特に何の情報を入れずに放送されたところまで一気見したところ、心を鷲掴まれた。
「旅が終わったあと」という切り口から描くのも新しい。
こんなに良いアニメには中々出会えないな。
旅の先々にヒンメルからの想いが散らばっており、それに気がつくフリーレン。
一方通行の愛かと思いきや、フリーレン側は死後になって後悔し「知ろう」とするのが……。別れと、そこから生まれる感情が切なくて本当に美しい。
もう終わってしまったことを懐古して、それでもそこから学んで前に進まないといけない。ファンタジーの世界観なのにメッセージは酷く現実的だった。
ヒンメル達との旅路も、フェルン達との旅路ももっと見たい。これ以降の放送もとても楽しみ。
ちなみにYOASOBIの勇者もとても良い!
推しの子の時も思ったが、物語を汲み取りメロディに載せることが上手すぎる。
追記
ヨルシカをOPに起用してくれてありがとうございます。
ヨルシカの物語とフリーレンの物語は重なる部分が多い。合うと思っていたがまさか本当に起用されるとは。
爽やかな曲調、晴れと春に希望を残す歌詞はフリーレン達の旅路を彩る。
追記2
最終話まで視聴。最後まで本当に美しい作品だった。
28話、「出会いは大切にしろよ、今生の別れってのは何も死別だけじゃない」
このヴィアベルの台詞を多くの物事がひとつの区切れを迎える3月末に聞けたことには何かの意味がある。
「大丈夫だよヒンメル、世界はちゃんと変わっている」
この言葉通り、何も関係のないことのように思えても、先の未来、あるいは遠い場所で小さな変化は起きている。何気ない一瞬を丁寧に扱い、その波紋から広がる世界が少し色付くような眩さを描いたこの作品がやはり堪らなく綺麗だった。
道端の花を見て目を細めるようなあたたかさを持ち、前を向こうかと思わせてくれる優しい物語だった。