逆巻家に居候している小森ユイは、 ヴァンパイアである逆巻六兄弟に血を奪われる日々が続いていた。 そんなある日――。 逆巻兄弟とユイが乗っていたリムジンが謎の事故を起こす。 そこに姿を現したのは、新たなヴァンパイア・無神四兄弟だった。 彼らはユイのことを“イブ”と呼ぶが、その目的とは一体……？

小森ユイが目を覚ますと、そこは無神四兄弟の住む屋敷だった。 ユイは彼らに連れ去られ、これからここで一緒に暮らすのだと告げられる。 “ある計画”のためにユイの血が必要な無神兄弟はユイのことを“イブ”と呼ぶ。 覚えのないユイは自分はイブではないと抵抗するが、彼らの逆鱗に触れてしまい、部屋に閉じ込められてしまう。 突然、扉の鍵が開き、ここから逃げ出そうとするが、ルキに見つかってしまい、彼の部屋へと連れて行かれる。 そこで彼に吸血され――

無神ルキの部屋で吸血され、気を失った小森ユイは翌日、自室で目を覚ます。 リビングに向かうと、無神四兄弟が仲良さげに食事をとっていた。 学校に向かおうとする彼らから、アズサと屋敷にいるようにと言われ、 ユイが部屋にいると突然アズサが現れる。 アズサから自分の部屋へ来るように言われ、彼の部屋へ向かうとそこには、無数のナイフが飾られていた。 すると、突然アズサに「俺を……殴れる？」と聞かれ、不意に吸血され――。

小森ユイがお風呂に入っていると、そこに無神ユーマが現れ、強引に外へと連れ出される。 ユーマと共に向かった先には立派な菜園があった。 その菜園はユーマが育てている畑だという。 ヴァンパイアは人間のように食事を摂る必要がないのに、なぜ野菜を育てているのかとユイはユーマに尋ねる。 すると彼から自身と無神四兄弟の過去が語られ始めるが、話の途中で突然ユーマに吸血され――……。

自室で過ごす小森ユイのもとに無神コウが訪れる。 彼はプレゼントと言って彼女に薔薇を差し出した。 綺麗な薔薇を受け取り、御礼を言うと代償を求められ、態度を急変させるコウに困惑する。 そのまま吸血され、気を失ったユイが目を覚ますとそこにはもうコウの姿はなかった。 夜になり、仕事から帰ってきたコウに着替えるのを手伝ってと言われ、コウの部屋へ行くと、ユイはコウの背中にある無数の傷跡を目にする――。

小森ユイは突然、無神ルキに学校へ行くことを許され、 戸惑いつつも制服に着替えて無神四兄弟と共に学校へと向かう。 彼らと別れた後、ユイは逆巻家のカナト、ライト、レイジと再会するが、 ろくに会話もないまま彼らはすぐに姿を消してしまう。 ひとり廊下を歩いているとスバルに腕を掴まれ屋上へと連れて行かれる。 そこにコウも現れ、 スバルは彼の前で強引に吸血してきて……。

無神ルキはコウとアズサに覚醒の兆候があるか確認するが、誰一人として兆候が見えず、ルキは焦りを感じていた。 その日の夜、小森ユイは学校で貧血を起こしてしまい、階段から落ちそうになったところをユーマに助けてもらう。 彼に抱えられて保健室へと向かう途中、逆巻シュウと遭遇する。 ユーマはシュウの態度に苛立ちをあらわにし、突然シュウの前でユイに吸血してきて――……。

リビングでいつものように食事をしている小森ユイと無神コウ、ユーマ、アズサ。そこにはルキの姿はなかった。ここ最近ルキは自室にこもっていて、兄弟たちはいつもと様子が違うと感じていた。 夜になり、ユイが学校に行く支度をしていると、突然現れたルキに地下の部屋へと連れて行かれてしまう。そこで吸血され、そのまま意識を失ってしまう……。 アダムになるためにユイの血を求めろというルキの言葉に戸惑う兄弟たち。 部屋に閉じ込められてから吸血され続ける日々をおくり、疲弊するユイの耳に聞き慣れた声が聞こえる。驚いて顔をあげると、そこには逆巻アヤトの姿があった。

小森ユイは逆巻家の自室で目を覚ますと目の前に逆巻ライトがおり、強引に吸血されてしまう。 吸血したライトはユイが変わったと言い、再び吸血しようとするが、そこにレイジが現れリビングに来るようユイに命じる。 リビングに向かうと、レイジに無神四兄弟について尋ねられ、ユイは知っていることをレイジに伝える。 話し終わるとレイジは何かを悟ったような表情を浮かべる。 その後、リビングに揃った逆巻六兄弟にレイジは次の満月の日――魔界と人間界に同時に現れる月蝕――はヴァンパイアが極端に力を落としてしまうと告げた。 気にする必要はないというアヤトに対し、シュウが甘く見ない方がいいと警告する。 ユイはレイジに聞けばイブについて何かわかるのではないかと思い、彼の部屋へと訪れる。 彼女の問いにレイジは知る必要はないと答え、ユイに吸血してきてーー……。

小森ユイは逆巻シュウに吸血され、抵抗を見せるユイにシュウは執着を見せ、より深くキバを突き立てる。 一方、無神家ではコウ・ユーマ・アズサがアヤトに奪われたユイと、それを見逃したルキの態度に困惑していた。 ルキに真意を聞こうと部屋に向かおうとした矢先、何者かの気配を感じ取る。直後、窓を割って侵入してきたのは狼たちだった。 その頃、逆巻家のリビングでユイが窓の外を見ていると、そこにカナトが現れる。カナトは強引にユイに吸血していると、そこに傷だらけのアズサが現れる。ユイを連れて行こうとするアズサにカナトは激怒して――。

無神アズサに連れられ、無神家に戻った小森ユイ。 そこには負傷し、ベッドに横たわるルキの姿があった。 彼はアズサを庇い、深手を負ってしまったのだという。 コウ・ユーマ・アズサはユイに最近ルキの様子がおかしかった原因について語る。 ユイの血を吸い続けることで無神四兄弟のうち誰かが「アダム」に覚醒するのだが、いっこうに覚醒しない状況に焦りを感じていたのだという。 その後、ユイはルキのそばで様子を見ていると彼が目を覚まし、何故ここにいるのかと尋ねられ、ユイはアズサが連れてきたのだと告げる。 ユイはルキがかかえていることをみんなに話すべきだと言うとその言葉にルキは苛立ちながらも悩んでいることを吐露する――。

無神四兄弟が狼たちに襲撃されたあと、逆巻六兄弟も同様に狼たちに襲われていた。 負傷しながらも狼たちの襲撃を振り払う。 彼らはこの襲撃は始祖の仕業であり、彼らの狙いが小森ユイだと見当をつける。 アヤトは始祖の手からユイを守るため、再び無神の屋敷へと向かう。 ユイとルキの前にアヤトが突然現れ、彼からこの襲撃は始祖の仕業であり、狙いはユイ自身だと告げる。 ユイはみんなに迷惑をかけられないと言って彼らから離れると言い出すが、アヤトとルキに反対される。 ルキは始祖からイブを守るため、アヤトに手を組むことを提案する。 渋々受け入れるアヤトだがユイは自分のものだと言い、ユイに吸血してきて……。