リミナ

アイドルマスター シンデレラガールズ U149のリミナのレビュー・感想・評価

3.6
※原作未読

キラキラとした子供アイドル達とその裏側で働く大人会社員達、理想と現実の狭間でもがきながらも"夢"に手を伸ばす物語。

監督は岡本学氏に副監督は高嶋宏之氏と『無職転生 異世界行ったら本気だす』では主力スタッフだった面々。

タイトル通り本作はアイドルものではあるが、物語の大半はデビュー前てあり、ライブ描写はさほどない。
Pも新米でありアイドルと共に成長していく始まりの物語となっている。
本編にはアイドルマスターシリーズのキャラが多数登場するが、いずれも先輩という立場なのは本作ならではか。

映像面は全体を通して見所も多く、キャラの内面を描く中で丁寧な芝居作画や演出が幾度も見られた。
一方でキャラ人気のある作品だが、引きの画面では表情を省略する思い切りの良さもある。
劇中では、大人を象徴するようにタバコや酒、会議、徹夜、子育てといった描写が度々あるのが印象的だった。

ただ、1クール全12話に対して、主要キャラ数が10人と多い。
一人ひとり個別回こそ設けられているものの、トータルの描写はさほど多くない。
原作あり作品のため削り様がないのが惜しいところ。

お気に入り話数:4、11

「子供なんだから」と高を括る大人と「これだから大人は」と揶揄する子供。
それぞれ年齢や立場は違えど、物語を通して"夢"を叶えたいという根幹の想いは変わらないということを教えてくれる作品。
リミナ

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