● 上品なチェンソーマン
品性下劣な主人公が、悪魔と合体し、
キレイなねーちゃんに憧れてバトルに勤しむのが「チェンソーマン」なら、
頑張り屋さんの主人公が、怪獣と合体し、
キレイなねーちゃんに憧れてバトルに勤しむのが「怪獣8号」。
その意味で本作は、上品なチェンソーマン、かも知れない。(あるいは他方、下品な怪獣8号と呼ぶべきか?)
ところで、
本作はその特徴として、本来シリアスになるべき部分をギャグのノリで処理しており、それが何とも云われぬ「少年ジャンプ感」を醸し出している気がした。
この部分をよりシリアスに描くと、それは大人マンガになる訳だが、(本作にそれをしろと言っているのでは無い)、何にせよ、久しく摂取していなかったジャンプ感を味わえる作品、との印象である。