一人暮らしを始めた鴨下祐介。その初日、彼は登校途中で裸の少女と遭遇し、はずみでキスまでしてしまう。彼女の名前はノエル。魔界からきた少女だった。祐介を「お婿さん」と呼んで、まとわりつくノエル。だが、祐介には鈴原夏海という憧れの存在がいた。ところが、悪友たちのせいで隠し撮りをしていると誤解され……。
祐介はノエル一家と同居することになった。家では一家に振り回され、学校ではノエルに追いかけ回される祐介。おまけに夏海にまたのぞきと誤解され、平手打ちを食らってしまう。祐介は誤解を解こうと夏海に手紙を書くが、破り捨てられる始末。ショックを受けた祐介は自室に引きこもり、慰めにきたノエルを怒鳴ってしまう。
「天使」になるにはどうしたらいいのか? 家族や、高校の先輩・ミカエルに聞いて回るノエル。彼女は、本物の「天使」になろうとしていたのだ! 一方、ディスペルはノエル獲得のエージェントとして、ミルルという少女を送り込んできた。ところが、ミルルは昔ノエル一家の隣に住んでいた顔なじみで、少々ドジであった。
祐介が風邪を引いた。ノエルは心配しながらも、祐介の言葉に従って一人で学校へ行く。放課後、ミルルと出会ったノエルは、この間のお詫びがしたいという彼女に付いて、レストランへ入った。そこで食べたジャスミンゼリーを「祐介に食べさせたい」と思って持ち帰ろうとするノエルに、レストランの家具が襲いかかる。
ノエル一家に連れられて、海水浴に出かけた祐介。透明人間のサーラは包帯だらけの姿で海の家でアルバイトに励んでいた。だが、最近、祐介を意識し始めたサーラは、彼の前で包帯を取ろうとする。その瞬間、謎のUFOがノエルを浚う! 二人を助けようと家族に助けを求めるサーラ。しかし、みんな気づかなくて……。
最近、ノエルは空を飛ぶことに夢中。ルカの怪しげな発明品の翼をつけてみるが、うまく飛べない。ミカエルは「笑うことが大切だ」と言うが……。水泳部のホープ・夏海の飛び込みの美しさに感動したノエルは、彼女から飛び込みを教わろうとする。だが、夏海はそれを拒絶する。その心の奥には、隠された傷があるようだ。
祐介の家に送られてきた宅配便。中には、ノエルと名乗るイカ娘が入っていた。疑問を感じつつも、ノエルもその家族も彼女を受け入れる。しかし、彼女はミルルが送り込んだアクマリオだった。イカ娘はノエルに、ミルルは祐介に接近し、一家からノエルを追い出そうと画策する。だが、ノエル一家に優しくされたイカ娘は……。
またもや、ルカが変なものを発明した。その名は、大天狗。スーツを着て操縦する巨大ロボットだ。大天狗を操縦したさに、スーツを奪い合うノエル一家。結局、それはノエルの手に渡った。高校の校庭で幅跳びなどをして、大天狗の操縦訓練に励むノエルたち。しかし、そこへダルマのアクマリオが現れ、襲いかかってくる。
一緒に暮らしている祐介とノエルは、結婚しているも同然。ならば、本当に結婚させようと、盛り上がるノエル一家。しかし、おばあちゃんは「人間の婿なんて不幸になるだけ」と反対のようだ。一家は、彼女を閉じ込めて結婚話を勧めようとする。怒ったおばあちゃんは、ミルルと協力してみんなを懲らしめようとするが……。
祐介と縁日に行ったノエルは、うまく育てれば天使になるという怪しげな芋虫メカを彼に買ってもらった。すっかり信じ込んだノエルは、芋虫をブンブンと名づけ、育てることに夢中になる。だが、祐介は気づいていた。ノエルの前ではいい子のフリをしているブンブンだが、その本性はまるで悪魔のようであることを……。
8年に一度、地球に接近するドリアン彗星。今年はその当たり年だという。彗星が地球にもっとも近づいたとき、ドリアンを頭に乗せて念じると、願いが叶うらしい。そのドリアン彗星の到来を祝って、祐介たちの学校で「ドリアン祭り」をすることになった。夏海と一緒に、その委員に選ばれてしまう祐介だったが……。
精神も体も、幼い子供に戻ってしまった夏海。彼女を心配する祐介。その心はノエルではなく、今や夏海に向いてしまっているようだった。だが、それでもノエルは天使になることをあきらめなかった。そして祐介は一途に兄を求める夏海に、ついきついことを言ってしまう。怯えた夏海は、祐介から逃げ回るようになってしまう。
度重なるミルルの失敗に、ディスペルは自らノエル捕獲に乗り出した。ドリアン祭りに賑わう高校に乗り込むディスペル。自分の元へくれば天使になれるとノエルを誘うが、みんなに酷いことをした彼をノエルは信じない。そこへ、夏海を背負った祐介が駆けつけるが、ディスペルの力で時計塔の外へ吹き飛ばされてしまう。
魔界のある城では、シルキーが主として君臨していた。一方、夏海も元に戻り、祐介の周囲には賑やかな日常が戻っていた。だが、あまりにも変わらない魔界人たちにイライラした祐介は、ついノエルに「僕は天使も悪魔もキライだ」と言ってしまう。ショックを受けたノエルは、天使になることを止めると宣言する。
祐介の家の真正面のアパートに引っ越してきたミカエルとラファエル。朝、学校に行こうとしたところを、早速ノエルに見つかってしまう。ごまかすこともできず、ノエル一家に挨拶するハメになるミカエル。学校に行くと、ミューズというお嬢様風の女の子が転入してきた。実は彼女はエロスが送り込んできた手下だった!
追試を受けることになったノエルと祐介。風邪で休んでいた夏海にプリントを届けに行った祐介だったが、相変わらずの間の悪さで、夏海を怒らせてしまう。一方、ミューズは追試のノエルを遊びに誘い、堕落させようとするが、自分も追試組だった。そこでミューズはお守りを山ほど届け、ノエルが他力本願になるよう仕向ける。
愛し合う二人は赤い糸で結ばれていると聞いたノエルは、自分と祐介の小指を赤いリボンでつなげて大はしゃぎ。だが、それを断ち切ったのはミューズ。泣き出すノエルだったが、本物の赤い糸は切れないと教えてもらい上機嫌。一方、ミューズはそれを聞き、パパとママを仲違いさせてノエル一家をバラバラにしようと考える。
選ばれた魔女たちが空を飛んで技を競い合うという摩訶不思議魔女魔術大会は、魔女の憧れ。その招待状がママの元にやってきた。だが、ママはパパの奥さんになるときに、二度と飛ばないと決めていた。しかし、ママは招待状を捨てられなかった。それを知ったミューズは、ママを大会に行かせ、家族をバラバラにしようと企む。
ルカがノエルのために、おならを利用して自由に空を飛ぶことができる飛行メカを完成させた。だが、おならなんて簡単に出るものじゃない。そこで祐介は、焼き芋を買ってはどうかと提案。ちょうどミカエルの引く焼き芋屋台が通りかかり、ルカは喜んで買いに行く。ところが、ルカの目の前で焼き芋は買い占められてしまう。
ラファエルは天使になってしまえば誰とも会えなくなるとミカエルに告げ、姿を消した。慌てるミカエル。だが、ノエルにだけはラファエルの姿が見え、声も聞こえているらしい。ラファエルがおかしなことをノエルに言うのではとミカエルは気が気じゃない。彼の心配も知らず、無邪気にラファエルと会話するノエルだが……。
ガブリエルと結婚を夢見るミルル。だが、密入国してきたミルルは、魔界発行のパスポートを持っていなかった。魔界警察に見つかれば、300年はガブリエルに会えなくなる。思いあまったミルルがガブリエルと駆け落ちしようとしたとき、魔界警察の刑事が祐介たちの家にやってきた。だが、刑事が逮捕したのはノエルだった。
ノエルの輪が突然輝き、回転し始めた。それはだんだん激しくなり、触れるものを切り裂いてしまうぐらいの勢いになった。ノエル自身にも原因はわからない。一方、その様子を見たミカエルは大喜び。それは、天使に変貌する兆候だったからだ。いよいよ彼女も天使になれる。だが、ラファエルは言う。「そううまくいくかな?」
ノエルの天使の輪が落ちた途端、彼女の身体は急に重くなって、地面に沈んでしまった。ノエルから天使の輪が落ちたのは、彼女が輪をいらないと強く思ったせいだ。このままでは、ノエルは天使になれなくなってしまう。ノエルに天使の輪を受け入れさせようと焦るミカエルだが、輪のせいで祐介を傷つけてしまう。
ミカエルに本物の家族じゃないと指摘され家族解散を宣言したパパ。家族はバラバラになり、落ち込むノエル。祐介はそんなノエルを元気づけるため一人で家族を探しに行くことを決意する。そんなとき、ノエルの元にやってきたミカエルが、ついに本性をあらわす。そしてミカエルは気絶したノエルを抱え時計台をのぼっていく。
気絶したノエルを抱えて、高校の時計台をのぼるミカエル。目的はもちろん「天使になる」ため。追いかける祐介と家族たち。シルキーもミカエルの野望を阻止するために人間界へやってくる。そこへ再びドリアン彗星が接近。大きなエネルギーを必要としたミカエルが呼び寄せたのだ。そして、ノエルの背中に羽根があらわれる!
燃えるノエル、ミカエル、シルキーの羽根。そんなノエルの羽根の火を消そうとする祐介。だが、その甲斐もなくノエルの羽根は燃え落ちてしまう。そのとき、時計台が崩れ始め、落ちて行く全員。ノエルは手を伸ばして祐介を助けようとするが届かない。今、ノエルが天使になりたいと強く願えば祐介を助けられる! どうする?