葬送のフリーレンの栗宮のネタバレレビュー・内容・結末

数々の漫画関連賞を受賞している作品ということで名前やビジュアルは知っていたものの、実際に原作を読んだことはなかったため、今回のアニメ化で初めて本作に触れることとなった。
初回放送のために金曜ロードショーの2時間枠を使用したことにまず驚き。制作陣の力の入れようをこれでもかと感じられる。
1クール目は比較的ゆったりと落ち着いた展開で、繊細な作画演出や細やかな芝居、相互理解に主軸を置いたストーリーも相まって童話のような雰囲気すら感じられた。登場人物のほとんどが穏やかで大声を出すことも少なく、少年漫画原作としてはやや珍しい部類の作品に感じられ、非常に好みだった。
2クール目の一級試験編では一転、キャラを増やしてバトル要素を強調した少年漫画然とした展開に。個人的には本作に求めていた要素ではなかったためいまいちハマらなかったものの、1クール目から続く美麗な作画や日常シーンのクオリティは健在。
公式のSNS広報も妙に巧みだったのが印象的。独自性のある発信で定期的にバズりつつ、くどくなりすぎない程度の距離感を保っており、コンテンツにおける新たな広報活動の正解のひとつを見た。