックジャック先生のかっこよさと頼もしさ。
●7話
難民キャンプの粗末なテント内で5歳の女の子を救う大手術。
「大丈夫、まだ頑張れる」って語りかけながら手術する先生素敵すぎる。
第一に患者のことを考える姿勢、基本中の基本を貫くブラックジャック先生。
薬品を使えばいいってもんじゃない。
ブラックジャック先生は残り、難民キャンプ1ドルで診察開始、キャサリンはニューヨークへ、舐めとんのか。
てっきり一緒に難民キャンプでボランティア続けんんかと思ったら帰るんかい。
キャサリン自分勝手すぎる、結婚の延期言い出したあたりからこいつやばいって思いました。
手紙もブラックジャック先生の凄さばかり書いてきて意味わからんねんけどってなりますよね。
設備の整った病院で手術してるのもすごいことじゃないのか。
国際医師免許をブラックジャック先生に。
シラビョウシ先生の猛反対。
罪を償ってから。
若いが才能のある先生。
臓器を見て患者を見ない風潮。
オペは誰のためにあるのか。
●8話
体から植物が生える少年。
樹齢は約3000年と言ったところがって推理するブラックジャック先生、木が「私の樹齢は4500年」って言いにくるのおもろい。
守りの木なのか人食いの木なのか。
木と歌を歌う約束。
歌を聴いて花を咲かせ、枯れ葉となって朽る木のアニメーション凄まじかった、さすがや。
意志力。
肩甲骨に入った種はなんらかの意思を持っているかのように成長している。
除去手術成功かと思いきや腹に葉っぱが生えている。
ここでいいやって根を張ろうとするロレンスウケるな。
気を守るイカれたおっさんが丹下段平でウケるな、無茶苦茶な惨めっぷりを発揮してる。
火炎瓶で武装してるのウケまくり、木が燃えるだろ。
メスを投げて縄を切るのすごい。
ぶれた絵が重なっていくのとか、繰り返しの演出がなんかビンビンに感じられた、進化していってる感、観てて楽しい。
●9話
人面瘡。
体をガチガチに縛ってもなお動く。
殺人事件、傷害事件とどう繋がるのかワクワクした。
解離性人格障害。
外科医だが人の心へ介入。
壮絶な幼少期。
家庭教師が最低でも10人、徹底的なスケジュール管理。
母の離縁と死別。
心が壊れるわな。
自分の中に別の人格を宿さなければ生きていけなかったのかも。
使用人種田がいいやつすぎる。
種田も医学を志した男。
今でも勉強をし続けており、屋敷に用意した物品がよかったからブラックジャック先生に褒められる、これは嬉しい。
つくね。
人面瘡が動くアニメーションキモすぎる。
指紋は一致しているが、大きさが違うのは証拠として採用できるのか論争。
種田が人面瘡を見つけて、坊ちゃんに言わないでねって言われて、「もちろんでございます」って抱きしめたところ沁みた。
なんとかコウイチロウの支えになろうと努力し続けてきたんだなと思わされる。
人の心までキレるメスがあれば。
画面の分割が冴え渡ってたな。
●10話
公害問題。
登場人物の殆どが自分達のできることを最大限全うして、ベストを尽くしてるのが最高によかったな。
それでもなお、ツキコは。
企業側の杉田くんがなかなかにアツい男で素敵だったな。
フォックス医師も三日月病院と真剣に向き合って戦ってて最高だったな。
ツキコに会いに行った公務員のお姉さんも、最初に診察をして診断書書いてくれた医師の人もアツい。
「ありがとう、ここにもツキコの味方がいてくれて」ってブラックジャック先生に言われてて燃えた。
公害問題、中毒症状に対して怒りを燃やすブラックジャック先生。
温泉に浸かりながら宿屋のおっちゃんとタクシー運転手とピノコと今後の作戦会議してるシーンがチーム感あってすごくよかった。
沢山の医師が集まってミーティングアツい。
日の当たる場所に出てきてはいけないことを忘れていた。
青真珠。
人魚伝説。
十二指腸の中に青真珠が沢山。
やはり持って帰るブラックジャック先生。
目に涙を浮かべるラストシーンすごかったな。

〈ブラック・ジャック OVA FINAL〉
●11話
ピノコの誕生が語られる。
発作が完全に同期している。
双子として生まれるはずだった命。
西園寺グループ。
白鷺伝説。
八箇所の腫瘍を取り除き、その後すぐに生体肝移植を行う、通常6時間の大手術、1時間で成功、ブラックジャック先生化け物か。
何度も修羅場をくぐってきてないとできない芸当だし、そういう選択肢さえ浮かばないだろうな。
自分にはできるという自信がある。
「元気になって良かったね、お姉ちゃん」って沁みました。
双子の呪い。
本当なら死ぬ運命にあったのはお姉ちゃんの方だった。
白鷺天昇の舞をミドリに見せて実力の差を思い知らせるのすごかったな。
病を押してまで舞う。
舞は祈り。
●12話
ブラックジャック先生に「医者になってこれほど後悔したことはない」と言わしめるほどのクソ野郎。
内戦状態。
復讐のために治療。
鳥の声が春を告げる。
ブラックジャック先生を拉致。
この国は仮想あの国じゃないか。
麻酔なしで弾丸を取り除くのエグい。
病に苦しむ患者。
たくさんの名医たちが残した資料を読み返して盲点を発見するの一話目のやつだ、オマージュを捧げている感じなのかな。
ピノコが「打つべし、打つべし」ってしてるのも出崎監督へ捧げている感じなのかな。
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