このレビューはネタバレを含みます
2024年春クールアニメの中で評判が高いとのこと、知人も推していたので視聴。面白いは面白いけど、気になるところがいくつかあったのと、最終話の纏め方がうーん...。
大前提として、2次元・3次元問わず私はバンドを題材にした作品と、モテたいから何かを始めるという動機の作品が苦手なのだが、後者の問題はクリアしていて良かった。
ガールズバンドを題材とした物語をアニメとして作ったというよりも、ガールズバンドを概念的な意味でそのままアニメ化したというような印象を受けた。
川崎の街の中で彼女たちがしっかりと生きて生活している部分はリアリティあって良い。精神面の描き方が特にリアリティを大事にしているように感じたし、その気持ちのぶつけ合い部分が何より魅力的に感じた。
ただ逆に毎回気持ちのぶつけ合いなので、一番の見せ場のような印象が薄れてしまってもいたのかなと。また人間関係の面においてはアニメだから許されるだろうという部分が透けて見えてしまって残念に思える。特に序盤の自分勝手に周りを振り回す仁菜や、言い方がきつい時のトモちゃんに対する周りの接し方があまりにも良い人過ぎてリアリティがない。流石にあのレベルでやられたらいくら良い人でもあんな風に優しく接するのは難しいと思う。。
また、序盤の会話でガールズバンド狙いの男性ミュージシャンも多いというような発言がある(こういう発言を出したところは良かったと思うが)だけど、そういう場面が一度もないのは明らかに男性視聴者層を考えての面が見えてしまってこちらもリアリティがない。別に毎回そういうのがいるとか、恋愛描写もいるとかそういうわけではないけど、一度くらいそういう場面があってもいいのではなかろうか。
あとは最終話。それまでの回と違って妙に読み取りにくいような表現が多かった気がする。単に自分の読解力がないだけかもしれないが、他の回ではすんなりと頭に入ってきた会話の流れがどうにも分かりづらかった。
牛丼食べるシーンは全部良い!!